幻想郷の少年用心棒番外編〜9人の女神の幻想入り〜 作:風蘭人形
是非読んでみて下さい!
縁「あややー?いるー?」
文「はいー。あれ、縁斗さんじゃないですか。どうしたんですかこんな時間に。」
あまり遅くならないうちにμ'sを紅魔館まで送り届けた縁斗は準備に奔走した。まだ宴会会場にいたプリズムリバー三姉妹にオファーを出し、話をつけた。魔理沙は多少酔ってはいたがまだ正気だったのでそちらにもお願いして。了承を貰った。
そして今文に、新聞での宣伝を頼みチラシのデザイン作成も行っている最中だった。
文「ところでチラシ配りは誰がやるんですか?」
縁「俺もだけどμ'sの皆も。」
文「どちらにせよ妖怪の山はあまり立ち入らないで下さいね。今、白狼天狗が発情期に入って、特に雄は気が立ってますから。」
縁「俺は大丈夫よ。」
文「あなたと白狼天狗達が交戦したら山に甚大な被害が出るんですよ。」
縁「なんか...ごめん...。」
そして、夜も明け始めて萃香の酔いも覚めたであろう頃にステージ設営を頼み込んだ。
なんだかんだ各方面で詳しい話もしていたので、結局紅魔館に帰ったのは午前10時を過ぎてからだった。
縁「うぃー疲れたー。」
穂「あ!縁斗君!」
絵「どこに行ってたの?」
縁「ちょっと色々ありまして。」
花「色々?」
希「あ、咲夜さんがご飯が片付かないって怒ってたで。」
縁「マジっすか、やっべ!あ、それじゃあ練習頑張って下さい。無理はしないでくださいね!」
海「縁斗も無理しすぎないで下さいね。」
その後は練習やプリズムリバー三姉妹との打ち合わせなどに全力を傾けた。特に縁斗は情熱的に奔走し、ステージ設営の手伝いから果ては人里の人間の中から希望者を集めコールやヲタ芸の仕込みまでやった。
こういう時の時間の流れは早いものであっという間に当日を迎えた。
海「練習期間も短かったのですが...大丈夫でしょうか...。」
絵「大丈夫よ、今日の練習も完璧だったわ。」
希「にしても縁斗君凄いなぁ。」
に「まさか本当に今まで通りのステージを用意するとは思わなかったわ。」
こ「衣装まですぐ用意しちゃうなんて。」
真「まぁ、ここまでしてもらったんだから頑張らないとね。」
凛「絶対成功させるにゃー!」
花「き、緊張する...。」
レ「もうすぐステージね。」
見るとレミリアと咲夜がステージ裏に来ていた。
穂「レミリアちゃん!」
レ「あなた達なら絶対成功させれるわ。だってあんなに頑張ってたじゃない。」
海「見てたんですか...。」
咲「私も陰ながら応援してます。」
穂「レミリアちゃん、咲夜さん、ありがとう!絶対成功させるよ!」
例の掛け声で心の準備を整え勢いよくステージに飛び出した。
「さぁ夢を抱きしめたら上を向いて〜♪」
「ハイ!ハイ!オー!フーフー!」
神「なにあれ...」
早「コールとヲタ芸ですよ!アイドルのライブにはつきものです!良いなぁ、私もヲタ芸打ちたいなぁ...。」
諏「テンション上がってるねぇ。まぁ、確かにいい感じの曲で盛り上がるけど。」
萃「いやぁ盛り上がってるねぇ。ステージ作った甲斐があるってもんよ。」
霊「場所を貸した甲斐があるってもんよ。」
魔「それを威張るのはどうだかな。」
レ「中々良い曲ね。それに元気が貰えそうな曲で穂乃果達らしいわね。」
パ「やけに仲良くなったみたいね。」
咲「結構話したりしてましたもんね。」
レ「べっ、別に良いでしょ!」
そんなこんなでライブは大成功。だが観に来た里の人間を送ろうとすると縁斗は不意に悪寒を感じた。勘が良い霊夢や運命を視れるレミリアもだった。
霊「なんか嫌な予感がするのよ。」
縁「奇遇だな、俺もだ。」
レ「私もはっきりは分からないけど良からぬ運命を感じるわ。」
縁「もしや...!」
霊「どうしたの?」
縁「早苗!ちょっと来てくれ!」
早「どうしたんですか?」
縁「すまないが人間達を人里まで送り届けてくれ。」
早「良いですけど...どうしたんですか?」
縁「俺らの女神様を助けてくる、そんじゃ!」
それだけ言って縁斗はスキマに飛び込んだ。
10分ほど前、μ'sはステージ裏にいた。
穂「無事成功だね!」
海「えぇ、ここまで出来るとは正直思ってませんでした。」
こ「縁斗君達のおかげだね!」
絵「そういえば肝心の弾幕って誰が出してたの?」
に「そういえば...。」
希「あれ?気付かなかったん?あれ全部縁斗君なんよ。」
真「ヴェッ!?」
花「あれを1人で...!?」
凛「凄いにゃー!」
穂「後で、改めてお礼を言わなきゃね。」
?「果たしてそれが出来るかな?」
皆が振り向くと大剣を携えた、白髪の男達。白狼天狗のオス達がいた。
絵「どなたですか?」
全員が身構えをした。が所詮人間になす術はなくあっという間に連れ去られた。
気付いた時には全員手足が拘束され、周りには10数匹の白狼天狗がいてμ'sを見ていた。
に「ちょっと!私達をどうするつもりよ!」
白「悪いね。こちとら発情期なもんでさっさと済ませるよ。」
絵「まっ、まさか...。」
皆の顔が青ざめて、必死に抵抗したが、とても逃げ出せる状況では無かった。
白「イッヒッヒこいつは上物だ。」
穂「いやああああああ!!縁斗君助けて!!」
穂乃果は最後の力を振り絞って叫んだ。
その瞬間。
縁「うらぁぁぁ!!」
一匹の白狼天狗がふっ飛ばされた。そしていつの間にか9人の拘束も解けていた。
穂「縁斗君!」
縁「気付くの遅れてすみません!あとは俺に任せて下さい。」
白「クソッ!邪魔するな!」
縁「なるほど...まぁ、メスにも相手されないし人里の女を襲うわけにもいかないしって事で外来人に手を出した訳か。なるほどなるほど。」
白「う、うるさい!黙れ!」
縁「確かに妖怪が人里の人間に手を出せばどうなるか分からないだろう。だから外来人を襲う魂胆か。なるほど。だが今回に関してはある意味里の人間を襲うよりも罪は重たいぞ!!」
白狼天狗10数匹は縁斗にとっては朝飯前でものの数分で蹴散らした。
白「く、クソォ...うぅ...」
縁「ったく、大人しく尻尾巻いて逃げりゃ良かったものを。白狼天狗だけに。.....今回の事は閻魔帳に書かせてもらう。まぁ、書いても書かなくてもお前らが受ける罰は変わらないが。」
白「そっ、それだけは...勘弁してくれぇぇ!!」
縁「巫山戯るなよ?自分が犯した罪だ自分で...」
希「まぁまぁ、縁斗君もそのくらいにしてあげり?」
希が不意に声を掛けた。
縁「でっ、ですが...」
希は1匹の白狼天狗の前に座り込んだ。
希「どうしてこんなことしてしまったん?」
白「じ、実は...発情期になってもメスにも相手にされないし...うぅ...やっと相手にされたと思ってもイケメンに取られるし...妖怪の山は規則厳しくて辛いのに唯一の希望がなくなって...。」
縁「お、おぉ...結構シビアな界隈なんだな...。」
希「そうかぁ...辛かったんやねぇ...。」
そう言うとその白狼天狗の頭を撫でた。
縁「なっ!?何してんですか!相手は強姦未遂ですよ!」
絵「ハラショー!」
希「でも、可哀想やん。皆も思うやろ?それに縁斗君が助けてくれたからうちらは無事やし。だから...。」
希は縁斗にだけ聞こえるように耳打ちした。
縁「えぇ...。希さんに頼まれたら断れないじゃないですか...。」
縁斗な渋々と閻魔帳に被害者より情状酌量を求むと書き加えた。
幻想郷での楽しかった時は過ぎ、帰らねばならない時が来た。紅魔館には大勢のものが見送りに来た。
レ「寂しくなるわね...。」
穂「私も楽しかったよ。レミリアちゃん。」
海「本当にお世話になりました。縁斗さんにも皆さんにも。」
縁「いえいえ。俺もμ'sと話せただけでも嬉しいのに。サポート出来て嬉しかったです。ライブまた見に行きますね。」
咲「また遊びに来てくださいね。」
縁「そだね、また何時でも迎えに行くから。」
萃「昨日のやつは良かったよ!アンタら絶対成功するよ!」
こ「本当?嬉しいなぁ。」
萃「鬼は嘘を吐かないよ。」
早「これからもずっとずっと応援してますから頑張って下さい!!」
縁「お前は少し落ち着けよ...。まぁ、いつまでも暇乞いしてるわけにも行かないし、そろそろスキマ開けますね。」
穂「うん、じゃあね!縁斗君!皆!」
まもなくスキマは閉じ、結界緩和後最初の事故は無事解決した。
縁「あっ...。」
霊「どうしたの?」
縁「サイン貰い忘れてたなぁ...。」
外の世界では元通りになっていた西木野家の別荘で変える準備をしていた。
穂「なんか、夢みたいだったね。」
こ「確かに、今思えばそうだねぇ。」
海「でも、現実なんですよね。」
凛「楽しかったね!かよちん。」
花「そうだね、凛ちゃん。」
真「本当に現実だったのかしら。」
にこ「当たり前でしょ!ライブまでやったのよ。」
希「そうやねぇ。」
絵「良い経験になったわね。」
しばらく無言の時間が続いたが、唐突に穂乃果が呟いた。
穂「あっ.....。」
海「どうかしたのですか?」
穂「お礼言い忘れちゃったなぁ...。」
最終回と言いましたが、小ネタ集を出すつもりなので出せたらそちらの方もお願い致します。