ハイスクールD×D ~それは現か幻か~ 作:DDX
まあその・・・・・多忙なので・・・・・申し訳ありません
それでは本編どうぞ
「・・・・・お待たせしました。オリジナルブレンドになります」
寡黙そうなこの喫茶店のマスターが、俺の前にコーヒーを差し出してくる。
「ありがとうございますマスター」
「・・・・いえ、仕事ですので」
そう答えて、マスターはカウンターの奥に戻っていった。ほんとマスター渋かっこいいわ。
「んー・・・・・やっぱりマスターの淹れるコーヒーは美味いなぁ」
「朧くん、彼は確かミリアさんの・・・・・」
「ええ。知り合いの悪魔だそうですよ。どういう経緯かまでは聞いてないですけど、ミリアの勧めでこの町で喫茶店を経営してるんです。いわゆるそっちの事情に精通した方専門のね」
だからこそ、さっきから堂々と三種族関連の話を堂々とできているわけだがな。
「この町を任されているのに知らなかったわ・・・・・」
この町を治めているというのにそれを知らなかったリアスは若干落ち込み気味だった。
「別に落ち込む必要はないと思いますよ?ここって本当にごく一部しか知らないらしいですし」
「この町を任されてるのにその一部に入らなかった私って一体・・・・」
やべ、フォローしたつもりが逆効果だった。どうするかなぁ・・・・・
「そういえば朧くん、今日はレイナーレさんはどうしているのですか?」
どうしようかと悩んでいると、ソーナが話題を提供してくれた。
「レイナーレならアーシアとクァルタと一緒に買い物に行ってますよ」
「あの二人と?」
「ええ。クァルタがこっちで暮らすのに必要な日用品とか買いに行ってるそうです」
レイナーレと違い、クァルタはなんか手続きで面倒なことがあったらしく、近々ようやく転入を果たすらしい。それで転入前にこっちで暮らすための日用品を3人で買いに行っているということだ。
なお、誘われたと俺に報告したときレイナーレは口では悪態をついていたが・・・・・実際はどこか嬉しそうにも感じた。多分誘ったのがアーシアだからだろう。
「ちなみにそこにイッセーがいないのは・・・・・」
「まあお察しというやつです。なんかまだレイナーレとイッセーってどこか険悪なんですよねぇ。確かに因縁は深いかもしれないけど、いがみ合いすぎでしょ・・・・・」
「朧くん、あなたがそれを言うのですか・・・・・」
「え?どう言う意味ですかソーナさん?」
「「・・・・・」」
なぜか俺を呆れた目で見てくる二人。本当になんだって言うんだ・・・・・
「朧、あなた一応女の子と付き合ったことは何度もあるのよね?」
「ええ、そりゃまあ駒王学園きってのプレイボーイと一部では称されてるほどですから・・・・というか、それ前にもアーシアやイッセーからも言われたんですがなんでそんなこと聞くんですか?」
「この際だから言うけれど、あなたが異様に鈍いからよ」
鈍い?俺が?いやいやいや・・・・・そんな馬鹿な。
「なにを言ってるんですかリアス部長。俺が鈍いだなんてあるわけないじゃないですか」
「・・・・・すみません朧くん、正直それは私も否定せざるをえません」
「え?」
「レイナーレとイッセーがいがみ合ってるのはあなたが原因なのよ?二人共相手があなたにとって特別な存在だから嫉妬してるのよ」
「いや、それはないでしょう」
「「なんでそこを断言・・・・・」」
またもや二人に呆れられてしまう。だってまあ・・・・ねえ?
「イッセーと俺との関係はあくまでも親友でそういった感情はほぼ皆無ですよ。だからイッセーが俺とレイナーレの関係で嫉妬するとかはないと思いますよ?」
「そう・・・・もうあなたがそう思っているならそれでいいわ」
「ええ。そうね」
なんだか二人共投げやり気味な気が・・・・・・
「でもレイナーレに関してはどうなのよ?」
「それ以前の問題というか・・・・・レイナーレ、俺のハーレムに入ること許容してくれてますけど多分そこまで好感度高くないので」
「「・・・・・は?」」
「そんな何言ってるんだコイツみたいな目で見ないでくださいよ」
「いやだって・・・・え?それ本気で言っているのかしら?」
「そりゃもう本気ですよ。俺がどれだけ愛してるって言ってもレイナーレの方からは一度も言ってくれてませんからね。そもそもが俺、レイナーレを拉致してるも同然ですし、仕方ないからハーレムに入ってくれて一緒に暮らしてるのかなと」
自分で言うのもなんだが、きっかけがきっかけだったから今はまだレイナーレが俺の事を心から好いてくれているとは思えない。そもそも俺、一度レイナーレを殺しちゃってるし。
「まあそんなわけで、好感度がイマイチな現状でレイナーレがイッセーに俺関係で嫉妬することはほぼないと思いますよ?」
「「・・・・・・・」」
思ったことを率直に言ったら、今度は二人共黙り込んでしまった。この反応は予想外だな・・・・・一体二人共何を考えているんだ?
「朧、あなた・・・・・」
「あら?私に黙って上級悪魔二人と密会だなんていいご身分ね」
リアスが何か言おうとした時、それにかぶせるように聞こえてきた声。振り返るとそこには案の定レイナーレがおり、そのすぐそばにはアーシアとゼノヴィアもいた。
「レイナーレ?こんなところでどうした?」
「買い物が終わったからお茶しようってことになってここに来たのよ」
あー・・・・そういえばレイナーレにもこの喫茶店のことは話してたっけか。
「そういう朧はどういう密会だったのかしら?」
「密会だなんて人聞きの悪い。ただ今度の父兄参観と身内のことについて二人と話してただけだ」
「あー・・・・なんとなく察したわ」
不十分だった気もするが、それでも俺の説明を聞いてレイナーレは納得した模様。レイナーレとイッセーのことについても話してたけどそれについては敢えて言うまでもないだろう。
「でもまあ、俺はもうお役御免かな」
俺は財布からいくらか札を出して机に置いた。
「帰るの?」
「ああ。なんかメンツ的に女子会みたいなこと始まりそうだし、邪魔者な男の俺は退散するよ。ここのお代は全部俺が持つんで皆さんごゆっくりどうぞ」
そう言い残して、俺は手をプラプラ振りながら喫茶店から出て行った。
「変な気遣ってんじゃないわよ全く・・・・」
ボヤきながら、私はさっきまで朧が座っていた椅子に腰を下ろした。
朧は女子会と言っていたけど・・・・正直私は気が休まる気がしない。なにせこの場において私以外は全員悪魔で、私はその悪魔の宿敵である堕天使なのだから。
けどまあ、こいつらもここで私に手を出したらのちのち面倒なことになるっていうのはわかってるだろうしひとまずh大丈夫かしらね。
「ほら、あんた達二人も座りなさいよ。この際だから朧のお金で綺麗さっぱり使い切っちゃうまで堪能しちゃいましょ」
「うん、そうだな」
「えっと・・・・いいんでしょうか?」
ゼノヴィアの方は遠慮なくご馳走になろうとすぐに座ったが、アーシアの方はためらいがちだった。
「いいのよ。朧前に男の財布の紐は女のために緩めるものだって言ってたもの。だから遠慮なんて必要ないわ。というより、ここで遠慮してたら朧の好意を無下にして逆に失礼よ?」
「は、はい。では・・・・・」
未だ戸惑いがちではあるが、アーシアも椅子に腰掛けた。この子は本当に人がいいわね・・・・・今はもう悪魔なんだけど。
「レイナーレ、ちょっといいかしら?」
何を頼もうかとメニューに手を伸ばす私に、グレモリーが声を掛けてきた。
「なにかしら?」
「聞きたいことがあるのだけれど・・・・・あなたって朧のこと愛してるのよね?」
グレモリーが私に尋ねてきたことは、そんなわかりきった当然のことであった。
アーシア経由で意外とゼノヴィアとは良好な関係を築けているレイナーレ
うちのレイナーレ、アーシアが絡むとめっちゃちょろく感じる・・・・
それでは次回もまたお楽しみに!