─研究所内訓練室A
廃墟内を投影した部屋で二人は向かい合っていた。
火上 刃とノーヴェである。
ノーヴェはデュエルディスクを起動する。その顔には笑みが浮かんでいた。
「こっちはいつでもいいぞ!」
「俺も構わない。」
『分かった。これからミッドチルダ製ディスクディスク試作3号機の実践式三ヵ所一斉実験を開始する!』
「じゃあ、やろうか!」
「加減はなしだ。」
「「デュエル!」」
ノーヴェ LP8000
火上刃 LP8000
「アタシのターン!モンスターを1枚伏せてカードを二枚伏せる!これでターン終了!」
LP8000
手札2
「俺のターン!ドロー!」
デッキからカードを1枚引き、その1枚を確認する。
その1枚を手札に加えると、別の1枚を取り出して発動宣言をする。
「手札からナイト・ショット発動!」
「げっ、そのカードは!」
「俺から見て右のカードを破壊する!選択されたカードはこのカードに対して発動出来ない!」
「あちゃー。ま、墓地から発動できるしいっか。」
「手札からイグナイト・マスケットを召喚!」
その宣言と共に、黒いからだに紫のラインが入った剣士が現れた。
イグナイト・マスケット
ATK1400
「バトル!マスケットでセットモンスターを攻撃!」
「かかったな!セットモンスターはメタモルポッド!このカードがリバースしたことにより、互いに手札を全て捨てて5枚ドローする!」
(してやられた…収縮と強脱が逝ったのが痛いな…)
「墓地のBKグラスジョーの効果で、スイッチヒッターを墓地から手札へ加える!」
─訓練室B
山岳を投影したこの部屋では、もう一組の決闘者が向かい合っていた
チンクとウーノである。
「バトル!H-Cエクスカリバーで、トリシューラに攻撃!一刀両断…必殺真剣!」
H-Cエクスカリバーの剣が氷結界の龍トリシューラに襲いかかる。
そのときだった。
黒色の靄が現れると、その剣を弾き返した。
「ネクロ・ガードナーを除外し攻撃を無効にしました。これでこのターンの攻撃は終了、残念でしたね。」
「まだだ!リバースカードオープン!ダブルアップチャンス!攻撃を無効にされたモンスターはこのターン、攻撃力を倍にして攻撃できる!」
「攻撃力8000!?」
攻撃を無効にされたエクスカリバーから闘志の炎が溢れだし、剣を下から振り上げ切りかかる。
「一刀両断必殺真剣・極!!」
トリシューラの体を一閃。
少しの間のあと、トリシューラの体がずれた。
トリシューラは悲壮の方向をあげると爆散した。
LP0
チンク Win
─訓練室C
市街地を投影した部屋では、また違う一組が向かい合っていた。
HERO使いのセインとA・O・J・使いのオットーである
「バトル!C・HEROカオスで、カタストルを攻撃!」
「カタストルの効果が無効になっていないのに!?」
立ち塞がる4本足の機械に、白と黒のヒーローが飛びかかる。
「カタストルの効果!このカードが闇属性以外と戦闘するとき、ダメージ計算せず破壊する!」
「だがしかし!カオスは闇属性!破壊されない!」
「何!?だっだが、このダメージならまだ「速攻魔法、収縮!」なんだって!?」
カタストルの姿勢が崩れていき、なんとか立ち上がっている状態になった。
「必殺、カオス・ストライク!」
C・HEROカオスの両足蹴りが炸裂。
蹴った勢いでカオスはカタストルを背にして着地、その後ろでカタストルは火花を撒き散らしていた。
「あのとき…リミッター解除さえ…無効になっていなければ…!」
カタストルはカオスの後ろではぜた。カオスはその爆炎をバックにポーズをとっていた。
その姿はさながら、特撮の番組のようだった。
LP0
セイン Win
─再び訓練室A
「バトル!イグナイト・デリンジャー三体でダイレクトアタック!分身殺法・三点強行突破!」
三体のデリンジャーがノーヴェに肉薄し、クナイを同時に投げつける。
「うあぁぁぁぁぁぁぁ!」
LP0
火上 刃 Win
『終わったようだな、お疲れ様。』
「どうだ?望んだデータは取れたか?」
『上々だ、感謝するよ。』
「それはよかった。」
『そうだ、すこしいいかな?』
「どうした?」
『実はデータをとっている最中に面白い事があってね。』
ジェイルが口角を上げて言う。
「面白い事?」
『あぁ、実はデュエル中の君の体から魔力が検出されたんだ。それも、レベルの高い魔力がね。』
「…レベルの高い魔力?」
『あぁ、それでなんだが良ければ君のデバイスを作らせてくれないだろうか?』
「…飛行能力はオミット、それから足場を作れるようにしてくれ。それさえ出来れば後はなにも言わない。」
『どのみち飛行できない性質だと判明しているが…一応理由を聞こうか』
「俺は落下も飛行も苦手なんだ。いざというときに鈍っては木の芽を摘むようなものだろう?」
『そうか…分かった、期待に添えるようにはしよう。』
一通りのテストが終わった刃
彼は夢を見る
過去という、見ることしかできない夢を
turn6「幕間」