魔法少女と偽りのヒーロー   作:カオスロイドR

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今回、ゲームの魔法少女まどか☆マギカ ポータブル の要素が入っています。
そして今回のマミさんは、まだマスケット銃が使えない頃のマミさんです。



第7話 新たな魔法少女(前編)

私の名前は巴マミ

 

見滝原中学生1年

 

数日前まで普通の女子中学生だった。

 

あの日までは・・・

 

ある日、下校時に私は家族で外食をする為くお父さんの運転する車でお店に向かっていた。

 

久々の外食でしかも前から行きたかった人気のお店で私は嬉しくてついはしゃいでしまう。

 

優しくて私を見守ってくれる両親

 

楽しい話をして遊びに誘ってくれる友人達。

 

そんな優しい人たちに囲まれた私は本当に幸せでこんな充実した幸せがいつまでも続いて欲しいと思った時、それは起きてしまった。

 

お父さんの運転する車が前から走ってきたトラックを避けそこないガードレールに衝突して自動車事故に巻き込まれた。

 

気が付いたら私の足は事故で変形してしまった車に挟まれ動けなく今まで感じた事ないくらい身体にも痛みが襲う

 

痛みで身体が動かなく私は必死にお父さんとお母さんを呼ぶが返事は返ってこない

 

このまま私は死んじゃうのかと思うと怖くなり誰かに助けを求めて手を伸ばそうたしたその時・・・

 

「巴マミだね?」

 

手を伸ばした先にと『キュゥべえ』と名乗る猫のような生き物が座っていた。

 

最初は幻覚と幻聴かと思ったがそうではなくて現実にキュゥべえは私と契約して魔法少女になって欲しいと言ってきた。

 

死にたくない・・・

 

だた一言「助けて」と願い契約して魔法少女となった

 

その後キュゥべえはどこかへ消えて、私は意識を失った

 

しかしそのすぐ後、ものすごく大きな物音が聞こえて目が覚めた

 

まだ意識が朦朧としてはっきりとしていなかったけどその時私はありえない光景を確かに見た。

 

つぶれた車を引き千切り運転席と助手席からお父さんとお母さんを車外に出して顔は見えなかったけどお母さんに優しい光を浴びせる左手に赤い籠手のような物を付けた少年の姿を

 

少年はお母さんに光を浴びせた後、お父さんにも浴びせていたがうまくいかなかったように焦っていたのを覚えている。

 

その後怒鳴り、必死に心臓マッサージをしているように見えたが意識が続かずそのまま気を失った

 

 

 

それから目覚めたのが病院のベットの上で横のベットでお母さんが寝ていた。

 

お医者さんが言うにはお母さんは軽傷で命に別状はないそうだ

 

本当によかった。

 

でもお父さんは助からずに亡くなっていた。

 

お父さんは即死で手の施しようがなかったとお母さんから聞いた。

 

優しかったお父さんがいなくなって、お父さんとの思い出を思い出しながら私達は泣いた。

 

お父さんを亡くして辛く、友達も気遣かってくれたけど私はやらなければならない事がある。

 

契約した魔法少女として魔女と戦っていく事だ。

 

それから私の生活は一変して変わった。

 

日常生活面に関してはお父さんが遺してくれた遺産や保険でなんとかなるがそれでも生きていく為にお母さんが外で働く事となった。

 

幸いにも仕事はすぐ見つかったが仕事が慣れるまで帰りは遅くなる事になった。

 

少し寂しいけど仕方ない。

 

放課後は友人達の遊びの誘いも断り、魔女や使い魔を探すパトロールに出かける毎日を繰り返していた私は次第に友人達とは疎遠になっていく。

 

いつしか私に話かけてくる子はいなくなっていた。

 

事故から数日経ち、お母さんに赤い籠手を付けた人の事を聞いたら『何それ?夢でも見たんじゃないの?』と笑われるし

 

キュゥべえにも聞いたら『それはイレギュラーで君に危害を加えるかもしれないから近づかない方がいいよ』と言うけど・・・

 

あの人はそんな風に見えなかったな。

 

 

 

それから数か月後

 

魔女や使い魔達と戦う日々を送っていた私は今日もソウルジェムで魔女の反応を見つけてパトロールで自然公園に来ていた。

 

ふう、今日は遅くなりそう、お母さんに帰りが遅くなった言い訳考えておかないと・・・・

 

そんな事を考えていると公園内では数台のパトカーが来ていて野次馬も集まり騒ぎになっている。

 

私は野次馬をかき分けて騒ぎの中心に行くと女性が警察官に詰め寄り我を忘れたように大声を出していた。

 

「本当なんです!本当に私の子が消えたんです!目の前から搔き消えるように消えたんです!」

 

「しかしねえ奥さん、掻き消えるって人間が消えるなんて事・・・・」

 

「ほんとうなんです!信じて下さい!早く見つけてコウちゃん!どこにいるの?コウちゃん!」

 

警察官は半信半疑の態度で聞いていた。

 

確かに普通なら人間が消えるなんてバカらしくて話にならないと思う。

 

以前の私でも警察官と同じ事を思っただろう。

 

でも魔法少女になった私には分かる。

 

ソウルジェムも反応してるし、これは魔女の仕業だ。

 

「そのコウちゃんって子の特徴を教えて下さい!」

 

「き、君はなにかね?」

 

「白いシャツに黄緑の上着で半ズボンを着た男の子よ!お願いコウちゃんを探すの手伝って!!」

 

「白いシャツに黄緑の上着で半ズボンを着た男の子ですね。分かりました」

 

時間がないので警察官の問いを無視して私は走り出す。

 

警察官さん、ごめんなさい。

 

私はソウルジェムの反応で結界を探しながら急ぎ現場に向かう。

 

≪マミ、魔女の結界を見つけた。急いで≫

 

私の肩にキュゥべえが乗ってきて指示されて林の奥に行くと魔女の結界を見つけた。

 

「行くわよ、キュゥべえ!」

 

私は結界に入る。

 

その時私はそこで運命的な出会いをする事にこの時は知り由もなかった・・・

 

 

 

魔女の結界内は首都高のようになっていた。

 

あの事故の事を思い出しそうで嫌な気持ちになる。

 

いけない!いけない!今は目の前に集中しないと!

 

「レガーレ!」

 

襲いかかってくる使い魔達を魔法で作った黄色のリボンで縛り上げて消滅させる。

 

私の武器は魔法で作ったこのどこまでも伸びるリボン。

 

《リボン?そんなので大丈夫なのかい?》

 

甘くみないで、相手を縛り上げて拘束して締め上げたり、リボン自体を螺旋状に伸ばしてドリルのような攻撃もできる上にリボンの生成場所は選ばないから多種多様な戦い方ができるのよ

 

「レガーレ・ヴァスタアリア!」

 

襲いかかる大軍の使い魔を大量のリボンで縛り上げて消滅させていく。

 

数が多い相手にはこの戦い方が合うと私は改めて実感した。

 

「こんな風にね!」

 

《すごいや、マミ》

 

 

 

「ここが最深部ね」

 

使い魔達を退けた私の前に閉められた大きなシャッターがあり、自動的に上がる。

 

最深部に入るとそこで錆びたボロボロの体と腕の生えたバイクの頭をした魔女と右腕だけ出され身体に体を魔女に埋め込まれて泣き叫ぶ子供を見つけた。

 

≪捕らわれた子供だ。魔女に取り込まれかけている。あれじゃ身動き取れない≫

 

許せない!小さな子供をあんな風に酷いことするなんて!

 

「その子を返してもらうわよ!」

 

私が魔女に向かっていくと魔女がこっちを向く。

 

≪気を付けてマミ!≫

 

黒い霧のようなものが子供の身体を覆う。

 

子供を盾にする気!なんて酷い!

 

《あの子供を取り込む気だ急がないと手遅れになる》

 

「そんなの許さない。その子を離しなさい!」

 

魔法で作った大量のリボンで子供を包んで助け出そうとするが一直線に子供に向かっていくが魔女は大きな腕で私のリボンを払い除ける。

 

「くっ」

 

体の大きさから予想はしていたけどこの魔女、力が強い!

 

だったら!

 

魔女の足元から大量のリボンを生やして魔女の腕や足、首に巻き付けて完全に動きを止める。

 

「これならどう、動けないでしょ?」

 

私は急いで子供を助ける為に動けなくなった魔女に近づいた。

 

魔女は暴れて引き千切ろうとするが二重三重にリボンを束ねて縛ってあるから簡単には引き千切れない。

 

だが時間を掛ければ引き千切られるので急いで子供の元に向かう。

 

「さあ、この手を取って」

 

子供を握り、引っ張るが・・・

 

「痛い、痛いよ!」

 

そんな・・・

 

抜けない、魔女の身体はまるでセメントのように固く子供を固定して抜くことができない。

 

ブチ・・・ブチブチ・・・

 

魔女を縛り上げてたリボンが魔女の力に耐えきれなくなって引き千切れていく。

 

「ウオオオオオオオ!」

 

咆哮を上げすべてのリボンを完全に引き千切り襲い掛かってきた。

 

「しまっ・・・」

 

リボンで慌てて再び縛り上げようとしたが思ったより早くリボンが引き千切られた事に慌ててた所為で行動が遅れ、逆に魔女の行動の方が早く

 

魔女の拳が私のお腹を殴り飛ばされる。

 

殴り飛ばされ転がる私

 

「う…うう・・・」

 

痛みで動けない私

 

痛い・・・体が・・・バラバラになりそう・・・

 

涙が止まらない・・・

 

魔法少女になってから治癒能力は上がっているので痛みはすぐに無くなって動けるようになったけど・・・

 

魔女を倒す手立てが思い浮かばない。

 

どうすればいいの?リボンで締め上げようとしても魔女の体は硬く。私の攻撃は効かない。

 

その上に魔女の胸には人質の子供。

 

助けたくても子供の体は私の力じゃ引き抜く事もできない。

 

誰かに助けを求めたくても私に一緒に戦ってくれる仲間なんていない・・・

 

《リボンじゃダメだ。リボンとあの硬い体の魔女じゃ相性が悪すぎる。もっと効果的な一撃を与えられる魔法じゃないとこの魔女には勝てない》

 

「じゃあどうすればいいの!?急がないとあの子が」

 

キュゥべえに当たり散らしたところで状況は変わらないのは分かっているがどうしょうもないこの状況じゃ・・・

 

「嫌だよ・・・怖いよ・・・ママ・・・怖いよ・・・」

 

子供も泣く元気さえなくなりはじめ弱弱しく声を出す。

 

《マミ、一度退却して体制を立て直すんだ。このままじゃ君までやられてしまう。早く逃げるんだ》

 

な、なに言ってるの!それじゃああの子が!?

 

《マミ辛いだろうけど諦めるしかない。今の君じゃ無駄死にするだけだ》

 

死ぬ・・・!

 

魔法少女になったあの日の事故を思い出す。

 

暗く、助けを求めても返事が返ってこない恐怖と孤独感。

 

嫌だ・・・もうあんな思いしたくない・・・

 

もうキュゥべえに助けれる奇跡なんて二度と起きないだろうから・・・

 

結界内で死ねば誰にも死んだ事を知られないという恐怖が襲ってくる。

 

私が死ねばお母さんが悲しむ。ただでさえお父さんが居なくなって上に私までいなくなったら・・・

 

《ここで君が死んだらこの魔女はもっと犠牲者を出す。だったら君がここで強くなって次あった時は確実に魔女を倒せるように強くなるんだ》

 

お母さん・・・お父さんがいなくなって大変なのに私に苦しい顔や愚痴一つ零さずにいつも笑顔で私に接してくれる。

 

あの子のお母さんもいなくなったあの子を泣き叫びながらも必死に探していた。

 

いなくなったらあの優しいお母さんとってどれほど辛いか想像もできない・・・

 

そんなのダメ!絶対私もあの子も生きて帰るんだから!

 

《結界の中で死んでしまったら遺体は残らない》

 

以前、聞いたキュゥべえの言葉を思い出す。

 

じゃああの子がここで死ねばあのお母さんはずっとあの子を探し待ち続ける事になる。

 

「・・・・キュゥべえは先に逃げて・・・私はソウルジェムが濁りきるギリギリまで戦ってみるわ・・・・」

 

《そんな無茶だよ、意地なんてはらずにマミも早く逃げるんだ》

 

意地でもなんでもいい。出来る限りの事しておきたい。

 

私は逃げずに戦う事を選んだ。

 

走り出して魔女の死角に入ると渾身のキックを浴びせる。

 

「(痛・・・なんて硬さなの!」

 

でもいくら硬くてもこの近距離ならどうかしら?

 

「トッカ・スピラーレ!」

 

螺旋状に回転したドリルが魔女の脇腹に直撃する。

 

ギュイイイイイイン

 

リボンの先と魔女の身体に火花が飛ぶ。

 

「(貫け・・・貫け・・・貫け・・・)」

 

必死に願う。この技が通用しなければもう打つ手がない。

 

私の技はリボンで相手の動きを拘束『トッカ』と『レガーレ』と『レガーレ・ヴァスタアリア』今使っている『トッカ・スピラーレ』だけのだから

 

だが私の願いもむなしく魔女はその大きな手で回転しているトッカ・スピラーレを握りしめ無理やり回転を止めて叩きつけた。

 

ソウルジェムも使い魔や魔女との戦いで大分穢れてしまった。

 

・・・もう打つ手がない・・・・

 

《マミ、君はもう十分にやったよ。きっとあの子も許してくれる早く逃げるんだ》

 

魔女の前に新たに三体の使い魔が召喚される。

 

私の死は誰にも分からなく行方不明扱いになればお母さんもあの子のお母さんも心配しながら探し続けるのかな・・・

 

「もう駄目なの・・・・お母さん・・・お・・・父・・・さん・・・」

 

私はあの子を見捨てて生き残る事を選択してしまった。

 

(・・・・ゴメンナサイ)

 

魔法少女なのに命が惜しくて逃げる私は子供に謝る事しかできない事に罪悪感を覚え、退却しようと背を魔女に向けて入ってきたシャッターに向かおうとしたその時!

 

「おりゃあああああ!」

 

《うわああああ!!》

 

第三者の男の子の声と共にシャッターが突き破られ、先にシャッターの金属片とドアの傍にいたキュゥべえが吹き飛ばされ空を舞う。

 

あ、金属片に包まれたキュゥべえが地面に落ちた・・・・

 

「ここか…祭りの場所は・・・」

 

砂煙と共にあの時見た赤い籠手を付けた少年が入って来ました。

 




マミさんも人間で自分の命が惜しいのでコウちゃんを置いて撤退するか後悔したくないから助ける為に無茶を承知で一真君が来るギリギリまで戦わせるべきか・・・どっちで書くか本気で悩んで予定より遅くなりました。申し訳ありません。

結果、マミさんはギリギリまで戦いましたが撤退する事になりました。

この苦い経験が今後、彼女をどう成長させるのか・・・(マミさんファンの方ごめんなさい)

後編は、一真君視点で探索から最深部に来るまでの出来事のお話です。
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