幻想郷の少年用心棒番外編〜9人の女神の幻想入り〜 作:風蘭人形
失踪だけはせず頑張って完結させます。いつになるかは分かりませんが(笑)
例の事後処理を済ませた縁斗は9人を紅魔館へ招待した。
穂「本当に泊めて貰って良いの?」
縁「問題ないですよ。多分。」
海「多分...ですか...」
縁「部屋は有り余ってるし、食事も優秀なメイドがいるし、館の主ことレミリア様も面白い事好きだから多分了承貰えると思います。」
絵「その人はどんな人なの?」
縁「人って言うかー...吸血鬼。」
その瞬間皆が戦慄した。が穂乃果だけは冷静だった。
穂「でも、妖怪と人間は敵対してる訳じゃないんでしょ?だったら大丈夫だよね。」
縁斗は意外な判断力に驚いたが、それでこそμ'sのリーダーなのだろうという感心も、抱いた。それは言わずもがな他の8人も同じだった。
縁「あの紅い建物が紅魔館ですよ。」
前方に堂々と建つ館を指して言った。
花「お、思ってたより...」
凛「紅いにゃー。」
縁「レミリア様の趣味ですよ。」
に「悪趣味ね...」
縁「まぁ、そう悪い人じゃないから。」
門の前では例によって美鈴が居眠りしていた。
美「Zzz...」
真「あれ...もしかして門番?」
縁「そうですね。まぁ、これでも警備力は優秀らしいですから。多分。」
美「....どちら様ですか?侵入者とあらば相手しますよ?」
締まりのある声では無く寧ろ寝言の様な柔らかい声色であったが、だからこそ脅威的だった。
縁「全員俺が招待した。れっきとした客だ。」
美「そうですか。それなら安心して寝れます。」
縁「いや、後ろに咲夜さんいるけど。」
美「え"っ」
咲「あなたと来たら...お仕置きが必要みたいね。」
美「いやっ、そのっ、誤解ですっ、ちゃんと起きてm...ピチューン」
に「うわぁ...」
希(Pってなんやろ?)
縁「まぁ、いつもの事ですから。」
花「こ、怖いです...」
咲「それより、あなた方がμ'sですね。お嬢様からいらっしゃる事は伺っております。どうぞこちらへ。」
穂「えっ、まだ何も言ってないんじゃないの?」
縁「そういえば、レミリア様は運命を見通す能力を持ってますから、知ってて当然でした。んで、彼女はメイド長の十六夜 咲夜さんです。」
咲「以後お見知り置きを。」
9人は元気よくよろしくお願いしますと挨拶した。それに軽く会釈した咲夜はレミリアの部屋へ9人を案内した。
海「ところでレミリアさんとはどのような方なんですか?」
子供ですね。咲夜と縁斗は口を揃えた。
縁「ただ...実力は折り紙付きですよ。さっきの門番やそこの咲夜さんも相当強いけど、少なくともそれらを従えてるだけの実力はあります。」
咲「吸血鬼としてはまだ成長途中ですが、他のそれより強いです。」
花「私達...大丈夫でしょうか...」
咲「今のお嬢様は見境なく人を襲うような事はありません。」
縁「万が一の事があっても俺が制圧出来ますから。」
部屋の前には待ちきれなかったと思われるレミリアがウズウズしながら待っていた。
咲「お嬢様が申された通り、9人を通しました。」
レ「ご苦労様。」
咲「恐縮です。」
真「もしかして、その子がレミリア?」
縁「えぇ。その通りです。」
絵「可愛いわね。」
レ「うぐっ。」
凛「可愛いにゃー。」
に「なによ、ここあと同じくらいで可愛いじゃない。」
縁「あぁ.....」
海「吸血鬼って意外と可愛いんですね。」
穂「可愛いー。」
咲(あ、涙目になった。)
縁(あーこれ泣くな。)
レ「うわぁぁ何よ!何よぉぉぉ!」
咲「お、お嬢様!?」
縁「行っちゃったよ...」
希「わしわししたかったなぁ。」
に「止めなさいよ。」
縁「ま、まぁ、とりあえず、3部屋用意してあるみたいなので、3人ずつで使って下さい」
各々部屋割を決めた9人は紅魔館の客間に通された。そこには紅魔館の主な住人6人も招集されていた。無論両者共にレミリアが招集したのだった。
レ「さっきは恥ずかしいとこを見せてしまったわね。紅魔館の主レミリア・スカーレットよ。これからよろしくね。」
穂「さっきはごめんね。」
レ「いえ、こちらこそ。でこのメイドが、」
咲「改めて、メイド長の十六夜 咲夜でございます。何かありましたら、何なりとお申し付け下さい。」
凛「すごーい!本物のメイドさんみたいにゃ!」
花「凛ちゃん...この人本物だよ...」
凛「メイドって存在するのかにゃ!?」
真「侍じゃないんだからいるに決まってるじゃない。」
縁「でこの紫もやし魔女がパチュリー・ノーレッジ。」
パ「紫もやし言うな!」
小「それで私がこの方の使い魔の小悪魔です。」
パ「あなたもちょっとは否定しなさい!」
花「魔女ってどんな事が出来るんですか?」
パ「個体によるけど私は属性魔法を使えるわ。他にも森の魔女は人形を操れたりするわ。」
縁「馬鹿でかい光線打っ放したりする奴もいますよ。こんな感じの、」
刹那、マスタースパークが9人の眼前を横切り爆音と風を放ったままスキマに吸い込まれていった。彼女達は腰が抜け、中にはへたり込む者もいた。
縁「今のはジョーク用に加減したので大丈夫ですよ。」
に「あれで!?ねぇ、あれでジョーク!?」
縁「まぁ、逆に言うと、これくらいはほぼ当たり前に出来る人外共の集まりが幻想郷ですから、万が一の事は考えといて下さいね。」
縁斗はあくまでも屈託の無い笑顔だった。
美「それに、私が門前にいる以上、ここは幻想郷きっての安全地帯ですよ!」
絵「本当かしら?」
レ「実際、美鈴は格闘なら幻想郷で3番目に強いわよ。」
穂「3番目なんだね.....」
縁「鬼がいますからね。並外れた『力』を持った。もちろんとてつもなく平和な脳みそ持ってるから安全ですけど。」
希「それはえぇんやけど.....さっきからうちにやたら懐いてるこの子は誰なん?」
希は困惑していたがあくまで嬉しそうであった。
レ「その子は私の妹のフランドールよ。」
フ「フランって呼んでね!」
希を見上げて無邪気に言った。あざとい。
希「こんな可愛い子はわしわししたくなるなぁ。」
に「危ない!フラン逃げて!」
穂「それだけは駄目ぇぇぇ!!」
レ「なにこれ。」
縁「分からん。」
絵「それにしても妹は可愛いわよね。」
レ「495歳のやんちゃ盛りだけどやっぱり可愛いものよね。」
穂「えぇ〜?うちの雪穂全然可愛げないよー。」
海「それはあなたがしっかりしなさ過ぎだからです。」