今回は前回のような出来の悪いミステリーではありませんよ
では、本編どうぞ
皆さん、アニメやライトノベルは読みますか?読まないなら小説でも映画でもなんでもいいです。
あの物語達は、主人公を中心に回っていますよね?
例えば最近の流行りなら今よりも少し先の近未来ってやつで、ゲームに感覚を共有してデスゲームに巻き込まれるのとか、謎のウィルスが拡散されて街がゾンビだらけになるとか。
そんな絶望的な状況の中で一般人のはずの主人公は戦うわけです。
とにもかくにも物語と言う物は主人公が巻き込まれて世界の命運が掛かった戦いにかり出されると言うなんとも不幸な内容が多い。
かく言う僕、堺 祐太も自分の事をめちゃくちゃ不幸だと自覚している訳で、中学生ぐらいの時は本物の中二病も少しは混じってた事もあって、いつでも学校にテロリストが来たり、周りの人達がいつゾンビになってもいい様に脳内でシュミレーションしてたりしたけど。
まさかこんな形で物語が始まるとは思いもしなかったよ。
「で、なんで僕と部活なんて作ろうとしてるのかな米田さん?」
「ダメですか?」
「ダメとかどうとかは、一旦置いておいて、なんで僕なの?」
「それは堺さんとなら一緒にやって行けると思ったからです」
「なんでそう思ったの?」
「なんでって、昨日財布を見つけてくれたじゃないですか」
「……それだけの事で?」
「それだけの事って、私かなり緊張してたんですよ」
「そんな理由なら別に僕じゃなくても良くないの?誰かほかの人を探して誘えばいいじゃないか」
「それは無理です!!」
「どうしてさ?」
「私、こんな格好してるから友達がいません!!」
……そう言えばそうだった。
米田さんは可愛さなら百点満点が付くぐらい可愛いけどおそらく眼帯をしてるから友達ができないのだった。
「じゃあその眼帯を外せば良いじゃないか」
「いえ……あの……それは……」
ん?この反応からしてなにか訳でもあったのだろうか?
だとしたら申し訳ない事したな。
「ごめん気に触ったなら謝るよ」
「いえ、良いんです。それよりも一緒に部活を作ってくれる気にはなりました?」
「……ちなみに何の部活を作るの?この学校は部活動はある程度揃ってあると思うんだけど」
「はい!!私、じつは昔からある事がしたかったのです」
「へ~、それでそのある事ってのは?」
「人助けです」
「……人助け?」
「そうです!!情けは人の為あらずって言うじゃないですか」
「……それって一応言うけど、情は人にすると巡り巡って自分に帰ってくるから積極的にしろってことだよ?」
「はい、ですから人に恩を売って自分も楽が出来て、他の人は助かる、素敵な事じゃないですか」
うん、この子も大概だったようだね。
「断る」
「なんでですか!?」
「なんでもなにも僕にメリットがないじゃないか」
「そ、そんなぁ……」
キーンコーンカーンコーン
どうやら昼休みが終了したらしい
「じゃ僕のクラス次の授業、移動教室だから」
「あ、ちょっと……」
さり際に米田さんの呼び止める声が聞こえた気がするけど僕は無視する事にした。
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「で、これはどう言う訳だい米田さん?」
「部活の勧誘です」
「まだ部活作れてないよね」
「あら?じゃあこの場合なんて言うんでしょう?」
しらねえよ。
なんで僕がこうして放課後も米田さんと一緒にいるかと言うとこれまた数分前の不幸に遡る。
昼休みの一件を終えて僕は五時間目と六時間目が終わって帰りのホームルームを終えて僕は平和な日常に帰って自宅の自室でニート万歳とでも言うかのようにゴロゴロする筈だったのだ。
ところがそんな僕の前に例の問題児、米田さんが現れたのだ。
その勢いたるやまるでドラクエで言う所の
マイダガアラワレタ!!
とでも言い出しそうな勢いだった。
しかも登場してからの第一声が
「堺さん、この前の一件で話があります」
と言うセリフと共に現れたのだ。
普通ならまだ「あぁ堺がなにかやらかしたのか」って程度にしかならないが、僕は前述した通りおそらく全校生徒から中二病と思われてる上、眼帯をしてる美少女が現れたのだ、普段から僕に関わらない様にしてるクラスメイト達は僕達のこの様子を見て「中二病がなにかやらかす気だ!!」とでも思ったのだろう。
掃除もせずに、そそくさと教室から退散した。
結果僕は、掃除当番でもないのに教室内の清掃や今日たまたま割り当てられていた廊下の雑巾がけ三往復とその他もろもろの掃除を米田さんと二人っきりでやらされ、その中で米田さんから昼休みの話を永遠と聞かされてるという訳だ。
はぁ、回想して思ったけど僕は相変わらず……
「不幸だ」
「どうして部活に参加してくれないのですか?」
「だから僕にメリットがないでしょ」
「メリットなら有ります」
「例えば?」
「人に感謝されて嬉しい気持ちになります」
「そんな微妙なものはいらない」
「他にもまだ有りますよ」
「じゃあ他には?」
「それは自分で見つけてください」
「……はい?」
「なんでもかんでも他人に答えを求めてはいけません。自分で見つけて初めてためになる物もこの世にはたくさんあるんです。それがなにかは人によって違いますがそれでも自分で見つけた物はきっと無駄にはなるません」
「……つまり分からないから自分で理由をさがせと?」
「まぁ大雑把に言うとそうなります」
「わかったよ、ただし条件がある」
「条件?」
「僕は確かにその部活に入るけど正式には、まだ入らない仮入部ってやつだ、そしてそれで何日か過ごして気に入ったら正式に入部するって言う事にしよう」
「わかりました、堺さんが入部する時を楽しみにしてますね」
はぁ、めんどくさい事になったもんだ。
まぁこうなったらサッサと仮入部でつまらないと言ってやって米田さんとは、もう関わらないようにしよう
「では早速行きましょう」
……は?
「行くってどこに?」
「人助けにです」
「ごめん、意味がわからないんだけど」
「だからもう依頼が来てるので人助けをするんです」
依頼が来てるってまだ正式に作れてない部活だぞ!?
「ほら行きますよ」グイ
「やめて、僕はまだ働きたくないんだ!!」ズル
「何わけわかんないこと言ってるんですか、ほら行きますよ」
「クソ、不幸だーーーーーーーーー!!!!!!!!」
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僕は今図書室にいる、名前はまだ無い。
なんてふざけるのはやめるとしよう、なにせ僕は今働かなくてはならないのだから。
どうやら此処、図書室で不思議な事が起きてるらしい。
「では、その不思議な事と言うのを教えて下さい」
「は、はいえっと不思議と言えば不思議なんですけどそうじゃないと言えばそうじゃないんです」
米田さんが食い気味なせいかはたまた、菅原 亜由美(すが あゆみ)さんが単に人と関わるが苦手なだけか。……眼鏡なのも相俟って余計に気弱そうにみえる。
「そんな前置きはどうでもいいから、何が不思議なの?」
「ひゃい!!えっと本の貸出の事で不思議な事が起きてるんです」
「堺さん、そんなに怖い顔で話すと皆怖がっちゃいますよ?」
誰のせいでこんなに機嫌が悪いと思ってるんだ。
「はぁ、すいませんそれで何が起きてるんですか?」
「それが、本の貸出でいつも同じ本が同じ人達に曜日ごとに貸し出されてるんです」
「曜日ごとに?」
「はい、図書委員としてはこう言う行為は本にイタズラなどがされてないか心配で、でも聞き出すことも出来なかったのでこうして相談させて貰いました」
「堺さん、一緒に謎解きしましょうよ」
まったく昨日に引き続きまたミステリー系かよ……
本当に僕は……
「不幸だ」
次回このミステリーに堺が挑む……って事こうご期待。
では、また次回