入学式、それは良くも悪くも新しい出会いと生活の季節です。
ってなわけで新章突入です。
12/21 冒頭を追加しました。
~???サイド~
私は見た。
これから起こるであろう。
これまでにない巨大な魔女とそれに立ち向かう三人の魔法少女と赤い鎧の戦士の戦いを
巨大な魔女は話に聞いた大型魔女ワルプルギスの夜であろう。
戦いは熾烈を極めていた。
だが一人、また一人と魔法少女が倒され、最後に赤い魔法少女が倒れる。
赤い鎧の戦士が血だらけになった動かない赤い魔法少女を抱き上げ悲しみの叫びを上げる。
その瞬間、赤い鎧の戦士の体を怨嗟の声とどす黒いオーラのようなものが戦士を包み込む。
『
やがてオーラがなくなりそこには戦士の姿はなく変わりに大きく禍々しい赤いドラゴンの姿があった。
赤いドラゴンは周囲の被害など考えもせずに街や建物を破壊し咆哮をあげながら赤い魔力弾をワルプルギスの夜に放ち、ワルプルギスの夜も負けじと炎やビルをドラゴンにぶつける。
それはもはや特撮映画の怪獣同士の戦いでしかなかった。
ドラゴンとワルプルギスの夜の戦いで崩壊していく見滝原市
大地は裂け、建物は崩壊してどこもかしこも火の海になるその光景はまさに地獄絵図そのものだった。
いつまでも終わらない戦いに終止符はついに訪れた。
『
ドラゴンの胸から放たれた天をも焼き尽きそうな赤く巨大な柱のような莫大なオーラがワルプルギスの夜を飲み込んで、ワルプルギスの夜は文字通りこの世界から跡形もなく消滅した。
勝ったのは赤いドラゴン。
しかし赤いドラゴンは暴れるのをやめない。
泣いてるような悲しみの叫びをあげながら見滝原市を破壊し続ける。
桃色の魔法少女が現れ攻撃をせずに必死になにかを訴えかけているがドラゴンは暴れ続ける。
そしてドラゴンが見滝原で災害が起きた時に指定している避難所を破壊した瞬間それは起きた。
ワルプルギスの夜を超えた大きさと巨大な絶望を纏った最悪の魔女の出現
そして私、美国織莉子は目が覚めた。
最強の魔女を生み出す魔法少女。
そしてもう一つ厄介な存在がいる。
ワルプルギスの夜を倒したあの赤いドラゴン
あれもほってはおけない、でないとこの見滝原市は消滅してしまう。
桃色の魔法少女と赤い鎧の戦士
この二人が生まれない様にすればいい・・・
でも今の私は自分の意志とは関係なく辺り構わず予知をして魔力を取られて思うように動けず戦えない・・・
だがワルプルギスの夜が現れるまでまだ時間はある。
その間に予知を自在にコントロールできるようにしなくては。
そして予知を伝え思い通りに動いて戦う『協力者』が必要だ。
すべては世界を守る為に!
【一真サイド】
「試着した時も思ったけどやっぱり似合ってないな」
俺、城戸一真は小学校を卒業して今日見滝原中学校への入学式の為、制服に身を通し全身鏡に映る自分を見ていた。
まさか成人を迎えた俺がまた中学生になるとは…
俺は俗に言う転生者という奴で本来の俺は二十代過ぎだったが女神さまのイタズラで転生したのである。
「かず君、準備できたの?」
母さんが声を掛ける。
「うん、できたよ。やっぱり変じゃない?」
「そんな事ないわ。よく似合っていてカッコいいわよ」
親のお世辞を聞き流しながら準備を終え玄関に立ち、見滝原中学に向かう。
「じゃあいってきます。」
「本当によかったの?一緒に行ってもよかったのよ?」
「うん、前に下見したから歩いて行ってみるよ」
その方がトレーニングにもなるし
「そう、じゃあ学校でね。かず君の晴れ姿お父さんと一緒にみてるからね」
「は~い、いってきます」
それじゃ遅刻しないように行くとしますか。
学校に向かう為に家を出ていく。
歩きながら今までの事とこれからの事を考える。
八年間の長い修行の末、どうにか倍化と
『まあ仕方ないだろう
そうか、でも何十年も気長に待ってられないんだあの大型魔女『ワルプルギスの夜』が現れるまでには会得しなければ・・・
植え込みのある歩道を歩いていると
「ないな・・・・ないよ・・・・どこにいったんだ・・・・」
「落ち着いて。この辺で落としたんだよね?」
二人の女の子が下を見ながらなにかを探していた。
なんだか巻き込まれる予感・・・
でも見ちゃったんだからほっておくわけにもいかないよな・・・
『(別に無視すればいいだけなのだが相棒のそういう所がお人好しというかまあそれが長所なのかもしれんが・・・)」
とりあえず声を掛けてみるか。
「どうかしましたか?」
声を掛けると見滝原中学の制服を着た二人の女の子がこちらを向いた。
「(なあ!?)」
振り向いた女の子の一人の顔を見て驚き言葉が詰まる。
その女の子は両側のピンクの髪にリボンを結んだ前世で見た事ある魔法少女まどか☆マギカの主人公鹿目まどかさんだったからだ。
「(ええーまさかの主人公とここでエンカウント!?)」
「あ、あの・・・?」
急に黙り込んだ俺に恐る恐る声を掛ける鹿目さん。
とりあえず気を取り直さないと。
「あ、すみません。なんでもないです。それよりどうかしたの?見た所なにかを探してるように見えたのけど?」
「実は『ないんだないんだ!大事なものなのに!』」
鹿目さんが訳を話そうとすると訳を話そうとすると黒髪の女の子に遮られる。
「え、えっとだからなにがないのかな?」
「えっとお財布を落としたそうなんです。ネコの顔の形をした」
慌てる黒髪の子の言葉に付け加える鹿目さん。
「(誰だこの子?暁美ほむらさんじゃないし本編でも見た事ないし見滝原中学の制服を着ているけど?)」
とりあえずこの子が誰なのかは置いておいて俺も彼女の財布を探す事にした。
さてこの子達の様子を見るとこの辺は粗方探したみたいだな。
となると誰かに拾われたか?
そうしたらちょっと厄介だな。交番に届けてもらえたら嬉しいけど最悪持って帰られる可能性もあるし。
「あったよー」
ベンチの下に頭を突っ込んでいた鹿目さんが声を上げる。
おいおい早く起き上がらないと下着見えちゃうよ。
まあ朝早いおかげかこの辺に人がいないし幸い俺のいる所からは角度的にみえないからいいけどさ
とりあえずベンチを動かして見ると下の溝に落ちていた。普通ならこのまま拾えばいいが運悪く溝には金網が敷かれてその下に落ちていた。
金網を持ち思いっきり持ち上げようとする。
重い・・・しかもかっちり填まって抜けそうにないな
「(かといって諦めようにも)」
心配そうに見ている鹿目さんと黒髪の子が見ている。
まいったな、これは頑張らないと。
「おりゃああああああ!!!」
完全に金網を引き抜いて持ち上げる。
「今の内に取って」
「はい」
鹿目さんが財布を取ると黒髪の子に渡した。
金網を元に溝に戻してベンチを元の位置に戻す。
ふう、普段から鍛えてたおかげでなんとかなってよかった。
急に女の子が俺の手を握ってくる。
え?何!まだ金網を持ちあげた時の土が付いてるから君の手が汚れるよ。
「ありがとう!ありがとう!恩人!!」
握ったまま俺の手をぶんぶんと振るう。
「よかった。私はあんまり役に立てなくてごめんね」
「でも見つけたのは君でしょ。だからおあいこだよ」
「そうかな?」
「そうだよ、君も私のお財布を探すのを手伝ってくれてみつけてくれたんだ。ありがとう君も恩人だー」
「ふえ!?」
女の子が鹿目さんに抱き着き、突然の事に驚く鹿目さん。
感情豊かな子だな。
「私は呉キリカ。恩人に礼がしたい」
呉さんが両手をブンブン振るう。
「私鹿目まどかっていいます。いいですよ気持ちだけで」
はい知ってます。ですが知らない振りをさせていただきます。
「俺は城戸一真。俺もいいですよ。呉さんの探し物が見つかったんですからそれで」
「うう…恩人は礼を拒否なの?」
ええーなんで泣きそうなの!?なにかないと泣きそうだし、かといって礼と言われてもなにも思い浮かばないし。
「じゃ、次会った時まで保留って事でいいだろうか?」
「保留?愛を保留するのか?」
「愛は無限であり有限、保留はできないぞ」
うーむ困った。保留もできないか・・・
「あ、こうしたらどうかな?私達に困った事が起こった時に助けるもらうっていうのは?」
それだ。そうしよう。ナイスだ鹿目さん。
「分かった。困った事が起こったら絶対に助けるからな。期待して待っていてくれ。じゃあまた~」
呉さんがそう言って走って行った。
「なんだったんだろう?あの子?」
ポカーンと呉さんを見送っていると
「あの手伝っていただきありがとうございます。」
鹿目さん頭を下げる。
「いいですよ、ところで見た所見滝原中学の生徒のようだけど?」
「はい、今日は私の入学式なんです」
「そっか俺も入学式なんだ・・・って入学式!?」
慌てて腕時計を見ると時間が差し迫っていた。
やばい入学式から遅刻なんて笑えないぞ。
「鹿目さん、まずいこのままだと遅刻する」
「ええ!?」
「とりあえず走ろう!」
「は、はい」
しばらく走っていたけど体力がなくなり息ぎれをして立ち止まる鹿目さん
「はあはあ・・・わ・・・わたしはいいから先に行ってて」
いやそう言われても置いて行くわけにいかないでしょ。
まだ学校まで距離はある。
このままだと二人共遅刻確定だ。
ええい仕方ないあとで謝罪でも土下座でもするから許してね
俺は鹿目さんの手を取った。
「え?ええ!?!?あ、あの?・・・」
「ごめん、ほっておけないから今は走って」
そして鹿目さんの手を握り一緒に走って行く
しばらくして校門が見えて通り抜けて校内に入った。
クラス割り張り出している掲示板の元に行きクラスを確認する。
「えっと・・・あった五組か」
「あ、私も五組だよ」
「んじゃ行くか。急がないと遅刻する」
「そうだね、急ごう」
教室が全面がガラス張りってなんで公立の中学校でこんなデザインなんだよ?
えっと五組五組。
一組二組三組四組・・・ここか。
五組の教室を見つけて鹿目さんと教室に入る。
「ふう、どうにか遅刻せずにすんだようだ」
「はあはあ、そ、そうだね」
お互い走ってきて乱れた呼吸を整える。
ザワッ!
なんだ?いくら遅刻しかけて遅く最後に教室に入ったからって遅刻してないのにそんなに注目する事か?
「わ。私のまどかが男子と手を繋ぎながら登校だと!」
・・・・あ!そうだった。
ここまで鹿目さんの手を握り続けて離すの忘れてた!
誰かの声で今の状況に気付いて慌てて手を離す。
「あ、ごめん。気づかなくて」
「あ、いえ私の方こそありがとうございました。手伝ってもらったり引っ張って貰えておかげで遅刻せずにすみました。」
真っ赤な顔した鹿目さんがそう言って小走りで自分の席を探しに立ち去った。
ふう、失敗したな。
さすがにいくら遅刻しかけたからって普段から鍛えている俺が体力のない女の子の手を無理やり引っ張って登校したのは失敗だった。
冷やかしとかあったらまた風見野小学の時みたいに睨んで黙らせればいいけどあれやると怖がって誰も近づいてこなくなるからあまりやりたくないけど自分で撒いた種だしな・・・しゃーない
それに息切れした所為で顔が真っ赤だったし。
入学早々に貧血になって倒れたら申し訳ないな・・・あとで謝ろう。
ため息をついて収納されている自分の席と机が出てきて鞄を横に掛けて椅子に座って机に両手を枕代わりにして頭を置く。
なにこのハイテク・・・ほんとに公立校?
一説では当時の市長が私立の
「城戸、お前いつの間にあんな可愛い子と?」
声がして頭を上げると一人の男子が立っていた。
「なんだ中沢か、お前もこのクラスかよ。あの子は今日会ったばかりの初対面だよ。」
中沢、見滝原小学校からの付き合いの腐れ縁の悪友。
魔女の捜索がない時は一緒に遊んだりしている。
勿論、俺が転生者であることや魔女や魔法少女の事は一切話していない。
普通の日常を過ごしてもらう為に。
「へえ~城戸君は初対面の奴の手を握って登校したのかい?」
こ、この声まさか・・・!
恐る恐る振り返ると制服を着て腕組みした杏子ちゃんが立っていた。
杏子ちゃんが魔法少女だとバレたあの後
立ち直った杏子ちゃんのお父さんは再就職が決まり家族を連れて引っ越しする事になったが魔法少女の事情を杏子ちゃんから聞かされ引っ越し先に別の魔法少女がいて縄張り争いになるかもしれないと思い
生活費などを仕送りして杏子ちゃんを信頼できる風見野に近い見滝原に住む友人の家に居候する事になったんだが・・・・
杏子ちゃんのお父さんの信頼できる友人が俺の父『城戸真司』だった。
なんでも父さんが教会の取材してた時に意気投合して飲み友達になったらしい
それでいいのか?ジャーナリスト。
その後、杏子ちゃんのお父さんも俺が城戸真司の息子だと知ってこの偶然に驚いていたが君の息子なら安心して信頼できるし問題ないだろうと笑っていた。
母さんも杏子ちゃんの事を気に入っていて下宿の話を即OKして俺に秘密で迎え入れる準備までしていた。
杏子ちゃん、お父さんとモモちゃんが杏子ちゃんのお母さんに俺の人柄やこれまでの事を話していて下宿の件を認めてもらえた。
引っ越しの前日、城戸家と佐倉家でパーティーが開かれ楽しい時間を過ごす。
ただ父親二人、酔っぱらっていちおうまだ未成年の俺に酒勧めるのは本気でやめろ
次の日、杏子ちゃんの両親と妹のモモちゃんは、引っ越しして行った。
杏子ちゃんは家族と離れて口では強がっているが寂しいのか週に何度か家族と電話で連絡を取り合い嬉しそうに話をしている。
そして俺と杏子ちゃんは、見滝原中学に入学したのであった。
「あ、あれ?杏子ちゃんも同じクラス?うわ偶然だね。これからよろしくね」
「いえいえよろしくしたくないです、色男さん」
なんか敬語になってるし!
杏子ちゃん、こ、これに深い訳があるんだ・・・
笑顔で殺気出すんやめてー
「な、なあ!城戸!誰だよこの子、さっきの子の他にもこんなかわいい子とも知り合いなのかよ!」
「中沢。頼むから喋らないでくれ」
これ以上事態をややこしくするな。
実は一つ屋根の下で暮らしてるなんて言ったらどうなるか分からんから黙っておこう。
「ちょっと!初対面のまどかと手を繋いで登校するなんてどういうつもりだ?」
青髪の女の子が怒った顔で近づいて来た。
察しの通り美樹さやかさんでした。
「さ、さやかちゃん、話聞いてー」
「これが三角関係の修羅場っというものなのですね!」
美樹さんの後ろでは困った顔した鹿目さんと面白そうに笑っている緑の髪の女の子もいた。
呉さん、できれば今から来てこのカオスな空間から僕を助けて下さい。
その時、天は僕を見捨ててはいなかった。
「みなさ~ん、そろそろ入学式が始まりますから移動しますよ」
眼鏡を掛けた女性の先生が教室に入ってきたからだ。
おそらくこの先生がこのクラスの担任なんだろうな。
ありがとうございます。助かりました。
どこかで見た事あるような気が?
まあ、いいか入学式会場に向かおう。
このままうやむやになってしまえば・・・
「(こっちの話はまだ終わってねえ。あとでちゃんと説明しろ!)」
「(同じく、私も色々聞くから覚悟しろ)」
去り際に杏子ちゃんと美樹さんから小声で釘を刺されました。
訂正 どうやらこの件はまだ終わってないらしい・・・
入学式は、俺達の後ろに在校生やその後ろに保護者席があって学校の外観と違い、意外と普通だった。
母さん・・・頼むから小学生じゃないんでデジカメ持ちながらこっち見て手を振るな。
父さん・・・ビデオカメラで撮ってないで母さんを止めろ。
あと娘の入学式に出席する為に残った杏子ちゃんのお母さん、あなたもデジカメを持って娘さんに向かって手を振りますか。
杏子ちゃんの顔が真っ赤で完全に恥ずかしがってますよ。
そして普通に校長や教頭、学年主任や偉い人の長くてすぐ忘れそうなありがたい祝辞をやって、それが終わり教室に退場した。
クラスに戻り一息ついていると先ほど俺達を呼びに来た眼鏡をかけた女性の先生が入ってくる。
俺達にクラスの担任に早乙女和子先生だ。
皆が席にに座り早乙女先生に注目する。
「はい、そこのあなた!豆腐は木綿か絹ごしどっちがいいですか?」
「え?俺!」
急に話を振られて驚く中沢
つうか何?いきなり何の話?
「ど、どっちでもいいんじゃないかなっと・・・」
「そう!そのとおり!どっちの豆腐がいいかななんてごときで女の価値は……」
なにこれ?
「さて最後に一つ、みなさん入学おめでとう。これから一年間よろしくね」
いやいやそっちが先だろう!?どういう先生だよ!
ふと回りを見るとみんな口を開けて唖然としてるし、わけがわからないよ
その後、クラスで定番の自己紹介をやりHRが始まった。
HRが終わり、一年生生徒は友達同士で集まったりそれぞれ親の元に向かっていた。
上級生達も今日は授業も部活もなく帰宅して行く。
そして俺は逃げようとした所を杏子ちゃんに首根っこを掴まれて運動場の隅に連行される。
この場にいるのは俺、杏子ちゃん、鹿目さん、美樹さんの四人
志筑さんは習い事があると言うことで先に帰った。
なんでも彼女はいい所のお譲様らしい。
「もう逃がさねえぞ。ちゃんと説明しろ」
「そうだ、そうだ。ちゃんと説明しろ」
ねえ?杏子ちゃんと美樹さんなんでそんなに息あってるの?確かアニメだと初対面では魔法少女としての方向性の違いで険悪になっていきなり戦いだしたよね?
とりあえず悪いことはしていないのでありのまま正直に鹿目さんと一緒に朝あった財布を落として困る少女と遅刻しそうだったから思わず手を握って走ってきた事を全部話した。
「なんだ~そうだったのか」
「まあ、一真は昔から困った奴をほっとけないお人好しな奴だからな」
分かってもらえてよかった。
鹿目さんも安心してホッとしているようだ。
「え?杏子って城戸の事を名前で呼んでるの?何?あんたの彼氏だった?」
「た、ただの幼なじみだ!」
「さやか」
とりあえず誤解が溶けて仲良くなって和んでいる所に一人の男子生徒が近づいて来た。
どうやら同じ新入生のようだ。
「あ、恭介。残念だったね。この可愛いさやかちゃんと同じクラスになれなくて」
「はいはいそうですね・・・」
「何その反応はーもっと悔しがってよ」
「まあまあ、さやかちゃん」
恭介・・・確か上条恭介だったか。美樹さんの幼なじみで天才バイオリニストだったが交通事故に会いその際に怪我した上に左手を負傷してバイオリンが引けなくなり自暴自棄になり周りに当たり散らして
そんな彼を見ていられなかった美樹さんがキュゥべえと契約してしまった上に上条自身はそれを知らなかったといえ彼女の親友の志筑さんと付き合う事で美樹さんの心は絶望に染まり魔女化促進の原因になっちまったんだよな。
まだ入院してない所を見ると事故前か。
とりあえず彼が事故に巻き込まれたら入院している病室に忍び込んで全部治したら不審がられるからそうならないように左手だけでもリライブ光線を浴びせておくか。
そうすれば少なくとも美樹さんの魔法少女になる願いを潰せて魔女化も防げるかもしれない。
そういや前世で上条と志筑さんが付き合っている描写になった時に横で見ていた親友の鈴木君は酒に酔っていたとはいえかなり怒っていたな。
まああんだけ世話になっておきながら退院したことさえ教えないのは鈴木君じゃないけどさすがに俺も軽くイラッっとしたけど
鈴木君、美樹さんのファンだったっけ
あいつ元気かな・・・
俺がまどか☆マギカの世界で生活してるって知ったらうらやましがるのかな、それとも・・・・
「そちらの二人は?」
「佐倉杏子だ。よろしくな。んだよ、さやかの方が惚れた男を名前で呼んでんじゃん。」
「た、ただの幼なじみだって」
杏子ちゃんが冷やかしてそれに赤くなりながら反論する美樹さん。
上条君と美樹さん、なんとかうまくいけばいいんけどな。
ん?
上条君が杏子ちゃんの名前を聞いて一瞬驚いて目を見開いたように見えたような気が。
なんでだ?
「君は?」
「同じクラスの城戸一真です。」
「上条恭介です。よろしく」
「ああ、こちらこそよろしく」
色々思う事はあるけどここでは初対面だし感情を抑えるとしよう。
上条君に右手で握手を求められ左手で握手する。
一応前日に杏子ちゃんに頼んで左腕のドラゴンの魔力は吸い取ってもらったから普通の人と同じ腕だから大丈夫だと思うが。
!?
なんだ今一瞬魔女と対峙したような感じた寒気は?
「かずく~ん!」
我に返って振り返ると母さんが手を振ってその横に父さん、それに杏子ちゃんのお母さんが立っていた。
「うちの親が呼んでる。ここで失礼するね」
「あ、一真の横にいるのうちの母親なんだ。アタシも行くよじゃあな」
「またね~」
「城戸君、杏子ちゃんまた明日」
後ろから美樹さんと鹿目さんの声に見送られ俺達は親の元に向かう。
この時、俺は背中を強い目つきで見据える視線に気づいていなかった。
入学式から数か月後
俺達は魔女退治を行いながら学生生活を送っていた。
その間にも色々な思い出ができた。
入学式の時に知り合った鹿目まどかさん、美樹さやかさん、中沢、上条恭介と友人となって一緒に遊びに行ったり中学生になった事で由良さんから秘書の仕事がない時には我流の拳法を習い新しい戦い方を覚えたりした。
また魔法少女方面も魔女を探すパトロールを俺と杏子ちゃんかマミさん、マミさんと杏子ちゃんの
一人でパトロールをしていた為に誘いを断り続けて疎遠になっていたクラスメイトの友人達と和解してパトロールがない時は友人達と一緒に放課後ショッピングに行ったりと遊べるようになった。
放課後だけじゃなく休み時間も一人になる事が無くなってきたそうだ。
その事でマミさんに感謝されたがマミさんや杏子ちゃんにはできるだけ普通の学生生活を送ってほしいという原作の悲劇的な二人の最後を知る俺の願いであったから感謝される事はないと思ったが転生者であることを話せないので素直に受け取っておくことにした
いつか家族だけじゃなくて二人にも俺の秘密を話さないといけないのだろうな・・・
そんな事を考えながら魔女と戦い充実した学生生活を送りながら時は過ぎ夏休み目前の一学期終盤を迎えてたある日の土曜日。
授業が午前で終わり放課後になって、
杏子ちゃんと今日の予定を話しながら靴箱の前まで来て蓋を開ける。
「ん?なんだこれ?」
靴の上に真っ白な封筒が置いてあり裏を見るが差出人の名前は書かれていない。
とりあえず封筒から手紙を取り出して広げて見る。
「・・・!?」
「どうしたんだ一真?」
「・・・杏子ちゃん、ごめん野暮用ができたから先に帰るよ。今日のパトロールは休むってマミさんに言っておいて!」
俺は手紙を握り絞めると無意識にズボンのポケットに押し込み靴を履いて校舎から走り出していった。
「え?お、おい!」
「杏子ちゃん。どうしたの?」
「あれ杏子、城戸は?一緒じゃないの?」
「まどかとさやかか、なんか靴箱にある手紙読んだら先に帰るって行ってとび出して行った。」
「え、靴箱に手紙?それってまさかラブレターってじゃないの?」
「なっ!?そうなのか!一真ちょっと待ちやがれって!・・・もういねえ!」
俺はただひたすら目的地に向かって走っていた。
『落ち着け相棒、ただのイタズラかもしれんぞ』
イタズラ?これがイタズラだと思うか?
『(赤き龍を宿いし光の戦士の力を持った転生者城戸一真様 市外にある五郷工業工場跡にて待つ。来なければ君の家族の命は保証しない)』
靴箱に入ってた紙にそう書かれていた。
『赤き龍』『光の戦士』『転生者』これだけのキーワードがあるのに偶然で済まされるかよ。
何者だ?俺が転生者であることは親はもちろんマミさんや杏子ちゃんにすら話していないのに!
俺は指定された封鎖されている工場跡に着いて壁を飛び越えて鍵の掛かっていない扉を見つけて工場内に入った。
工場内に入ってすぐ周囲を見回す。
どこだ?どこにいる?
「やあ、君の事だから家族に危害を加えると書いたら来てくれると思ってたよ」
俺とドライグ以外の第三者の声が聞こえて上を見ると二階に続く階段からゆっくり降りてくる見滝原中学の制服を纏った見覚えのある少年。
「お・・・お前は!」
「改めて自己紹介をしようか赤龍帝。僕は上条恭介。白き龍を宿いし上条恭介に憑依した君と同じ転生者さ」
そう名乗った上条の背中から俺に宿るドライグの宿敵であるアルビオンの
はい、というわけで原作キャラとスピンオフ作品キャラの登場回でした。
美国織莉子と呉キリカは『魔法少女まどか☆マギカ』のスピンオフ作品『魔法少女おりこ☆マギカ』の登場キャラクターです。
とりあえず今は語りません。
それは後程と言う事で・・・
そして一真君の家に同せ・・・居候する事になった杏子ちゃん。
いや、ぶっちゃけ杏子ちゃんを見滝原中学に登校させるにはこれしかなかったんや!
まあ、これでネタにする枠が増えたしまあいいか。
そして最後の上条恭介
ある日『上条恭介を白龍皇にしてみれば?」という電波が来て実行しちゃった。
仮面ライダーBLACKのシャドームーン、ビーファイターのブラックビート、ウルトラマンガイアのウルトラマンアグル。
主人公と同じ力か相反する力を持ったライバルキャラが好きなので赤龍帝のライバルである白龍皇にも登場していただきました。
しかしただライバル転生者を出すのではなく原作キャラの上条恭介に憑依させてみましたがどうでしょうか?
さ~て何者なんだろうね(棒)
彼らの存在がこの物語にどう係わっていくのか。
そして上条恭介が一真の前に現れた目的とは?
次回『第13話 強襲!白龍皇アルビオン』
お楽しみに