ISの二次創作   作:伊部瀬 圭

3 / 5
まさかの二日連続投稿。

明日は空でも落ちてくるんじゃないだろうか?


あと、設定を上げました。ですが所詮これは見切り発車したいわば暴走列車のような作品。そのため設定の変更などそれこそ毎回のように起こるかのうせいがありますのでご注意を。
結論、この小説を好んで読む暇人の方々以上に暇人だと思う方のみお読みくださいませ。


やっぱりけーちゃんの作るオレンジジュースは最高だよ!

「そろそろだな」

 木で出来たカウンター席を台フキンで拭いていると、カウンターで食器を拭いていたじいちゃんが突然そうつぶやいた。壁に掛けられた時計を確認してみると、だいたい高校の授業が終わったぐらいの時刻だった。たしかにそろそろ、この喫茶店で最年少の常連客が来る時間だ。

「そうだね。そろそろだ」

「……今日も勢いよく扉をあけるのかね、あの子は」

「だろうね。まあ仕方ないんじゃないか――」

 扉を壁に叩きつける音が、店内に響いた。

 じいちゃんは軽い溜息をついたあと、俺にメニュー表を手渡す。俺は受取ったメニュー表を、入口から数えて二番目のカウンター席に置き、今しがた入店した客の応対に向かった。

「やあやあ元気かい! 束さんが来てあげたんだよ! ささ! 早くおもてなししてよ!」

 噂をすればなんとやら。扉を勢いよく開け放つと同時になにやらよくわからない事をわめきながら来店してきた少女。篠ノ之 束(しののの たばね)。それがこの店最年少の常連客の名前である。

「こんにちは、束さん。席、どこにします?」

「おー! やっほうけーちゃん! 席はいつも通り宏平(こうへい)さんの正面がいいな!」

「はいはい、わかりました。それじゃあ席に座って待ってて下さいね。今お冷持ってきますから」

 じいちゃんにとてもよく懐いてる束さんは予想通り、じいちゃんが今立っている場所の正面の位置である入り口から数えて二番目のカウンター席に座った。そんな彼女を微笑ましく思いながら俺はお冷の準備をする。

「はい、どうぞ。今日はどうします?」

「いつもので!」

「了解しました。じゃあちょっと待ってて下さいね」

 急いで裏に回り、冷蔵庫から必要な分のオレンジを取り出し、そのすべての皮を剥ぐ。皮を剥くと、夕焼け空のように暖かな橙色をしたつぶが集まって出来た球状のの塊が現れた。今日は綺麗に薄皮の部分も剥くことが出来たみたいだ。心なしか、オレンジの果実のオレンジのつぶがいつも以上に瑞々しく見えた。

 戸棚からボウルを取り出し、オレンジを分裂させて苦味が出る部分を取り除いてからボウルに入れていく。すべてのオレンジを移し終えたらそれをグラスの上で数個ずつ握り、絞る。ボウルの中身が空になったところで、オレンジジュースが適度な量、グラスの中を満たしていた。

 腕時計を確認してみると、ここまでにかかった時間は約五分ほど。うん、我ながら上出来だ。

 引き出しから取り出した紙製のコースターと出来たてのオレンジジュースを持って店の方に行く。

「それでねそれでね! ちーちゃんがね!」

「おいおい、ちょっと待て! だからそのちーちゃんってのはどこの誰なんだ!」

「あれ、話してなかったけ? ちーちゃんはね、私の大親友でね!」

 店に顔を出すとカウンターに身を乗り出して今日あった出来事をじいちゃんに話す束さんの姿があった。

「束さん、カウンターに身を乗り出さないでくださいね。……はい、ご注文のオレンジジュースです」

 基本束さんは口で注意しても直さないため、束さんがちゃんと席に着くのを確認してからオレンジジュースをテーブルに置いた。

 注文の品を目の前に待たされたからだろう。オレンジジュースが束さんの目の前に置かれるや否や、すさまじいスピードでストローに食いつき、勢い良く吸った。もうちょい落ち着け高校生。

「……ぷっはぁ! うん、うまい! やっぱりけーちゃんの作るオレンジジュースは最高だよ!」

「それはどうも。これからもうちのオレンジジュースをご贔屓にしてください」

「もちろんだよ!」

 けらけらと子どものように、というよりか酔っ払いのように笑う束さん。自分の作ったものを飲んでおいしいと言ってもらえるのはうれしいが、自分の作った飲み物のせいでおかしくなるところを見せられると、複雑な気分になる。もっとも、この人はいつもおかしい気がするが。

「む、けーちゃん! 今失礼なこと考えたでしょ!」

「いえ、別に」

 事実ですし。

「そう? じゃあ天才束さんが間違えちゃったってことか! やっちゃったんだぜ!」

「自分で天才とか言わない方がいいですよ、バカっぽく見えますので」

「な、なにおー!」

「まったくだな」

「宏平さんまで!?」

 だって、事実ですし。

啓司(けいし)

「ん? どうしたの?」

「茶葉が切れた。買って来てくれ」

「了解。種類は?」

「ダージリンを」

「はいよ。んじゃ、行って来る。束さんもゆっくりして行って下さいね」

「もちろん! 言われなくても夜まで居座ってやるぜ!」

「お酒はダメですからね?」

「は、ははは! もちろんだよ!」

 目をそらしながら返事をするな。

「じいちゃんも勧めんなよ?」

「は、ははは! もちろんだとも!」

 だから目をそらしながら返事をするな。

 どうしようもない二人を置いて行くのは果てしなく不安だが、茶葉を買わないわけにもいかない。

 ――十分以内に戻ろう。

 そう決意をかため、我ながら実に手慣れた手つきで入口のドアノブをひねった。

 

 




束さん登場回。

この作品の束さんはまともになる予定である。

ちなみにサブタイは考えるのが大変なため作中の台詞を気分で抜き出してサブタイにしていたり。これに対しての否定的な意見が多かったら変えるけど、なければ永遠に変わることはないと思う。

ところで神様転生の定番とも言えるオリ主の不幸話、読みたいですか? 読みたくないって意見が無ければ閑話で入れようと思っているのですが……いかがでしょうか?



さて、百八十度ぐらい話が変わりますが……。

戯曲って、面白いですね! 中二臭くて!←
某ゲームの影響を受けて今日シェイクススピアの「マクベス」を読み始めたんですが、台詞回しがとても気に入りました! 特にロスがマクベスの戦いぶりを王に説明するところのとか、いいですよねぇ。気が向いたら戯曲の台詞を引用したりとかもしてみたいものです。もっとも、技量的な問題で無理がある気もしますが、いつかはやってみたいですね。



最後に謝辞を。

第一話でこの小説を見切らず、この小説を読んで下さった皆様、ありがとうございます。

特に第一話を投稿した日にお気に入りに登録して下さった方々、こんな駄作にも劣る自分勝手な小説を面白いと思い(実際はそんなこと思っていないのかもしれませんが、ここは自分の都合のいいように解釈させていただきます)「お気に入り」というある種の神聖なリストにこの作品の名前を即日に加えていただいたこと、心より感謝しています。ありがとうございます。

たぶんこんな感じのノリでいく上もしかするとISの二次創作という皮をかぶった何かに変質していく気がしなくもないですが、どうか、温かく見守ってください。飽きるまでは続けますので。

でも連日投稿は無理です! 自分にはそんな高度なこと出来ませんので!

えと、途中から謝辞じゃなくなった気がしますが、言いたい事は一つです。

ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます! もし時間が許すのであれば、これからもこのしょうもない小説に付き合って下さいませ!




では、また次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。