ハイスクールD×D ~それは現か幻か~ 作:DDX
ここでしか見られないレイナーレをご覧あれ
それでは本編どうぞ
「俺はきっとこの瞬間のために生きてきたんだ」
「・・・・それもう4回目よ」
愉悦に浸りながら言う俺に対して、レイナーレはゲンナリとした声色でボソッと呟いた。
レイナーレを連れ帰って一夜明け、俺は今レイナーレの髪を整えている。
「よくもまあ飽きないわね・・・・・・もう3時間は建っているいうのに」
「飽きるわけないだろ。こんな綺麗で美しい黒髪を俺好みに弄れるんだからさ」
レイナーレの髪は俺の予想以上のものであった。
絹などと比べるのもおこがましいと思えるほどのサラサラとした手触りに艶。そして一切の不純な混ざりけのない純黒・・・・・これは俺の知る至高を遥かに超える髪であった。
驚いたことに、レイナーレは特別ケアなどはしていないと言う。ケアなしでこれほどの質を誇るとは信じられなかった。おかげで朝8時から3時間、ノンストップで整え続けてしまっている。
素晴らしい髪ではあったのだが、毛先は少々傷んでいたのでハサミを使って慎重にカットし、カットし終えたら丁寧に櫛を用いて整える作業・・・・・もしもの時のために磨いていた技術が唸りをあげ、俺の手で至高を超えるレイナーレの髪はさらなる極致へと高まろうとしている。
髪フェチの俺としてはこれ以上に喜ばしいことなど無いと言っても過言ではないのだ。
あ、ちなみにその間レイナーレには俺が用意した本やらゲームやらパソコンやらをやってもらっている。暇にはならないための配慮も忘れない。
「昨日だってあんなに触ってたくせに・・・・・流石に異常だと思わずにはいられないわ」
「昨日と今日とでは目的が違うんだ。昨日触ってたのはどのシャンプー、コンディショナーが合うのか厳選するため、そしてお風呂後に髪を乾かすためだったんだからな」
そう、俺は何日も前からレイナーレの髪に合いそうなシャンプー、コンディショナーを数種類選んで購入していた。髪質に合わないものを使わせるのなんて言語道断だからな。
そしてそのシャンプーとコンディショナーを使って洗ってもらったあとは、タオルとドライヤーを使って髪を乾かした。ちなみに、その時レイナーレが気持ちよさそうに目を細めていたので「気持ちいいか?」と聞いたら顔を真っ赤にしたレイナーレに思い切り頭を叩かれてしまった。
・・・・・ツンデレっていいものだなと思いました。
ちなみに、本当は髪を洗うのも俺がやりたかったのだが流石にそれは断られた。はっきりと「気持ち悪い」と言われて。
・・・・・ドMでないので罵倒されてもあまり嬉しくありませんでした。
「私の髪、そんなにいいのかしら?」
レイナーレは手にしている本から視線を外すことなく、俺に尋ねてくる。
「当然だ。だから俺はどんな手を使ってでもレイナーレを手に入れようと思ったんだからな」
「・・・・・あなたやっぱり歪んでるわね。病院に通うことを勧めるわ」
「それは困る。入院生活ってつまらなそうじゃん?」
「呆れた・・・・入院させられるって自覚はあるのね」
そりゃもうそれぐらいの自覚はありますとも。俺の精神状態は間違いなくまともではない。
好みの女性を手に入れるために殺して生き返らせるなど・・・・・正気の沙汰ではないに決まってる。
だが・・・・・
「自覚してても・・・・・それでもお前が欲しかったんだよ。心の底から・・・・ね」
「・・・・・そう」
ただ短く、俺の言葉にそう答えるレイナーレ。ただ、後ろから見ても十分にわかるほど頬がほんのり紅く染まっていた。
どうやらこんな俺からの言葉でも嬉しいと感じてくれているようだ。正直嬉しすぎる。
「さて・・・・・・そろそろ終わりにしないとな」
俺は手にしていた櫛を近くの机に置いた。
「ようやくね・・・・・長かったわ」
「そんなことないぞ?正直あと10時間は続けたかったぐらいだ?」
「・・・・・本当にあなた異常ね。でもそれならなんでやめたのよ?」
「いや、これ以上続けたら俺の男の象徴がいきり立ちそうだったから」
「最低」
ですよね~。うん、自覚はしておりますとも。
でもしょうがないでしょ。レイナーレの美しすぎる髪が俺の男の本能を刺激しまくってくれるんだからさ。むしろ3時間以上耐え切った俺を褒めて欲しいぐらいだ。
「まあ、そんなことはともかくとして、そろそろ昼食の準備するけど何食べたい?」
「デミグラスソースのオムライス」
俺の問いかけにレイナーレは即答した・・・・・もしかしてあらかじめ考えてあったのか?
昨日のフランス料理フルコースの食べっぷりといい・・・・・どうやら胃袋を掴むことに成功したらしい。
「了解。直ぐに作ってくるから待ってな」
レイナーレの要望に応えるべくキッチンへと向かう俺。
レイナーレの期待に応えられるように、誠心誠意作らせてもらうか。
「そういえば、あなた学校に行かなくてもいいの?」
昼食のオムライスを満足そうに食べ終え、食後のコーヒーを飲むレイナーレが俺に尋ねてきた。
「ちゃんと行くさ。授業終わったぐらいに」
「授業終わった後に学校にって・・・・・とんだ問題児ね」
「そう言うなよ。今日学校休んだのはレイナーレに気を遣ってなんだぞ?」
「私に気を遣って?」
「ああ。連れてきてそうそうに長時間留守番だなんて寂しい思いをさせたくなかったからな」
一人寂しくこの家で俺の帰りを待つレイナーレ・・・・想像するといたたまれない。
「馬鹿馬鹿しい。小さな子供じゃあるまいし寂しくなんてないわ」
「昼食とか自分で作れるか?」
「休んでくれてありがとう」
・・・・・初めてレイナーレにお礼言われたきがする。でもその理由がご飯って・・・・まあいいか。
「それより・・・・わざわざ授業が終わった後に学校に行くのは、あの悪魔達にあなたのことを話すためかしら?」
「ああ。色々話すって約束しちゃったからな」
まあ、何から何まで全部話すなんてことはしないがな。いくらか嘘も織り交ぜるし。
「そう・・・・・あなたの話を聞いた悪魔達の表情をこの目で見られないなんて残念だわ」
くくっと笑みを浮かべるレイナーレ。グレモリー達に殺されかけたのだからそう思うのも無理はないだろう。まあ、それを言ったら直接手にかけた俺はどうなんだって感じだがな。
ちなみにレイナーレにも昨夜のうちにおおよその事は話しておいた。その時に「・・・・・こんな奴について来るんじゃなかった」と何度も呟いていたのが印象的だ。気持ちはわかるけど。
特に俺の保護者について話した時なんかは・・・・・なんか悲しみの向こう側を見たような表情で俺に本気で同情していた。
・・・・うん、まああの人・・・・いや、あの悪魔が俺の保護者だって言うんだからそのリアクションは仕方がないと思う。というかアザゼルの言うとおり堕天使の間でも有名なんだな・・・・・いっそ戦慄する。
「というわけで後で俺は少し留守にするけど・・・・」
「わかってるわ。その間大人しく待ってろって言うんでしょ?」
「いや、その逆」
「・・・・逆?」
「一晩だけとはいえ俺と生活を共にしたわけだが・・・・・今後やっていけそうにないって思うなら無理だと思ったならここから去ってもいいぞ」
それは心からの言葉だ。今ならまだかろうじて間に合う・・・・・俺が自分の執着をギリギリで抑えられるラインだ。
さて、どうするか・・・・
「・・・・・見くびられたものね」
「え?」
「昨日あなたの手をとった時点で私の覚悟は決まったわ。今のあなたの言葉はその覚悟を踏みにじる行為にほかならないわ・・・・・人間風情が私を舐めるな」
真っ直ぐに俺を見据えながらレイナーレは言う。
・・・・・まったくもってその通りだな。俺の忠告はレイナーレへの侮辱でしかない・・・・・言われて気がつくとは俺もつくづく甘い。
『あなたは女の強かさを舐めすぎよ。ハーレムを志すって言うならそれは念頭においておくべきよ』
・・・・ああ、そうだなラム。
「くくくっ・・・・そいつは悪かったよレイナーレ。だが・・・・今一度覚悟することだな。俺はもうお前を手放すつもりは毛頭ないぞ?」
「上等よ。あなたが死ぬまで連れ添ってあげるわ」
ニヤリと互いに笑みを浮かべる俺とレイナーレ。
ああ・・・・俺が惚れた女は本当にいい女だな。髪の事抜きでも惚れてしまいそうだ。
そんな女と消えてしまうまで連れ添えるとは・・・・・俺は果報者だな。
餌付けが効きすぎてますね
まあ、そうでなくてもそれなりには朧を気に入ってますが・・・・
次回もまたお楽しみに!