魔法少女と偽りのヒーロー   作:カオスロイドR

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警告;今回は作者が考えたオリジナル設定が加わりますので苦手な方はブラウザバックをお願いします。



第19話 赤き剛腕

【一真サイド】

 

 

赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)を装着し後ろで動けない美樹さんを庇いながら魔女の巨大な斧を両腕とメビュームブレードで受け止める。

 

美樹さんが襲われたのは誤算だったけど

 

嫌な予感がしていたから警戒を怠らなくてよかった。

 

それにしてもキュゥべえの奴、油断も隙もない。

 

優しい鹿目さんの弱みにつけこむなんて。

 

暁美さんが諦めず何度も戦ってるんだ。

 

契約なんかさせるかよ!

 

横目で美樹さんが無事かどうか確認する。

 

あ、やっぱり美樹さん驚いてるな。

 

まあいきなり何もない所から人間が鎧を着たら無理もないか。

 

杏子ちゃん達みたいにあとで俺の事も説明しなきゃな・・・

 

それにしてもこの魔女もかなりのパワーだな。

 

俺もそれなりにパワーに自信があったかこいつも負けていない。

 

長期戦になると時間制限のあるこっちが負ける…

 

「一真!」

 

「あれは城戸一真なの・・・」

 

「あ・・・あ・・・」

 

「美樹さん、杏子ちゃん達の方に早く逃げろ!」

 

魔女の斧を抑え込んで動きを封じその間に美樹さんにここから離れたもらいたかったが

 

恐怖で足が竦んで動けないないのか座り込んだままだ。

 

・・・早く移動させないとこのままじゃ美樹さんが危ない。

 

「一真、さやかは私に任せて思いッきりやれ」

 

美樹さんの近くにいつの間にか杏子ちゃんがやって来ていていた。

 

「分かった、頼んだよ」

 

杏子ちゃんが美樹さんの手を引っ張って起き上がらせてた。

 

「きょ、杏子・・・」

 

「ほら、そこにいたら一真の邪魔になるだろ。こっちに逃げるぞ」

 

「う、うん」

 

杏子ちゃんに手を引かれて美樹さんは鹿目さん達の方に避難した。

 

よしこれで全力で戦える。

 

背中の魔力口から魔力を排出して魔女を押し返し

 

後ずさり体勢を崩した所に蹴りを入れる。

 

追撃に回し蹴りを仕掛けたら一つ目魔女は身体を後ろに逸らして避けジャンプして距離を開けた。

 

当たれば儲けものだったけど・・・

 

欲張りすぎたな、そううまくはいかないか。

 

杏子ちゃん達に纏わりついた使い魔達はウルトラ念力で操った80(エイティ)さんのウルトラダブルアローで倒せたけどこの魔女どうなっているんだ?

 

確かに頭をぶっ飛ばしたのに。

 

お菓子の魔女みたいに第二形態があるわけでもなく。

 

なぜか殴った時の手ごたえみたいなものがまるでなかった。

 

この秘密を解き明かさないと奴には勝てない。

 

だったら色々試して答えを見つけてやる!

 

再び魔力を背中から出して一つ目魔女に向かって飛びこんで拳を振り上げる。

 

一つ目魔女も斧を構えて襲い掛かってきた。

 

「うおおおおお!」

 

鈍い金属音がして互いの拳と斧がぶつかり合った。

 

 

 

 

~~まどかサイド~~

 

私の目の前で見た事ない出来事が起きて頭が追いつかず言葉が出ない。

 

数時間前の学校でいつもと変わらない日常の中、笑ってた友達が魔法少女になって槍を振り回したりてっぽうを撃ったりそして・・・・

 

知り合いの男の子は赤い鎧を着て怪物と戦っている。

 

怪物の斧を掻い潜り自分より何倍も大きい怪物を殴り飛ばした。

 

左腕から出ている光の剣が怪物の腕を斬り裂き、傷口から黒い物が噴き出す。

 

私はその悲惨な光景に思わず目を背けた。

 

さやかちゃんもそしてほむらちゃんも呆然と城戸君の戦いを見ている。

 

入学式の時に私を助けてくれた城戸君は優しくて休み時間やお昼ご飯の時にいつも笑顔で話をしていたけど

 

今目の前のには私の知らない城戸君がいた。

 

どっちが本当の城戸君なんだろ。

 

「ぐああ!!」

 

「城戸君!」

 

城戸君が怪物に斧で肩から胸を斬られる!

 

幸い城戸君は鎧を着ているから怪我はしていないみたいだけどさっきの城戸君の叫びが頭から離れない。

 

「ちょ、ちょっと杏子何してんだよ!」

 

「決まってるだろ。一真の援護に行くんだよ」

 

槍をもって城戸君の所に向かおうとする杏子ちゃん

 

制止しようとするさやかちゃん。

 

杏子ちゃんはさやかちゃんの手を払いのける。

 

また戦うの?

 

杏子ちゃんやほむらちゃん城戸君、みんなが戦ってるのに私はただ見てるだけでいいのかな・・・

 

「まどか、大人しくしていなさい。これは私達の問題、あなたが入り込む資格なんてない」

 

私の考え読んだかのようなほむらちゃんの声で我に帰る。

 

「おい!転校生そんな言い方ないだろ」

 

「あなたもよ美樹さやか。あの時近くに城戸一真がいなかったら確実にあなたは死んでいたわ」

 

「う・・・」

 

「じゃあ魔法少女のアタシが行くのは問題ないよな」

 

「佐倉杏子、あなたもやめた方がいいわ。さっきの戦いでかなり魔力を消耗した筈よ」

 

「これくらい大したことねえよ。それより目の前で一真が戦ってるのをただ黙って見てるだけなんていられるか」

 

杏子ちゃん、なんでそこまでして戦おうとするの?

 

「いいえ、佐倉さん。ここは私が行くわ」

 

「マミさん?」

 

優しく杏子ちゃんの肩に手を置く巴先輩。

 

「幸い、ここに来る前に使い魔と戦ったけど数も少なく城戸君と二人だったからそこまで魔力を消費していない。私ならまだ戦える」

 

「・・・分かった。頼むマミさん」

 

 

 

【一真サイド】

 

な、なんて力と斧なんだ。赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)を装着してるにも関わらず衝撃が体にまで伝わるなんて!

 

斬られた部分を撫でる。

 

幸いにも摩擦熱で煙が出てるだけで体までに届いていないのが救いか・・・

 

『・・・いや今の攻撃は本当に危なかった。夏休みの光の戦士達との修行で鎧の強度が上がってなければ鎧ごと骨まで真っ二つに切り裂かれていたぞ』

 

マ、マジかよドライグ・・・とんでもねえ馬鹿力ってレベルじゃないぞなこの魔女。

 

強度が上がる前の鎧を壊すってセブンさんのアイスラッガー並って事じゃないか。

 

おまけに俺が斬った部分もまるで手応えがないし

 

すぐに再生してしまう。

 

まるで幻を相手にしてるような感じだ。

 

幻・・・・

 

もしかしてこいつ杏子ちゃんと同じ幻惑の魔法を使ってるんじゃ。

 

俺の考えが正しければ。

 

よし透視光線で本体を見破ってやる!

 

透視光線で見ると魔女の姿は消え奴の持っている斧だけが浮かんでいた。

 

魔女の飛びかかって右手で柄を持って左のチョップで斧に付いている眼のような装飾を拳で叩く。

 

「グガ!」

 

「(今一瞬だけ身体が消えた?やはりそうか!)」

 

本体を壊せば幻影は消える。

 

だが俺一人では使い魔と幻影に護られて本体に近づくのは無理だ。

 

魔女の蹴りを入れて距離を取り、杏子ちゃん達の方に向かう

 

「マミさん奴の本体はあの斧だ。」

 

一つ目魔女の身体の方は使い魔で造られた幻影でその幻影を作ってるのは本体は斧の方だろう。

 

ならば!

 

「俺が本体の斧を叩きますので魔女の身体と使い魔をお願いします」

 

「分かったわ!」

 

俺の言葉を聞きマミさんがすぐに頭を戦闘に切り替える。

 

「悪い一真、後始末押し付けてしまって・・・」

 

「元々今日は俺達の当番の日だったんだ、気にしないで。それより杏子ちゃん達の分までアイツにとっておきの一撃をぶち込んできたあげるよ」

 

グッと魔力を込めた赤い拳を上げる。

 

「・・・・ああ!」

 

落ち込んでいたが笑顔になり、それを見届けたあと俺は魔女に向かって走り出した。

 

暁美さん達から離れたマミさんは帽子を上に投げると周囲に数えきれないマスケット銃が落ちてきて地面に突き刺さり、それを次々抜いて発砲し捨て持ち変え、無数の銃弾が俺の背中を追いこして使い魔を撃ち抜いていく。

 

マミさんを信じて撃ち抜かれていく使い魔を無視して通り過ぎる。

 

目的は魔女のみ

 

魔女は斧を横に振りかぶり待ち構えていた。

 

ワンパターンなんだよ、お前の攻撃はすでに見切った。

 

横に薙ぎ払う斧を身体を逸らして躱して大振りで隙だらけになった魔女

 

見せてやるよ夏休みの修行で得た新しい力の一部を

 

強靭な剛腕を振るう龍帝(ストロングパワーフォーム)

 

肩の鎧部分が大きくなりの両腕と両足の筋肉が膨れ上がり。肘がシリンダーのように変化した。

 

これが夏休みの修行中にたまたま修行場に来たウルトラマンゼロさんから「ウルトラ戦士の能力を全部覚えるなら俺や他の世界のウルトラマンみたいにタイプチェンジして力やスピードを強化出来るんじゃないか?」と言われてドライグやゼロさんと同じく体を変身できるメビウスさんに相談して実戦訓練の時にメビウスさんとストロングコロナのゼロさん二人がかり相手をにしてボロボロになりながらも会得した形態の一つだ。

 

この形態は装甲が厚くなる事で防御が通常の鎧と比べ格段に上がりさらに腕や脚の筋肉が膨れあがる事でパワーも上がる。

 

ただし装甲が厚くなり筋肉が重くなるので身体が鈍重なりその分スピードが無くなる欠点を持つが必要な戦況よってはこれほど心強いはない。

 

名前は尊敬するティガさんとダイナさんのパワー重視のタイプチェンジした名前からお借りした。

 

大きくなった剛腕で魔女の体を掴み自分の頭の上まで持ち上げそして

 

「ウルトラハリケーン!!!」

 

「!!!???」

 

魔女の身体が空高く投げ飛ばした。

 

空中で身動きが取れず竜巻の中で回転する魔女。

 

ウルトラハリケーン

 

ジャックさんが地球での最後の戦いで現れたゼットンに使った技だ。

 

この技を相手を空高く投げ飛ばすことで相手の動きを封じてその隙に必殺技を叩きこむ

 

相手は自由が効かないから防御も回もできない。

 

ジャックさんからこの技は便利だから使いこなせた方がいいよって言われ

 

体で覚えた方が速いと言う事で何度もウルトラハリケーンを仕掛けられた。

 

俺は空に投げ飛ばされ五十回くらい数えてから数えるのをやめた。

 

龍翼があるけど投げ飛ばされる時に回転を加えられることで体の自由が奪われてうまく飛べず何度も地面の上に落とされた。

 

まあ地面に落ちても鎧越しでそんなに痛くなかったしダメ押しのスペシウム光線がなかっただけマシか。

 

だけどセブンさんのジープの次くらいにあれもこりごりだ・・・

 

「マミさん今だ!」

 

「え、ええ、ティロ・フィナーレ!!」

 

大砲のような巨大なマスケット銃が出てきて弾丸が発射され幻影である魔女の身体は腹を撃ち抜かれる。

 

さあ後は仕上げだ。

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

倍加し背中の魔力口から一気に魔力を吐き出し本体の斧に接近していく。

 

「!!」

 

拳を振りかぶると同時に肘のシリンダーが後ろに引かれる。

 

「はあああっ!!!!!」

 

倍加した赤いオーラを纏った右拳を斧に叩きこむと同時に肘のシリンダーが勢いよく前に打ち出され衝撃波が伝わり

 

本体の斧は粉々に砕かれ四散し消滅した。

 

「す、すごい」

 

「うん」

 

「彼は一体何者なの・・・」

 

その後、空に漂うグリーフシードを回収し、チラッと地上を見ると呆然とこちらを見る鹿目さん、美樹さん、そして暁美さんの姿が見えた。

 

着地して先ほど倒してた手元のグリーフシードを見る。

 

魔女に止めを刺すのはできるだけ俺がやるようにしている。

 

それは魔女が絶望に染まった魔法少女のなれの果てだと知ってしまった時、魔法少女いや人を殺めてしまったという罪悪感と心の負担を少しでもマミさん達から減らす為だ。

 

俺のやってる事はどんな理由を並べても偽善なんだろうけどやめるつもりはない・・・

 

「ふう・・・・」

 

元の赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)の姿に戻る。

 

「ハァハァハァハァ・・・」

 

普通の鎧姿に戻ると疲労感で思わず片膝をつく。

 

この変身形態は便利だけど短期間でも体力の消耗が激しいのが難点でこれはどう補うかは今後の課題だな。

 

「城戸君」

 

「城戸」

 

「一真」

 

声で我に返ると鹿目さん達が手を振りながらこっちに駆け寄って来ていた。

 

「おーい」

 

立ち上がってこっちも手を振り返す。

 

杏子ちゃん、マミさん、鹿目さん、美樹さんの四人がやって来た。

 

結局は運命の決定力に勝てずに鹿目さんと美樹さんを魔法少女の戦いに巻き込んでしまったな。

 

こうなったら絶対に二人をインキュベーターの手から守り通して見せる。

 

「あ、あの城戸君だよね?」

 

「そうだよ、ほら」

 

兜のマスクを収納して笑顔を見せる。

 

「よかった・・・いつもの城戸君だ」

 

「おお~恰好いいねこれ~」

 

鹿目さんは俺の顔を見て安堵し、美樹さんは目をキラキラしながらの鎧を触りまくっている

 

いくら鎧越しだからって年頃の女の子が男を触りまくるんじゃありません。

 

話をしていると結界が崩壊し始める。

 

どうやら今度こそ魔女は倒せたみたいだな。

 

ふと、こちらを見ている暁美さんと目が合う

 

「あ、あなたは一体」

 

さてどこからどう説明しようかな。

 

暁美さん達になんて説明するかを考えながら一息つく事にした。




強靭な剛腕を振るう龍帝(ストロングパワーフォーム)はHDD本編の赤龍帝の三叉成駒(イリーガル・ムーブ・トリアイナ)みたいなのを入れたいなと考えましたが

一真の神の駒(ゴッド・ピース)は一誠の悪魔の駒(イーヴィル・ピース)のように調整されていないのでティガやダイナの能力である【タイプチェンジ】を参考にするという形をとりました。

今後の形態は話が進むにつれて明かしていきたいと思います。
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