東方氷娘記 番外   作:亜莉守

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※残念な自作品コラボです。ネタの内容が酷い。これだけは言えます。


氷娘喫茶録

 

木でできた喫茶店らしきドアを開ける。本日はちょっと暇だったのでシロウと里を散策してたんだけど何というか『らしくない』ドアを見つけたので思わずドアノブに手をかけてしまったのだ。

 

「いらっしゃい」

「どうも、ここどこ?」

「やれやれ、特異点というわけか」

 

シロウが訳知り顔でため息をつく。あ、知ってるんだ。

 

「知ってるの?」

「まあね。ちょうどアルバイトしてる時間では無くて助かったよ」

 

誰が? ちょっと気になるけど今その話をしている場合じゃない、目の前のなんか猫耳生やした店員さんに告げる。

 

「バイト? 何の話? あ、二名です」

「かしこまりました。こちらの席へどうぞ」

 

窓際の奥の奥の席に案内された。先ほどまで誰かいたらしくたばこの臭いがする。うーん、たばこって直で吸われるのはあんまり好きじゃないのに何で匂いは少し気になるくらいで済むんだろう? 割と関係ないことを考えていた僕だった。

シロウはというとなんだか少しこのたばこの臭いが気になるらしい。しきりに周囲を見回して誰かを探すような素振りをしている。目がちょっとだけ希望でキラッとしているのは気のせいだと思いたい。

 

「へぇ、結構しゃれてるね。ここ最近この手のもの見なくなってきたから懐かしいなぁ」

 

僕が話題を振るとシロウはちょっと残念そうにした後、こっちを向いてきた。

 

「そうだな。里は割と文化的には遅れているし」

「しょうがないよ。あそこは『忘れられたものの集う場所』ぶっちゃけ昭和の物とかまだ現役でしょ」

 

昭和の代物で流れ着いたのって……手動式洗濯機? アレはアレで驚いたなぁ。

 

「そうだったな。まあ、たまにあの雑貨屋で蛍光灯などを見たときには驚くが」

「電気ないのにどうしろって話だよね。ふむ、お金あるかな。なんか頼みたいんだけど」

 

こういうところに来るとお腹が減ってしまうのは人間の性分だよね。飲み物でもいいや。

 

「さてね。私は里の通貨しか……む?」

 

シロウが財布を覗き込んで驚いた顔をしてる。見てみれば中には諭吉が3枚と野口4枚入っている。結構な額だよねこれ。

 

「あれ? 現金に代わってる?」

「そのようだな。なぜだ?」

 

シロウが首を傾げる。僕も首を傾げた。

 

「さあ? まあとりあえず何かたのもっか」

「はぁ、ま 一品くらいは構わないか」

 

店員に声をかけ僕らは一品ずつ注文をした。

 

―― 少女注文中。

 

カランカランと音がして誰かが入ってきた。聞き覚えのある声の二人組だ。何で?

 

「……はぁ、アーチャー」

「恨みがましい目で見ないでくれマスター、先ほど謝ったはずだが?」

 

平行世界の『僕』であろう黒い上着に黒いズボン姿の高校生くらいの男の子と白髪に褐色の肌、服装は黒のYシャツに黒のズボンなどう見たって見覚えのある青年の二人組が入ってきた。

 

「まあ、良いけど? バイト代出るし? 喫茶店の厨房くらいなら手伝うよって言ったし? とは言え色んな意味でタイミングが最悪だったんだよ!!」

 

フシャーと猫を思わせる感じで男の子は怒った。青年の方が少しだけ呆れた感じで返した。

 

「だから魔術の実験中に言い出したのはすまなかったと言っているだろう?」

「はぁ、もういいや」

「なんでさ」

 

いや、それ言いたいのはこっちなんだけど。とか思いながら前に視線を戻せばシロウが動揺しまくっていた。

 

「っ?!」

「わわっ、倒れる倒れる」

 

お冷が倒れ掛かっていた。

 

「……なんでさ」

 

それしか言えないよね。気持ちはよくわかるよ。

 

「『アーチャーってプラナリアだったの?!』とか言ってみる」

「なんでさ。でもそうかもな。単細胞だなオレ」

 

うん、僕ら二人ともがパニクってたのが見て取れるやり取りだね。

 

「とりあえずあれだねバレたら大パニックだ」

「ああ、そうかもしれないな」

 

とりあえず大人しくしておこうと決意した矢先に猫みたいな店員さんがお盆を持ってやってきた。

 

「ご注文のコーヒーとパフェでございます」

 

店員さんからどちらも受け取る、何故か僕の方にコーヒーが来たのでシロウの方に回した。

 

「ありがとうございます。はい、コーヒー」

「ありがとう」

 

カップを傾けながら飲むシロウを見る。うわぁ、絵になるなぁ。そんなことを思った後でふと考えたことを口に出した。

 

「思うんだけどさー、何でみんなコーヒー飲めるのかな? あのただひたすらに苦い飲み物飲めるのが不思議でならないんだけど」

「君は割と子ども味覚と言われないかね?」

 

ちょっと苦笑されつつ呆れられたふーんだ。

 

「べーだ。子ども味覚で結構、コーヒーゼリーとかは割と好きなんだけどねー。飲む意味が分からない」

「ま、その辺は人それぞれというものだろう」

 

それもそうか。

 

―― 少女喫食中。

 

さらにカランコロンと音がして誰かが入ってきた。またもや聞き覚えのある声がする。

 

「あれ、特異点に来るなんて珍しいこともあるんだな」

「マスター、君の図太さには感心するよ。時空間レベルでの移動のはずなのによくその感想で済んでいるな」

 

今度は僕がサーヴァントもどきになった時にマスターだった彼が着てた制服を着た高校生くらいの男の子と赤いジャケットに黒のインナー、黒ズボン姿の青年だ。髪はこちらもオールバック。

青年が呆れたような顔で言えば男の子はきょとんとした顔で言った。

 

「は? 別に気にしたところで始まらないだろ?」

「はぁ、相変わらずだな」

 

前に向き直る。そして二人同時に言った。

 

「「……なんでさ」」

 

それしか言えないよ。

 

「二人くらいは予測ついてたけど、三人目が来るとか思わなかったよ?!」

「ああ、俺も思わなかった」

 

でしょうね。二人ならまだしも三人って……

 

「うん、もうツッコミ入れたら負けだね。色んな意味で 月から人、来るとか思わなかったよ」

 

多分彼、月から来たんだろうなぁ。そしてあっちの彼も、彼は多分無銘の英雄の方なんだろうなぁ。

 

「月? それがどうかしたのかね」

「あー、何でもないよ。お会計どうしよう」

 

レジあったっけ?

 

「だな。レジに行けばいいのか?」

 

シロウはレジを発見してたらしい。レジの方を見たらなんかかわいいメイド服姿の女の子が金髪に赤目の唯我独尊的な雰囲気垂れ流しのめんどくさそうな人に絡まれていた。

 

「……レジ、今いかない方がいいね」

「ああ、同感だ」

 

―― 少女待機中。

 

さらにまたカランと音がして誰かが入ってきた。

 

「あれ、アーネンエルベ?」

「うん、意外だね」

 

平行世界の『僕』服装は黒コートに黒ズボン、肩には何かが入ったケース、とそれから癖の強い黒髪に黒コートに黒ズボンの男の人だった。

 

「……」

 

シロウに目線を戻したらなんか固唾を飲んで男の人を見てた。あ、これは話しかけたら拙い、とりあえず一時間は語られるのを覚悟した方がいい気がする。

 

「セイバーいないのがちょっと残念、彼女ここ好きなのに」

「そう? どちらかというと君と一緒に居るのが好きなだけだと思うけど?」

 

とりあえず仲いいんだなぁあの人たち。それだけは伝わった。シロウがなんかぎりぎりしてるけど無視で。

その一時間後どうにか僕らは会計を済ませて店の外に出ることができた。

 

 

そこは元いた場所だったし、振り向けばドアは扉に戻っていた。うん、不思議体験だったね。シロウは微妙に機嫌がいいのか悪いのか不明になった。ま、愚痴くらいは付き合うか。





そんなわけでして『氷娘』『召喚戦争』『Sクラス』『引っくり返った世界』のコラボでした。共通点は『エミヤ』がサーヴァント(一つ違うけど)です。

召喚戦争のコンビはたまに抜けてるアーチャーとそれなりにしっかり者の明久
Sクラスコンビはボケ(凪人)とツッコミ(紅茶)
引っくり返ったコンビは父(鯖嗣)と息子(明久)のイメージで書いてます。

え? 明乃とシロウ? 悪友コンビ? いや、なんていうかお互いに殴り合い(言葉)やってもこいつなら大丈夫とかなんか変な信頼関係がある気がする。


CCCプレイなう。5章の終わりまで来ました。とりあえずなぜだか料理の下りに感動した自分が居ます。
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