デート・ア・ライブ 機輪インターべンション 作:SIRUKI
今回は今まで、と言っても4話しか無いですが、1番長くなりました。盛り込み過ぎました。はい。
※話数間違っていたので修正しました。ごめんなさい。
みんなが寝静まった夜
窓から空を見ていると
とってもすごいものを見たんだ
私は今まさにこの状態だ。視線の先、午前3時の夜空に一つの人影が見える。まるでアニメか漫画みたいな架空の出来事の様だが、アニメじゃない現実なのさ。
十数分前、空間震警報が出た。そのため街はいつもの夜中以上に人の気配が感じられない。そして現在、街の一角が空間震により破壊されていた。街を破壊した(自分の意思ではないが)張本人、精霊は発生地点の上空に留まっていた。
私は耳に付けた小型インカムを使い、ある人物と通話する。
「アーちゃん見えてる?」
『はい、しっかりと観測しています。この霊波は......〈プリンセス〉ですね。それとアーちゃんはやめて下さい』
「えぇ、可愛いじゃん」
私が会話している相手、彼女の名前はアーリア·サーシス。訳あって半年位前から雇っている傭兵?エージェント?で
私は声音を真面目にして、もう一つ気になることを聞く。
「ASTの方は?」
『出撃しました。間もなく現地に到着します』
さすがAST仕事が速い。
「さて、私も行きますか。アーちゃん、エクシアの準備よろしく」
『だからアーちゃんはやめて下さいと......分かりました。エクシア、出撃準備開始します』
諦めた様にため息をつくと、アーちゃんはエクシアの出撃を承諾した。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
私は地下にある格納庫に来ている。そして今の格好は青と灰色を基調とした、この世界に置けるワイヤリングスーツの様なものを身に付けている。だがけしてワイヤリングスーツでは無い。これはパイロットスーツだ。ここ重要。
腹部、上腕、太腿の無い自分の身長とほぼ同じサイズのマシンの前に立つ。
GN-001〈ガンダムエクシア〉それがこいつの名前。
〈Oガンダム〉、〈ガンダムアストレア〉に次いで私が開発したMSだ。動力元であるGNドライヴはアストレアと同時に開発したものを使っている。
『お嬢様、GNドライヴの稼働安定しています。いつでも出撃可能です』
「うん、ありがと」
軽く返事をした後、〈ガンダムエクシア〉の装着を開始した。ハンガーに取り付けられたロボットアームによって私の身体に装甲が取り付けられていく。顔は装着されたマスクで完全に隠れるが、内側のモニターに、メインカメラから送られる視覚情報、機体の状態、武装の情報等が映し出される。
私はコントロールパネルを操作する。するとハンガーが駆動音を立てながら上昇して行き、よく見馴れた自宅(正確には別荘だが)の庭に出た。
『カタパルト展開します』
そうアーちゃんの声が聞こえると目の前にリニアカタパルトが展開される。そして私はそれに足を置いた。
行こう、エクシア。お前の初陣だ。
「ガンダムエクシア、機輪·ラスティ......出る!」
リニアカタパルトが火花を散らしながら、弾き出す様に私を飛ばした。
さて、介入に行こうか。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今、私は絶賛ドンパチ中の精霊とASTの元に向かっていた。現地に到着するにはもう少し掛る。と、言う訳でこの機体について説明をしよう。
まず、この機体〈ガンダムエクシア〉には
まぁそんなことにはなら無いだろう。データは厳重に管理されているし、強奪でもされなければ流出など有り得ない。まぁそれも不可能だが。
さて、そろそろ戦闘エリアに入るな。
「アーちゃん、〈GN粒子〉を戦闘濃度に散布するから通信は暗号通信でよろしく」
『了解しました。ではご武運を』
繋がっていた通信を切る。
あぁそうだった。一つ説明するのを忘れていた。〈GN粒子〉のことだ。この粒子は〈GNドライヴ〉から生成される粒子で、機体の推進力、姿勢制御に使われ、電子通信や、レーダーなどを妨害することが出来る。それだけで無く、圧縮することでビームにすることも出来る。そんでもってこの世界だとリアライザによる通信や観測も妨害することが確認出来た。まぁ前世では何でも粒子とか呼ばれてたから問題無いよね!うん!
てゆうかなんで私は1人でこんなに喋っているんだ。悲しくなるじゃないか。
まぁいいや、独り言はこれ位にして気を引き締めなきゃ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
AST隊長、日下部燎子は困惑していた。目の前の状況を、倒すべき敵......精霊と対峙する、アンノウンを見つめながら。
事は数分程前に遡る。ASTはいつもどうり空間震を観測、精霊の出現をという連絡を受け出動し、精霊と戦闘を繰り広げていた。
否、とても戦闘と呼べるものでは無かった。ミサイルを放てば全て切り払われ、対精霊ライフルも軽く避けられその意味をなさない。そして近接戦を挑めば精霊の持つ圧倒的な攻撃力の餌食になる。
そう、ASTは精霊の殲滅を謳っていても、その実は精霊が隣界に戻るまでの時間稼ぎしか出来ないのだ。今回もそのはずだった。ソレが現れるまでは。
「各員、参会して目標を包囲!配置に付き次第攻撃を開始しなさい!」
隊長である燎子が隊員に指示を出すと、応答が返ってくる。どうせ効かないだろうが、やるしか無い。
「隊...う......は...置......き......した」
「なに、どうしたの!?」
近距離通信にも関わらず、突然雑音が混ざり通信が不安定になった。そして遂には完全に雑音しか聞こえなくなった。
周りを見渡すと隊員達は混乱常態に陥っていた。この現象は自分だけで無く、隊員達にも起こっているのだろう。しかし精霊はそんなことお構い無しに遅いかかってくるため、応戦しなければならない。
(突然通信機がイカれるなんて......こんな一斉に故障なんて有り得ない、でも〈プリンセス〉にこんな能力は確認されていない。一体何が起こって......)
するとそこで精霊......〈プリンセス〉が動きを止め、上空を見つめているのに気づき、燎子もつられて上空を見上げた。隊員達もつられて空を見上げる。
そこには美しい緑の光を散らしながら降りてくる、天使がいた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「エクシア、目標地点を視認。GN粒子の散布を目標到達と同時に終了させる」
私はわざと淡々とした口調で喋る。
モニターに目標が拡大される。第一目標···精霊〈プリンセス〉。第二目標···AST隊員「鳶一折紙」、AST隊長「日下部燎子」。
「目標対象を確認。予定通り、ファーストフェイズを開始する」
よかった噛まずに言えた。イヤイヤそんなことどうでもいいだろ。
第一の目標は精霊であるとう......じゃない〈プリンセス〉。だが、あの二人も中々の戦闘力あるので目標に入っている。それなりに良いデータが取れるだろう。
「まずは雑魚から片付けようか。ざっと数は30といったところかな」
〈GNソード・ライフルモード〉を構え照準に捉える。
「狙い射つ」
引き金を引くと銃口からビームの弾が放たれ、飛行していたAST隊員のバックバックを貫通し、爆散させる。撃墜を確認した後、間髪を入れず連射、バックパックに命中させ、さらに5人墜す。墜すと言っても別に殺してはいない。装備だけを破壊して戦闘不能にするのが目的だ。私は人殺しをしたい訳ではないからだ。
「おっと、動き出したか。でも無駄だよ」
(因みに私の声は外には聞こえていない。声で特定されたらまずいし)
AST隊員の一部が私に対して攻撃してきたが、難なくそれらを全て避けた。そのまま加速して急速接近する、それに対応する様にレーザーブレイド〈ノーペイン〉を展開し迎撃しようとして来る。
「落ちろ!」
しかしそれを、腕よりも長い剣〈GNソード〉で切り払い、すり抜けざまにウイングを切断、バランスは崩したところを蹴り墜す。
「何ッ!?ごはっ!」
苦悶の声を上げながら落ちていったが、それを見届けること無く次のターゲットに移る。背後から急接近してきている彼女だ。
「喰らえ!」
「でも私ばかりに気を取られてたらダメだよ」
私に切りかかってきたが地上から迫ってきた斬撃によって落とされてしまう。
「言わんこっちゃ無い、地上に〈プリンセス〉もいるんだから。」
その後次々にAST隊員を倒しち。戦闘不能になった者には目もくれずに私は地上に降りようとする。しかし飛来してきた銃弾に進路阻まれた。しかしこれは牽制だな、殺気が無い。避ける必要はないはずだ。だが、
「ちっ!」
牽制の中に当てにくる弾がくる、それ自体は避けたが、避けた先にさらに弾が飛来してきた。仕方無くそれを〈GNシールド〉で防ぐ。
(動きを読まれた!?隊長さんか!)
攻撃が飛んできた先にはASTの隊長である、日下部燎子が飛行しながら絶えずこちらに射ってきていた。
「正確無比な射撃......なら!」
(これは、手足の2、3本覚悟してもらうよ)
銃弾を回避しながら、〈GNビームダガー〉ダガーを投擲するが、避けられる。だがそれでいい、これは牽制だ。そして避けたところに斬るかかった。
「くっ!」
「同じ手を使わせてもらったよ」
〈GNソード〉と〈ノーペイン〉で鍔迫り合いになる。
「あなたは何者?」
私は無言で答える。(喋っても相手には聞こえないが)
「そう、答える気は無いのね。分かってたけど!」
そう言うと燎子は一旦後退した。何をする気?
「っ!」
油断した、後退ざまにグレネードを置いてくとは。
全身を衝撃に襲われ、爆煙により視界がゼロになる。
「やったか!?」
「残念。それフラグだよ」
煙の中からセンサーで相手を確認、煙ごと切り払う。
「なっ!?」
寸でのところで〈ノーペイン〉で受け止めたが、衝撃を殺し切れず、足元の民家に突っ込んだ。惜しかったね、でもその程度じゃエクシアの装甲はつらぬけないよ。
上がってくる気配は無い。死んではいないだろうけど、確実に戦闘不能だろうね。
私は地上を確認する。するとそこには全く無傷の精霊と、立っているのがやっとの折紙がいた。私はそこにめがけて衝突する勢いで降下する。案の定大きな衝撃と共に砂埃が巻き上げられた。折紙はその衝撃に耐え切れず、民家の壁に激突、動かなくなってしまう。生命反応が消えた訳じゃないから、気絶しただけだろう。
「折紙!」
と、後ろから悲痛の叫び声が聞こえてきた。背後を確認するとそこには、右足を引きずりながら気絶した折紙の元に向かう、燎子がいた。マジか、普通に意識保ってるぞ、この人。
「まぁそれはほっといて」
精霊も彼女達の事は気にしていない様だ。だってさっきから〈鏖殺公〉構えて、こっち睨んでるんだもん。
「貴様は何だ!青いメカメカ!」
こちらも〈GNソード〉を構える。
「やっと精霊と戦、え?」
精霊と戦闘を開始しようとした矢先、彼女の周りが発光しだしたのだ。
「む?時間か」
たちまち彼女は光に包まれ、消えてしまった。
「まさか、臨界に帰った?」
「えぇぇぇぇぇぇぇ......」
ここまで派手にやったのに結局精霊とは戦えずじまいかよ。まぁいい、帰ろう。
「ファーストフェイズ終了。これよりセカンドフェイズに移行する」
セカンドフェイズ、『家に帰るまでが戦争です!』を宣言し、上空へ飛び立った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
空間震警報により人気が無くなった、高台公園から戦闘を観戦する者がいた。
「ほう、あのアンノウン出来るな」
双眼鏡で戦場を眺める、金髪、スーツ姿の男と。
「君がそこまで言うとは。確かにあの全身を覆うCR-ユニット、中々のものだね」
眼鏡を掛け、後ろで髪を結っている白衣の男だ。
「日本にきて、そうそうこんなものを見れるとは。ぜひ例の新型で戦ってみたいものだ」
まるで新しい遊び相手を見つけた子供の様に意気揚々と話す金髪の男には白衣の男が答える。
「後は現地で調整するだけだから、物が届くのを待つだけだよ」
「それは楽しみだな」
そして二人は近くに駐車していた車に乗りその場を去って行った。
長々と駄文にお付きあい頂きありがとうございました。(と言っても5000文字程度)
この作品では燎子さん結構強い設定で行きます。これから先どれだけ出番があるか分からないけど。
あ、後分かりにくいですけど、まだエクシアにGNブレイドは装備されていません。