デート・ア・ライブ 機輪インターべンション   作:SIRUKI

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今回も戦闘描写雑です。ごめんなさい。


第5話 「運命の出会いを邪魔して悪いね」

「さて、そろそろ発生予測エリアかな」

 

 私は空中で立ち止まった。

 

 人っ子一人、それどころか動物の気配すら感じない。昼間だと言うのに、街は静まり返っていた。そんな中、1人の学生を見つけた。何か焦った様に走ってくる。五河士道だ。大方、妹がバカ正直に待ち合わせ場所に来ていないか心配になって来たのだろう。今貴方の妹は空中戦艦の中で、そんな貴方のことをモニタリングしていますよ。

 

 そんな彼が、ファミレスの前で止まるのとほぼ同時に、

 

 空が歪み始めた。

 

 直後、街のど真ん中に黒い球体の様な何かが発生。ソレはどんどん膨張していき、周囲の建造物や道路を巻き込み、破壊し尽くす。これこそが空間震である。一瞬で破壊された街に残ったのは、建物だった物と、巨大なクレーター、そしてその真ん中に佇む1人の少女だけだった。

 

 そんな惨状を私はただ眺めていた。

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 またか、またこっちに来たのか。

 

 また戦わなければならないのか。

 

 また彼らを傷付け無ければならないのか。

 

 私は何者なのだ、私は何故戦わなければならないのだ。

 

「早速か」

 

 少し離れたところに敵がいた。見たことの無い格好で、1人しかいないが、動く気配が無い。早いうちに殺しておこう。私は〈鏖殺公〉を振り抜いた。

 

「避けたか」

 

 〈鏖殺公(サンダルフォン)〉から放たれた剣線をヤツは腰を落として避けた。

 

 何やらこれまではのメカメカ達とは様子が違うが、きっとこいつも、私を殺しに来たのだろう。

 

「お前も......か」

 

「......っ!?」

 

 何だこいつは、何故私を見つめている。まぁいい、これから殺すのだから。

 

「君、は......」

 

 ヤツが口を開いた。名を聞いて来たのだろう、だが。

 

「名、か......そんなものは、ない」

 

 私に名など無い、必要も無い、そんなものは意味が無いのだ。あったところで皆、否定するのだから。

 

「ちょ、待った待った!」

 

 〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を握り直すを突然声を荒らげた。

 

「な、何を使用としてるんだよ......!」

 

 今度は質問か、全く忙しいやつだ。

 

「それはもちろん、早めに殺しておこうと」

 

「な、なんでだよ......!」

 

 何故、だと、決まっているだろう。

 

「だっておまえも、殺し来たのだろう?」

 

「......っ、そんなわけないだろ」

 

「何?」

 

 予想外の答えに私は困惑した。ならこいつは何のために。私は思考を巡らせた、しかしそんな時間は与えられない様だ。

 

「......っ!」

 

 空から光の剣が降って来た。跳躍し、それを避ける。そして剣が降って来た方を睨んだ。

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 運命の出会いを邪魔して悪いね。

 

「でも、私と戦って貰うよ」

 

 〈GNソード·ライフルモード〉からビームを放つ。命中したが、全く効いていない。というか避けなかったよ。

 

「まぁ想定内だけど」

 

 霊装は絶対の砦だ。そんな簡単には貫けないだろう。

 

「......っと!」

 

 剣線が飛んで来た、当たったら流石に不味い。 ので避ける。

 

「射撃が効かないなら接近するまで!」

 

 〈プリンセス〉との間合いをつめる。

 

「はぁっ!」

 

「ふっ!」

 

 〈GNソード〉と〈鏖殺公(サンダルフォン)〉がぶつかり合う。そして、斬りかかっては防がれ、斬りかかられては防ぎ、の激しい攻防が繰り広げられた。

 

「ASTのようには行かないかっ!」

 

 だが、いや、だからこそ。

 

「戦いがいがある!」

 

「落ちろっ!」

 

 〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を切り払ってくる。

 

「くっ!」

 

 体を仰け反り、ギリギリで避けた。そして。

 

「なに!」

 

「切り裂けっ!」

 

 体勢を立て直すと同時に〈GNソード〉を全力で切りつける。すると、布の様な霊装の1部が切り裂かれ、彼女の綺麗な素足が露出した。

 

「いける、これなら!......っと」

 

「貴様っ!」

 

 気を抜いたら駄目だな、でもこれなら倒すことも出来るかも知れない。と、そこで警告音が鳴った。

 

「あちゃー、GNソード酷使し過ぎたかー。こりゃ強化する必要があるな」

 

 耐久性の予想値を超えてしまった。何かしらの強化措置を図らねば。

 

「あ、本職の人達が来た」

 

 〈プリンセス〉向こう側にASTが見えた。彼女もそれに気がついた様だ。

 

「何故無駄だと学修しない」

 

「本当にねー」

 

 って聞こえないか。まぁいいか、それじゃここいらで、退散しようか。

 

「あっ待て!貴様っ!」

 

 さっさと帰ろう。後ろで爆音が聞こえるが、気にしない。

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 自宅に戻るとまずは格納庫でエクシアを解除し、パイロットスーツを脱ぐ、そしてシャワーを浴びた。今は開発室で〈GNソード〉の改修を行なっている。

 

「でもやっぱり、〈GNソード〉じゃ取り回しが悪いな。ブレイドの開発も進めなきゃな」

 

 〈ヴェーダ〉を開いた。

 

 あ、別に量子演算システムじゃ無いよ。これは絶対にハッキングされず、ウイルスの入る余地も無い、完全完璧な、私が作った私のためのデータベースです。

 

 まただ、一体私は誰と話しているんだ。時々自分が怖くなるよ。

 

「お嬢様」

 

「ん、アーちゃん?」

 

 後ろから声を掛けられ、振り返るとそこには、清潔感のある黒いスーツを着た紅いロングヘアの女性、アーリア·サーシスが立っていた。

 

「是非お耳に入れておきたいことが」

 

「ん、何?」

 

 作業を中断し、アーちゃんの話しを聞く。

 

「近々ASTに新装備が搬入される様です」

 

「新装備、ね」

 

 まぁ大体予想はつているが。アレがくるなら、私がケリをつけなければならない。騙されていたとはいえ、彼女達に償う必要がある。

 

「?どうかしましたか」

 

「えっいやなんでも無いよ」

 

 ちょっと顔に出てたかな。気を付けよう。

 

「それと、少しは休まれたらどうですか。お食事の準備も出来ています」

 

「分かった、じゃあ上に上がるよ」

 

「では」

 

 私はアーちゃんに付いて開発室を後にした。

 

【GN-BLADE】、【THRONE】と名のついた武装を映すタブレットを置いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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