幻想郷は冬が始まった頃、守矢神社に少し喧しい声が聞こえる。
これは異変ですよ!諏訪子様!神奈子様!
早苗が諏訪子達の居る居間へ駆け込む。
突然障子が開き諏訪子は驚いて蜜柑を喉に詰まらせてしまった。
ゴホッ、と咳き込む諏訪子、神奈子が「大丈夫か?」と諏訪子を案じ背中を叩く。
有難う神奈子。諏訪子が感謝の言葉を咳き込みながら言う。
す、すみません諏訪子様、大丈夫ですか?
早苗が少し申し訳なさそうに言う
ああ、大丈夫だよ、早苗。
諏訪子は咳が収まってくると熱い茶をすすった。
で、何が異変なんだ?
神奈子が早苗に問う。
ええ、実は…なんと…
神奈子と諏訪子はその含みの有る言い方に少し覚悟した。
そして空間に2秒程の時間が経つ。
守屋神社の信仰が減っているんです!
なんだ、そんな事か…
神奈子が安堵の息を漏らす。
その発言に早苗は怒った。
そんな事とは何ですか神奈子様!守矢神社の存亡に関わる一大事ですよ!
す、すまない早苗、言葉の綾って奴だよ。
第一、神奈子様は危機感が無さすぎるんです!信仰が少ないから幻想郷に来たんでしょう!
神奈子が小声で言った。
諏訪子、お前の子孫だろ、なんとかしてくれよ…
諏訪子が頷く。
落ち着いて早苗。神奈子も謝ってるじゃないか、だから許してあげてよ。
諏訪子様は守矢神社が廃れても良いんですか!
そ、それは…
諏訪子は少し後退りした。綺麗な金色の髪には冷や汗をかいていた。
諏訪子は早苗の気迫に圧倒されつつ。後退りした。
諏訪子様も神奈子様ももう少し危機感って物を持って下さい!
守矢の神様がそんなんだから信仰は減って行くんですよ!
諏訪子も神奈子の隣自然に正座し、帽子を傾けた。
では、これより守矢神社が復興するにはどうすれば良いか議論します。
放っておけば来るんじゃないか?
そんな事有るわけ無いじゃないですか!誰かに聞き込みをしたりとか、無いんですか?
如何に軍神でも怒られると少し涙ぐんでいた。
諏訪子ぉ…
涙で潤んだ目で諏訪子を見る。
(ふふ、神奈子は可愛いなぁ…)
諏訪子は惚けていた。
あ、なら博麗の巫女の所でも見に行ってみたら?早苗
信仰を集める手掛かりでも掴めるかもよ?
僅かの沈黙の後、早苗は言葉を発した。諏訪子は怒られる、と思った。
そうしましょう!流石諏訪子様!
しかし予想とは違い明るい言葉が早苗から出た。
あんな巫女の神社なんかに聞く事なんて有るのか?
泣き止んでいた神奈子が言った
ま、まあ案ずるより産むが安しですよ!
こうして、守矢一家は博麗神社に向かう事になった。
(後編へ)
初作品ですがどうでしょう。ぶっちゃけ神奈子様が涙ぐんでる所が書きたかっただけでした。(笑)