ハイスクールD×D ~それは現か幻か~ 作:DDX
もちろんメインは朧とレイヴェルですが・・・・ふふふっ
それでは本編どうぞ
「よし、行ってくるよレイナーレ」
今日は日曜日・・・・そう、レイヴェルとのデートの日だ。
デート用の勝負服に着替えた俺は、レイナーレに声を掛ける。
「・・・・ふうん」
「ん?どうした?」
「・・・・別に。ただ、それっぽい服着てると随分よく見えると思っただけよ」
「そりゃもう、俺ってばイケメンでスタイルいいからね」
「調子に乗らないで・・・・って、言いたいところだけど肯定してあげるわ」
およ?これまた珍しい。てっきりボロカス言われるかと思ったんだけどなぁ。
「容姿に関しては問題ないんだから、せいぜい余計なことしてうなじ女に嫌われないように注意しなさい」
「ご忠告ありがとう。気をつけるよ。それじゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
レイナーレに見送られ、俺は待ち合わせ場所であるオカ研の部室のある学校へと向かった。
「・・・・私も準備しましょう」
この時、俺はレイナーレの企みに気づくことはなかった。
待ち合わせ時間の30分前に、オカ研の部室に到着した俺。少々早すぎる気もしたが、俺としてはこれぐらいでちょうどいいのだ。
とりあえず部室に置いてある本でも読んで時間を潰そうと思い、扉を開くと・・・・
「朧様、おはようございます」
そこには既にレイヴェルがいた。
「レイヴェル?もう来てたのか?」
「はい。その・・・・準備が思ったよりも早く終わったので、早めに来て朧様を待っていようかと思いまして」
頬をほんのり赤らめながらそういうレイヴェル。この反応からして・・・・俺とのデートが待ち遠しくて早く来てしまったと見てもいいだろう。
ここまで思われてるとは・・・・嬉しい限りだ。
ただまあ・・・・・
「・・・・申し訳ありませんレディ」
俺はレイヴェルの前に跪き、謝罪した。
「きゅ、急にどうなさったのですか?」
「紳士として、淑女を待たせるなどもってのほか。その非礼をお詫びいたします。どうかお許しを」
「朧様・・・・頭をあげてください。私も上流階級の悪魔ですので、朧様のそう言った紳士的なところは・・・・正直私の好むところですが・・・・あまりにも堅すぎると、私も窮屈ですわ」
窮屈・・・・か。
「好みの女の前では、それなりの礼儀とかっこつけを心がけようと思ってたんだけど、どうやら今は逆効果なようだな」
俺は頭を上げながら言う。
「ええ。そもそも、今日のデートは相互理解のためだと朧様が言っていたのではありませんか。それをご自身で反故にしてどうするのです?」
「・・・・くははっ!痛いところをついてくるな」
全く、自分で言っておいてそれに反する振る舞いをするとは・・・・俺も男としてまだまだ未熟ということか。
『当然でしょ。あなたみたいなガキが男を振舞うなんて笑っちゃうわね』
容赦ないっすねラムさん。まあ、その通りだから否定はできないけどさ。
「わかったよレイヴェル。ここからはありのままの俺を見せよう。だが、覚悟しろよ?俺は・・・・世間一般で言うところのクズに分類される人間だ。失望する可能性は大だ」
「ふふふっ、望むところです。形だけとは言え伊達にお兄様の眷属を勤めていたわけではありませんわ。朧様がどのような殿方であろうが受け入れてみせますわ」
貴族のお嬢様だからてっきり自分に合わないなら切り捨てるぐらいすると思ったんだが・・・・なかなか度量が深いな。これは面白い。
・・・・まあ、なにげに今ライザーが貶められた気がするがそれは置いておこう。
「それじゃあ行こうかレイヴェル。デートの始まりだ」
「ええ。楽しませてくださいね朧様」
差し出した俺の手に、レイヴェルは自身の手を重ねる。
そして俺とレイヴェルのデートが始まった。
「出てきたわね。それじゃあ尾行を始めましょう」
旧校舎から出てきた朧とレイヴェルの姿を見て、部長が言う。
私、兵藤一誠は現在、オカ研メンバーの全員と一緒に、朧とレイヴェルを監視しております。理由は朧がデート中に余計なことをしないかどうか見張るためである。
部長の決定なので眷属である私は従わざるを得ないのだけれど・・・・・正直に言ってあまり気乗りはしない。確かに朧は悪い意味で男らしいところがあって独特なフェティシズムを持つ変態だが・・・・・それでも好意を持つ女の子に対してはそれなりに紳士的だ。あまり心配する必要はないと思っている。
まあ、これはあくまでも親友である私の見解であるので、部長達からしたら不安であるというのは仕方ないことなのだろうが・・・・・やはりなんだかデートの邪魔をしているみたいでいい気分ではない
「あの・・・・やっぱりやめませんか?尾行なんて朧さんに対して失礼だと思いますし・・・・」
私と同じく、あまり気乗りしていない様子のアーシアが部長に提案する。
「アーシア、確かに私達のしてることは失礼に値するわ。けれど・・・・・あなたは朧がレイヴェルに妙なことをしないと信用できるかしら?」
「それは・・・・・」
部長に諭され、アーシアは口ごもる。基本的に朧に優しくしてもらっているアーシアであるが、それでもそういったことに関してはあまり信用されていないようだ・・・・・哀れ朧。
「何もなければそれに越したことはないと思っていますわ。ですが、念を入れておくことは悪いことでもないでしょう」
・・・・・まあ、普段の行いが行いだから朱乃先輩がそう言うのも仕方ないか。
「・・・・・朧先輩の作ってくれるお菓子はおいしいです。ですが、それでも朧先輩は男性としてはクズな面が目立ちます」
小猫ちゃん・・・・ある意味では一番朧の恩恵(お菓子関連)を受けているのにそれはあんまりではないだろうか。
「いざという時はデートを台無しにしてでも朧くんを止めないとね。彼だって普段から幻術を使ってるわけじゃないだろうから・・・・不意を突けば殺れる」
木場・・・・お前、男のせいでたまに朧にぞんざいに扱われてること恨んでたのか?すげぇ物騒だぞ。
「朧には雑務をこなしてもらっているから、眷属ではないとはいえそれなりにいい思いをして欲しいとは思っているわ。だからこそ、私達は尾行するのよ。いざという時に朧を止めて、朧が間違いを起こさないためにも・・・・ね」
確かに部長の言い分はもっともだけど・・・・どうにも腑に落ちないところもある。というのも、部長の表情が・・・・・どこか楽しそうに見えたのだ。万が一のために、バレないようにと皆でしている変装も特に気合が入っているように思えるし。
これはまさか・・・・
「部長、つかぬことをお聞きしますが・・・・」
「なにかしらイッセー?」
「尾行そのものを楽しんでません?あるいは朧がどんなデートするのかが純粋に気になってるとか?」
「・・・・・話はここまでにしましょう。そっちに意識を取られると見失ってしまうわ」
部長はわかりやすく話を逸した。これはもう確定的だ。
ごめん朧・・・・・私には部長の好奇心を止める手立てはないよ。せめて、デートが平穏無事に終わることを願うしかできない私を許しておくれ。
「ちっ・・・・なんでグレモリー達もいるのよ」
私はグレモリー達を視界に映して、思わず舌打ちをする。朧を尾行しようと思ってきてみれば・・・・・なんでよりにもよってあいつらがいるのよ。
・・・・尾行の理由は別にうまくいくかどうかが気になるわけじゃないわ。ただ、朧がうなじ女に私の事をうっかり喋ったりしないかどうかを見張る必要があったからしてるまで・・・・って、私は一体誰に対して言ってるのよ。
そんなことよりグレモリー達よ。一応尾行のために眼鏡をかけたり髪を束ねたりして変装しているが・・・・それでも顔を合わせればバレてしまう可能性は決して低くはない。尾行対象が同じである以上、どこかで邂逅してしまうかもしれないし・・・・・尾行を続けるにはリスクが高い。
だが、しかし・・・・・
「・・・・それでもやめるわけにはいかないわね」
たとえグレモリー達と邂逅する可能性があろうと、朧達の尾行をやめるわけにはいかない。その程度のことでやめようって言うならはじめから尾行しようなんて思わない。
「・・・・慎重に行くしかないわね」
幸い、私は気がついているけれど向こうは私のことに気がついていない。となれば、あいつらの注意は朧達の方に向く・・・・・はずだ。だからきっと大丈夫だ。
私は、グレモリー達に注意を払いつつ、朧達の尾行を続けた。
レイヴェルがメインなのに尾行してるレイナーレも可愛いなと思います
はてさてどうなることやら・・・・
それでは次回もまたお楽しみに!