うーん、良いバッティングてしたが、上手い守備に阻まれました。
一番、河城にとり。
放送が流れる。
大妖精が投げる。
バン。と森近の手に吸い込まれる。
ストライク!
審判の四季映姫・ヤマザナドゥが言う。
156kmストレート!まずは見送りました。
電光掲示板に写された「156」と言う数字を見て射命丸文は興奮している。
良いピッチングですね。
勇儀が誉める。
二球目、ボールは左へ変化した。シュートだ。
しかし、にとりは其れを見抜いていた。
センターの後ろに飛ぶ。
ツーベース!文の声が響く。
その後、二番の鍵山雛が送りバント。
一死ランナー三塁で迎えるバッターは…!
三番 伊吹 萃香
酔っ払っている。口からはアルコール臭い匂い。
───平たく言えば、油断である。
油断。この酔っ払いならば、との油断だった。
掌より放たれた球は勢い良く、空気を裂き、捕手のグラブへ─
行くはずであった。
しかし、球は萃香の身体に当たった。
死球。である。
激痛に身を悶える萃香。このまま悶死するのではないかと思った程だった。
激痛。悶絶。「其れ」を後にしながら。一塁へ向かう萃香。
しかし、此のデッドボールには一つの利点が有った。
酔いが薄れた事だ。
萃香に危惧された物は、走塁であった。
真っ直ぐ走れる程に酔いも醒めた萃香。
驚愕。危惧。焦り。大妖精にそんな物が過る。
──此処で抑えねば。
そんな思いが大妖精には有った。
そしてこの緊迫の場面で迎えるバッターは犬走椛。
両者、深呼吸し、息を整える。
緊張の雰囲気。両ベンチからは殺意に似た眼差し。
しかし一人、チルノだけは意味を知る事が無かった。
四番 八坂 神奈子
アナウンスが流れる。
ここで強打者の八坂選手!どんなバッティングを見せるのか楽しみですね。
アナウンスすらすら今の大妖精には自らを叱責する声に聞こえた。
注目の第一球、緩やかなボール。チェンジアップ。
───「其れ」を見抜いていた者が居た。
息吹萃香である。
勢い良く一塁(正確に言うとリードをしていたので一塁近くの土だが。)を蹴り走る。
此処で神奈子が打つ。hit end runだ。
打球はグーンと伸びてフェンスに直撃!ランナーは二塁でストップ!ツーベース!
アナウンスすら緊迫の趣をした大妖精には聞こえなかった。
にとりがホームに戻る 「一点」
続き、萃香が戻ろうとするが、これはタッチされアウト、ニ死二塁。
そして次の打順、穣子から三振を取り、打席は四番、チルノへ回ってきた。
フェアリーズに、逆転のチャンスは訪れるのか。次話へ続く
遅れてすみません