「ふう、だいぶ体が鍛えられてきたかな?」
日曜の朝、ジョギングから帰ってきて一息付きながら家のポストに入ってる手紙や広告を取りながら家に入る。
前世の頃はめんどくさがり屋で最初の頃はジョギングですら辛かったが人いう者は慣れるもので三か月もすれば徐々に体が慣れていって辛くなくなった。
「母さん、ただいま」
「おかえり、かず君。ご飯出来てるから先に手を洗ってきなさい」
転生してから二年すっかりこの生活にも慣れた俺は洗い物を終わらせてタオルで手を拭いている城戸一真の母親に挨拶する。
前世で早くに親を亡くした俺がいきなり見ず知らずの女性を母親として接するのにいささかぎこちなかったが2年もすればこちらも慣れ普通に接している。
家族か・・・やっぱりいいもんだな・・・
俺の名前は城戸一真
前世の記憶を持っていて今日のようにいざって時に備えて体を鍛えている7歳児だ。
家族構成は、敏腕ジャーナリストでギョーザ作りが得意な父親『城戸真司』
旧姓霧島で今は専業主婦をやっている普段は優しいが怒らせると怖い母親『城戸美穂』の三人で風見野市のマンションで暮らしている小学生だ。
うん、言いたい事は分かるよ。
俺も最初は驚いた。
だって両親がどうみても仮面ライダー龍騎に出てきたあの龍騎とファムの二人と同じ名前で顔までそっくりだったからね。
夫婦仲もいわゆるラブラブでどちらかというと母さんの方から父さんに外だろうが家の中だろうが遠慮なくイチャついていて父さんもまんざらではない様子
母さんの話だと俺がいない時は父さんからイチャついてる時もあるらしい。
知らんがな・・・
せめて息子の前ではイチャつかないで下さいと言いたいが劇場版龍騎の二人を思い出すと文句言えないのもまた事実。
そういえば親は俺が転生者って知ってるのだろうか・・・・
もし知らずに知られたら拒絶されるかもしれない
そうなったら・・・
怖い・・・
それとも打ち明けるべきなんだろうか・・・
どうしたものか・・・・
とりあえず手紙の確認しよう。
「ん?俺宛の封筒?あとこれは・・・・」
母さんの入れてくれた冷たいお茶を飲み、朝食を食べ終える
手紙や広告を分けながら自分の名を書かれた封筒を見つけてそれとある広告を持って部屋に戻り、俺宛の封筒から中身の紙を取り出した。
「・・・ドライグ、ちょっといいか?」
『どうした相棒?』
小声で話しかけると俺の左手に宝玉が出る、
今の声はドライグ。
ライトノベル『ハイスクールD×D』に出てくる神殺しの能力を持つ
「これを見てみろよ」
『・・・ほう、あの女神もついに悪戯がバレてしまったか』
『転生者城戸祐介様、この度は神である我が娘リュネが大変なご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした。』
手紙の冒頭にはそう書かれていた。
あの女神、神様の娘だったのか
『あの子は神としてまだまだ未熟な為本来転生させる力などありません』
え?でもこうして転生してるよな?
『その為、娘は本来なら絶対に転生に使用してはならないご禁制の
おいおい、あのパクリ駒。ご禁制の品物だったんかい!ちょっと待て!こういう流れって神の使いが現れて「神の名に置いて君を始末する」とか「忌むべき存在に死を」とか命狙われるパターンじゃねえのか!
『あ、勘違いしないでね確かに禁止された品物使った転生だけど、だからって神の使いが現れて「神の名に置いて君を始末する」とか「忌むべき存在に死を」とか命狙われるパターンなんて漫画じゃないんだから絶対に神に誓ってないからね。』
すげえ神様、俺の考え読んでるよ、てか神様はあなたでしょうが!自分に誓ってどうするんだよ。
でもまあここまで言ってくれるなら信じてみよう。
『だが私は神だ。たとえ娘であろうと禁忌を犯した者には重い罰を与えた』
リュネ・・・・いくら悪戯で俺の寿命を削ってしまったけど責任を感じて禁忌まで犯して俺を転生させてくれたのになんだか可哀想だな・・・
『お尻百叩きと一週間おやつ抜きという重い罰を』
軽っ!俺の寿命と禁忌を犯した罰にしちゃ軽っ!俺の寿命って百叩きとおやつ抜きと同価値なの!心配して損した。
色々文句言いたいが気を取り直して続きは・・・
『さて本題なのだが私も君に能力を一つ与えようと思いこうして手紙を書きました、是非この機会をうまく使って欲しい』
能力をもう一つ増やせるのか、これは助かるな。
「手紙読んでいただいたようですね?」
「誰だ!」
咄嗟に
「驚かせてすみません、初めまして神から使わされたミカエルという者です」
俺の目の前にハイスクールD×Dのミカエル様が優しい笑みを浮かべながらながら立っていた。
驚きのあまり声を出せずにいると
「ふふふ私の姿に驚いたようですね、このハイスクールD×Dのミカエルの姿は君に認識しやすいよう仮の姿ですよ。本来我々は概念の存在で実体が存在しないのです。なので人が認識しやすいように聖書や絵に出てくる自分の姿を借りて現れるのです。」
なるほどな神様や天使の姿なんて誰も見たことないもんな
という事はリュネの姿も仮の姿だったのかな?
「納得していただけましたか?では本題に移りましょう」
「あ、はい手紙読ました。能力を一ついただけるのですよね」
「ええ、本来なら転生に与える能力は一人一つまでなのですが今回は愛娘のリュネ様がご迷惑をお掛けしたこともあり、我が主も大変心を痛めており
なにか形に残る謝罪ができればとの事で特例としてもう一つお与えになる事になりました。」
神様も神様で俺の事気にしてくれてるのか。
「神様とリュネに伝えてもらえませんか?確かに最初は理不尽さを感じました。でも今はこの生活にも慣れ沢山の友人もでき楽しくやっているのでもう気にしないで下さいと」
「・・・・」
あれ俺なんか変な事言ったかな・・・・?
「お優しいのですねあなたは。本来なら罵倒の一つは行っても構わないのに。」
そうですか?隠すためとはいえ黙ってればよかったのにリュネも責任を感じて俺を転生してくれたんですから怒る理由はないのに?
「必ずお伝えしましょう。本来ならこちらの不手際なので怒鳴り散らしても仕方ない事なのに・・・あなたような方が
さてどのような能力がいいですか?今回は多少の無茶も聞き入れますよ。」
無茶は聞き入れてくれる。だったらどうしても必要な事なので遠慮なく無茶な願いを言おう。
「ではウルトラマンのウルトラ戦士の能力全てでお願いできますか?どうしても必要なんです。」
やっぱり駄目か?
「分かりました。今のあなたなら大丈夫でしょう。」
「よかった・・・・」
「ですが、ウルトラ戦士の能力についてはいきなり全部使えるとあなたの身体に負担が掛かるので強力な技にはリミッターを掛けさせてもらいます。
あなたが強くなりしだいRPGでレベルが上がり呪文をおぼえるように随時リミッターがカットされていく仕様になります。」
「分かりました。」
さすがにいきなりコスモミラクル光線みたいな強力技は使えないか。まあ強くなっていけばそのうち使えるだろう。
「いきますよ、城戸一真さん。」
ミカエルさんの光るオーラを纏った右人差し指と中指が俺のおでこに付けられると指から俺のおでこにオーラが伝わり俺の全身を包み込んだ。
やがて俺の纏ったオーラは胸の中心に集まり静かに消える。
「これで完了です。どうですか?ドライグ何か変わった事はありますか?」
『ああ、今は俺が抑え込んでいるがとてつもない力が相棒の中で溢れている、危険だが俺が相棒の体に馴染むように調整しておくから心配はない』
ミカエルさんの問いかけにドライグが答える。
そうだよな考えてみたら人間がウルトラ戦士の全能力なんて本来なら危険な行為だよな。
ドライグがいてくれて助かった。
「そうですか、ではわたしはこれで失礼します、あなた方の未来に幸があらんことを」
「ありがとうございますミカエルさん。神様にもありがとうございましたと伝えてください」
俺の言葉を聞き、微笑んだミカエルさんの体が一瞬の閃光に包まれるとその場から消えた。
これである程度の準備は整った。