魔法少女と偽りのヒーロー   作:カオスロイドR

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ついに原作キャラ登場。性格に違和感を感じたら迷わずブラウザバックして下さい。



小学生編
第3話 教会の少女


「たまに道を変えるのも悪くないな」

 

ミカエルさんからウルトラ戦士達の能力を特典で貰ってから数日後

 

体力づくりの為に今日も基礎訓練の一環であるジョギングをしていたが何となくコースを変えて遠回りしながら走っていた。

 

いつもと違う道を走ると駄菓子屋、大きな犬、猫の家族などいつもと違う物が見え疲れた体に癒しを与えてくれる。

 

そんな俺の目の前に目の前に大きな教会が建っているのが見えた。

 

「この教会ってもしかして・・・・」

 

俺は教会の入り口まで着いて見上げると目の前に大きな教会がある。

 

ここは風見野市、そして大きな教会。

 

俺の前世の記憶が確かなら彼女が居る筈だ

 

「ちょっとだけ・・・」

 

顔だけ見たらチラっと帰るつもりでそっと教会の庭を見てみると

 

「ん?誰だお前?」

 

おそらくこれから遊びに行くつもりで仲良く妹さんと手をつなぐ後の魔法少女である佐倉杏子の姿があった。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

顔を見たらすぐ帰るつもりだったんだけど残念見つかってしまう。

 

原作が始まる前からあまり原作介入するのは得策でないと判断して原作キャラとの出会いはできるだけ避けていたんだけどマズったああああああああ!

 

露骨に警戒心を出し敵意を向ける佐倉杏子

 

妹さんも怖がって佐倉杏子の背に隠れてるし

 

そうだよね、いきなり見知らぬ子が家の庭を覗いてたらそりゃ警戒するわな

 

「初めまして城戸一真です」

 

本当は知ってるけど挨拶は大事なので知らない振りして自己紹介しておこう

 

「佐倉杏子だ」

 

「さ、佐倉モモです」

 

「・・・・私たちのこと知らないのか?」

 

「何が?」

 

「・・・・うちの親父の事だ。うちの親父は近所からタチの悪い新興宗教だって悪口言われてるんだぞ」

 

「お姉ちゃん、お父さんを悪く言わないで~」

 

怒鳴る杏子ちゃんが俺の胸倉をつかみ上げ涙目でモモちゃんが杏子ちゃんの反対の袖を引っ張る。

 

二人のその顔は辛そうに見える。

 

杏子ちゃんのお父さんは牧師をやっているが教会の教えとは別に新しい時代には新しい教えが必要であると考えて教会の教えとは別にごく当たり前の事を説きだしていた。

 

しかしその事が世間からはただの怪しい新興宗教としか認識されずに信者を失い、さらに教会を破門されてしまった。

 

それからというもの誰も話を聞いてもらえずに酷い時にはバケツ一杯の水を掛けられたそうだ。

 

彼女たちが見ず知らずの俺を警戒するのも仕方ない

 

だから俺はこう返事をしよう。

 

たとえ偽善と思われても・・・

 

「・・・・・だから何?それで友達になれない事と関係ないよ、それに俺、ここの神父さんの話を聞いた事あるけど悪い事言ってるって思ってない」

 

「「!?」」

 

ここに来る前の事、あれはいつぞやの下校中だったか、帰り道の公園で神父の恰好した男性が必死に説教をしているのを見かけた。

 

聞いていて思ったが別に変な事言ってない。ただ自然でいい事言ってるなと感じるだけだった。

 

ただ誰も話を聞かず素通りしているだけだったを覚えている。

 

それが杏子ちゃんのお父さんだったのかとは近所でヒソヒソ話しているおばさん連中の会話から知った。

 

「信じてもらえないならそれでも構わない。でも一人くらいは仲間がいると知って欲しい」

 

「信じられるか!」

 

ここまで子供の彼女たちの心を踏み躙った近所や世間に怒りを覚える。

 

それだけ彼女たちは辛い日々を送ってきたんだ。

 

「・・・・お姉ちゃん、私・・・このお兄ちゃんの事信じたいよ・・・・」

 

「モモ、お前何言って!」

 

「だってこのお兄ちゃん、他の人みたいにウソ言ってるような気がしないもん・・・・ねえ、信じてみようよ」

 

「・・・・もしモモ裏切ったら私がアンタを殴り殺す」

 

「ああ、その時は俺はどうなろうと構わない、好きにしてくれ」

 

「・・・・ほ、ほらよろしくな・・・」

 

「じゃあ改めてよろしくね、杏子ちゃん、モモちゃん」

 

視線を逸らし照れながら杏子ちゃんが手を差し出すのでその手を強く握りしめる。

 

この子達は絶対に守り抜く。絶望なんかに沈ませたりしないと神様じゃなく俺自身の心に誓って

 

「よろしく、一真お兄ちゃん」

 

モモちゃんは、警戒心を解いてくれたのか先ほどみたいにオドオドせずに笑顔で返してくる。

 

いい子だな。どうかモノクル付けた同じ名前の子みたいにならずこのまま素直に育ってくれよ。

 

「お、おまえ、いきなり杏子ちゃんとか言うな!」

 

顔を真っ赤にして怒る杏子ちゃんが手を振り解く。

 

流石に馴れ馴れしかったかな・・・・

 

「じゃあ佐倉さん?」

 

「さん付けもやめろ、なんか余所余所しくてムズ痒いし妹と一緒の時ややこしい!」

 

「杏子」

 

「呼び捨てすんな!」

 

「あんこ」

 

「ぶっ飛ばすぞテメエ!」

 

「杏子ちゃん」

 

「よし、それでいいんだ。そんじゃあ遊びに行くぞ!」

 

「うん」

 

杏子ちゃんって子供の頃から男勝りな子だったんだね。

 

「・・・・・・ん?」

 

「・・・・クスクス」

 

小首をかしげる姉を見て嬉しそうに笑うモモちゃん

 

警戒されてたけど警戒溶けたと思ったらすぐに腕を掴まれて日が暮れるまでモモちゃんと一日中遊びまくり仲良くなって、三人そろって門限破ってしまってそれぞれの母親に怒られたけど楽しかったからまあいいか

 

 

 

破門され生活が苦しくなったが杏子ちゃんとの仲は変わらず進級して小学三年生になりクラスも同じになった。

 

三年生になっても変わらず一緒に遊んでいたが父親の件でだんだん杏子ちゃんはクラスメイトからいじめられるようになった。

 

いつもは俺が割って入り杏子ちゃんを庇っていた

 

いじめっ子達も俺も一緒に殴ろうとするが

 

ギロッ!

 

俺が睨みを聞かせ殺気を放つといじめっ子はビクッと震え逃げて行く

 

だいたいいつもはこれで済んでいた。

 

俺と杏子ちゃんの仲を冷やかす連中もこれで黙らせた。

 

だがあの日事件は起きてしまった。

 

「やーい、おまえんち、あくとくしゅきょー!」

 

「い、痛い!!」

 

ある日の放課後の校舎裏

 

俺が委員の仕事でいない間にさんざん俺に邪魔され鬱憤がたまっていた同じクラスのいじめっ子数人が杏子ちゃんに詰め寄り杏子ちゃんがに殴られてた。

 

「やめろ!!」」

 

嫌な予感がして急いで帰ってきて杏子ちゃんを探し出し、気づけば俺は杏子ちゃんを庇う為に自分の身体で覆いかぶさった。

 

『何をしている?お前ならこんなクソガキ程度わけなく殴り飛ばせるだろう?』

 

ドライグが頭の中で呆れていたが馬鹿言うなと言い返す。

 

修行して一般の小学三年生いじめっ子以上の力を持った俺が普通の三年生いじめっ子を殴ったらそれこそいじめっ子が大けがして杏子ちゃんの立場がもっと悪くなるからこれが最善策なんだよ。

 

「お前、あくとくしゅきょーをかばうのかー?」

 

「いっしょにやっつけろー」

 

覆いかぶさってもいじめっ子達の暴力は止まらない。

 

「バ、バカ!早く退けよ!!」

 

杏子ちゃんが泣きながら叫ぶが退くわけにはいかない

 

だがいくら体を鍛えてると言っても体は小学生。その上相手は同じ小学生で手加減なしで数が多いから殴られたら痛い物は結構痛い

 

「・・・・うぐ!」

 

その内、いじめっ子の一発の蹴りが頭を直撃する。

 

頭を蹴られた時、額が切れて血が鼻まで流れてきた。

 

「やべえ!」

 

俺が血を流した事でいじめっ子達は恐怖し、一目散に逃げていった。

 

「お、お前、血が・・・」

 

杏子ちゃんが泣きながら震える。

 

「何の騒ぎだこれは!」

 

騒ぎを聞きつけた教師が今頃になってやってきた。

 

その後、教師は血を流す俺に驚き、慌てて保健室に運び込まれ、杏子ちゃんは教師に連れていかれた。

 

運び込まれた俺はおばさんの保険の先生が応急処置の包帯を巻きながらなにがあったか事情を聞かれたので俺は杏子ちゃんに対するいじめと杏子ちゃんは悪くない事を説明して、教師にも説明して欲しいと保険の先生にお願いした。

 

あの教師の剣幕じゃ杏子ちゃんが危ない

 

「分かった。君はここでおとなしく待っていてね」

 

保健の先生は俺の言葉にうなづき、保健室から退出する。

 

俺は杏子ちゃんを心配する事しかできずにそのまま待つ事にした。

 

保険の先生が出てしばらくした後、入れ替わりに杏子ちゃんが保健室に入ってきた。

 

「杏子ちゃん!大丈夫なの?」

 

「ああ、怒られてたが保健の先生がすぐに来て、事情を説明してくれたらすぐ解放された」

 

さすが保険の先生だ。あの先生、優しいけど怒ると教師陣はおろか校長ですら恐怖する存在だからな。

 

「そっか・・・よかった」

 

「よくねえよ!」

 

一安心する俺に杏子ちゃんが怒鳴リ、思わず驚く

 

「なんで、なんで、そんなになってまであ、あたしをかばうんだよ、あ、あたしはわるいやつなのに・・・」

 

そうか、杏子ちゃんは自分の所為で俺が怪我したと思ってるんだな。杏子ちゃんが悪いんじゃないのに

 

「杏子ちゃん・・・」

 

俺は杏子ちゃんに手を伸ばす

 

杏子ちゃんはたたかれると思い目をつぶって身構えるが

 

「そんな事なんかないよ!杏子ちゃんは優しくていい子で可愛い女の子だよ!だから俺、男だから杏子ちゃん守らなきゃいけないからね」

 

そう言って俺は泣いてる杏子ちゃんを慰める為に抱き寄せて頭を撫でた。

 

「・・・・・ば、ばかやろう・・・」

 

涙声で杏子ちゃんは顔を泣きながら真っ赤にして俯いた。

 

うーむ、ちょっとかっこつけすぎたかな。顔が赤いけどラノベのチョロインじゃあるまいし、こんな事ぐらいで女の子が惚れるわけないか。

 

杏子ちゃんをいじめてた連中は教師たちに大説教されておとなしくなったのだった。

 

ざまあ!

 

 

 

その後五年の時に親父の仕事場に近い場所にある一軒家に引っ越しする事になった。

 

引っ越し先が風見野から隣の市の見滝原だったが杏子ちゃんとの仲は変わらず一緒に勉強したり遊んだりと楽しい小学校生活を過ごした。

 

杏子ちゃんも笑うようになり女の子の友達も増えて、杏子ちゃん自身も心身とも強くなり女の子を味方につけて男子生徒をやり返して圧勝しているという話を杏子ちゃんの女友達から聞いた。

 

女の子強ええええ




徹夜で打っていて朝日が昇る頃には杏子ちゃんがヒロインになってたでござる
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