ハイスクールD×D ~それは現か幻か~ 作:DDX
朧視点が多いのでオリジナル展開が多々ありますが・・・・どうかお楽しみに
それでは本編どうぞ
第3話
平和を維持したいと思っていた
平穏を維持したいと思っていた
俺の過去は悲しみで満ちている
俺の過去は憎悪で満ちていた
俺の過去は絶望で満ちていた
復讐を望む自分がいる事は知っていた
だが、俺は・・・・・それよりも平和と平穏を望んだ
そっちの方が・・・・・俺にとって尊いから
だから平和の影で起きていることを知っていながら無視していた
時には巻き込まれることもあったけれど・・・・・すぐに何事もなかったかのようにそっぽをを向いた
それでいい
それでいいんだ
そうすれば・・・・・俺は残り短い時間を
いつもハーレムハーレムって固執していたけれど・・・・それは確かに夢だけれど・・・・
叶わなくたっていい
そんな夢よりも・・・・俺は
それで・・・・・よかったのに・・・・・
・・・・・わかっていたのに
人生なんて思い通りにいかないなんてわかっていたのに
俺にとって平和も平穏も・・・・・幻だってわかっていたのに・・・・
俺もまた・・・・・人生を変えてしまう出会いを果たしてしまった
俺の・・・・俺たちの平穏は・・・・平和は・・・・・
・・・・・失われてしまった
「おっぼろ~!朧朧!聞いてきくれ朧!」
登校早々、やたらとテンションの高い我が親友、イッセーに絡まれた。
というかマジでテンション高い・・・・・間違いなくこれまでで最高だぞ。
「どうしたイッセー?またハレムの夢でも見たのか?」
俺はそうあたりをつけて尋ねてみた・・・・だが、そうではないと言わんばかりにイッセーは笑みを浮かべている。
「ふっふっふ・・・・違うよ朧くん。それ以上・・・・それ以上なんだ」
ハーレムの夢以上・・・・だと?
はっ!?もしや・・・・・
「お前・・・・・とうとう揉んだのか!?自分以外のおっぱいを!」
「あ、いや。そこまではまだいってないんだけど」
違うんかい!思わず叫んじまったじゃねえか!というかそのせいでクラスの大半(主に女子)に俺は白い目で見られてるんだぞ!まあ、慣れてるからいいけど。
でもおっぱいを揉んだんじゃないとすると一体・・・・待てよ?今イッセーの奴『まだ』って言った?
まさか・・・・・
「イッセー、まだということはつまり・・・・・予定ができたということか?」
「ふっふっふっ・・・・・そうだ!とうとうだよ。ハーレム計画の第一歩を私は踏んだ・・・・私に彼女ができたのだよ!」
「「「「なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」」」」
あまりのことに俺は絶叫してしまった。俺だけでない。イッセーはやたらとでかい声で言い放ったため、それを耳にしたクラスメイトの多くも同じようにリアクションをとっていたのだ。
「くくくっ・・・・諸君静粛に。朝早くから騒いでは迷惑だ」
勝ち誇ったような表情でクラスメイト達を宥めるイッセー。
・・・・・うわっ。スッゲェムカつくなこの表情。
「なんで・・・・なんで女の兵藤に彼女が出来て俺にできないんだ」
「世の中・・・・・残酷すぎる」
「くそっ・・・・・俺兵藤のこと狙ってたのに」
「兵藤ならエッチなこと許してくれる素敵な彼女になってくれると思ってのに・・・・・」
イッセーに宥められ、おとなしくなったクラスメイト・・・・だが、その中の一部の男子は地面に膝をついて嘆き始めた。
まあ、女のイッセーが彼女できてなんで自分はって思うのはわからなくもないからいくらでも嘆いていいと思う。
ただし後半二人、テメー等はダメだ。後でボコるから覚悟しやがれ。
にしても・・・・・
「まさか彼女ができるとは俺も予想外だわ・・・・・一応聞くけど告白はどっちから?」
「向こうからだ。俺も一瞬信じられなかったけどすぐに天にも昇る心地になったぜ」
ふむ・・・・まさか向こうからとは。同性愛者ということか・・・・・言っちゃ悪いが稀有な子だな。しかもイッセーのこのリアクションからして可愛いっぽいな・・・・・もしくは素晴らしいおっぱいの持ち主か・・・・
「どんな子なんだ?写メとかはあるか?」
「あるぞ。頼んで撮らせてもらったんだ。恥ずかしいからあまり人に見せるなって言われたけど・・・・・特別に親友である朧にだけ見せてやろう」
そう言って携帯を取り出し、操作し始めるイッセー。
・・・・・見せるなって言われてるのに親友だからって理由で見せてくれるのか・・・・・地味に嬉しいなおい。
「ほら、この子だ」
イッセーは携帯画面をこちらに向け、俺に見せてくる。
「ッ!!」
その瞬間・・・・・俺は稲妻に打たれたかのような衝撃を受けた。
携帯に映された少女は・・・・・可愛かった。とてもとても可愛かった。そして何より・・・・・美しい黒い長髪の持ち主であった。
美しい・・・・綺麗だ・・・・・思わず見惚れてしまう。いや、見惚れるなどという言葉はあまりにも陳腐・・・・・気を緩めてしまえばイッセーから携帯を奪い取って視姦してしまいそうだ。
自分の中にドス黒く、純粋な欲望が芽生えるのを感じる。
この少女を手に入れろ
この少女を鳴かせろ
この少女を犯せ
この少女を孕ませろ
俺の男の・・・・否、雄の本能が俺に強く命じている。
それほどまでに・・・・・俺はこの少女に惹かれてしまった。この少女を求めてしまっていた。
イッセーの彼女だとわかっているのに俺は・・・・・・
コノ少女ヲ俺ダケノモノニシタイト思ッテシマッタ
「・・・・どうした朧?」
「うぇ?」
一体どれだけトリップしていたのか、イッセーの言葉で俺はようやく正気を取り戻した。
・・・・なんか変な声出ちゃったけそれはまあいいだろう。
「様子がおかしかったけど・・・・・大丈夫か?」
「ああ、大丈夫大丈夫。ちょっとあまりにも可愛かったもので絶句しちまってさ」
・・・・・うん、まあ嘘はついてないよな。
「ああ、そういうことか。確かにお前が好みそうなぐらい綺麗な黒髪してるもんな」
「そうそう。羨ましいぞコンチクショーが」
「ちょっ、痛い痛い」
俺は自分の気持ちを誤魔化す為にイッセーの頭を乱暴気味にガシガシ撫でてやった。イッセーの方はいつものスキンシップぐらいにしか思っていないようで痛いと言いながらも笑みを浮かべている。
・・・・そんなイッセーを見て、この子に欲情していた自分に罪悪感を抱いてしまいそうになる。
「それで?いつおっぱい揉んでやろうかなって思ってるんだよ?」
「い、いやいや・・・・そういうのは色々と順を追ってだな・・・・」
「・・・・・お前そんな奥手でどうすんだよ?仮にもハーレムを志してるんだろ?」
「そ、そんなこと言ってもしょうがないだろ!こちとら童貞なんだからな!」
「いや、それ言うなら処女な?自分の性別見直せ?」
「処女は永遠に取っておくもん。私は百合だから童貞であってるもん。いずれ卒業してやるけど」
これまた迷言を残す我が親友。思わず感服しそうである。
だが・・・・・イッセーがあの子で童貞を卒業か・・・・
・・・・ダメだ。考えただけで嫉妬で狂ってしまいそうになる。ちょっとこの話はここで切り上げたほうが良さそうだ。
「まあ、何はともあれお幸せにな。それじゃあそろそろ授業始まるから俺席に戻るな」
「おう。今度デートすることになってるからたっぷり感想聞かせてやるよ」
「楽しみにしとく」
そう言って手をヒラヒラと振りながら、俺は自分の席に座った。
・・・・・デートか。羨ましい限りだな
俺もあの子とデートしたい
あの子とデートして、愛でて、犯して、侵略して独占したい
相手はイッセーの彼女なのに・・・・なんて嫉妬深いんだろう
寝取ってしまいたいだなんて・・・・・俺は最低な親友だな
・・・・・ああ、駄目だ、考えないようにしたいのに・・・・・無理だ
やっぱり俺は・・・・・・あの黒髪の少女が欲しい。あの子が・・・・たまらなく欲しい
でも・・・・・大丈夫だよイッセー
この衝動・・・・・俺は抑えてみせるから。押さえ込んで見せるから
だからどうかイッセー・・・・・
どうか・・・・・幸せに
朧の精神はぶっちゃけそこまでまともではありません
親友であるイッセーのために身を引いておりますが、そうでなければなりふり構いません
つまりどういうことか・・・・・それは次回以降にわかります
それでは次回もまたお楽しみに!