まぁそんなどうでもいい事は置いてといて、
今年も失踪しないように頑張りますので応援よろしくお願いします。
皆さん、事実は小説より奇なりって言葉聞いた事ありますか?
この言葉は世の中の出来事は虚構である小説よりもかえって不思議である、と言う意味です。
僕は何処にでもいる普通の高校生なので、世の中の事で小説よりも不思議な事と認知したり出くわした事は無いのですが、僕はたった一つだけそれを納得してしまうような出来事にいつも出会ってます。
「……それで勝負と言うのは?」
「なーに簡単だ、我とコイントスで勝てばいいだけの事だ」
「お前、僕がそういうのに……」
「なんだ簡単なことじゃないですか、堺さん早くやってください」
「ちょっと米田さん、なにを言ってるの!?」
「そうだ、祐太よ早く勝負を受けろ」
「お前卑怯だぞ!!」
「何してるんですか?勝てば良いんですよ?」
「ちなみにコインをどっかに弾いたりして表か裏か分からないと言って他の勝負にしようと言うのはなしだぞ」
チッ、いい感してやがる。
「……はぁ、どうなっても知らないよ」
「何の事ですか?」
「ではやるぞ」
そう言うと大吾の奴は10円玉を差し出してきた。ちなみに数字の書いてる方が裏で絵の書いてる方が表だ。
「我は裏だ」
「じゃあ僕はそれ以外だ」
大吾は10円玉を思いっきりはねた。
しばらくすると大吾の手に収まって、結果を確認するために手を開いた。
あ、そうそう途中で終わった事実は小説より奇なりの話の続きなんですけど、このコイントスの結果を見ればわかると思います。
「ふふふ、我の勝ちだな」
裏だった。
この通り僕は、こう言う運の賭け事は絶対に負けてしまうのです。
「そんな……これじゃ部活をつくれません」
「……お前、分かっててやったろ」
「ふふふ、何の事かな」
「あ、そういうのいらないから」
「あ、はい、すいません」
「えっと、何の事ですか?」
「あぁそうか米田さんは知らなかったね、僕はこう言う賭け事に絶対に負けるんだ」
「えっと、説明になってないような気がするんですが……」
「理解出来ないのも無理はない、これは我と祐太しか知らない祐太の異能の力なのだからな、必ず運勝負に負ける能力、名付けて『不幸《ダイ・ハード》』だ!!」
「僕はそんなショボイ異能の力なんていらない。あと僕とジョン・マクレーンと一緒にするな、僕は彼と違ってすぐに死ぬ」
不幸になる異能なんて死んでもいらない。……まぁ手に入れてるような物だけど。
「その、つまり堺さんは運が悪いと言う事ですか?」
「うん、まぁそうなるね。僕は不幸だ」
「ふふふ、残念ながら貴様達の野望はこれで終わりだな」
「先からふふふを多用してるけどそれしかボキャブラリーないの?」
「うぐっ!!」
「そんな事よりも部活です!!」
「いやそんな事って我、結構ショックよ?」
「どうしましょう堺さん、これじゃ部活をつくれません」
「いやどうしましょうって言われても」
元をたどれば米田さんが僕の話を聞かなかったからな様な気がするのだけど。
「ハハハ、仕方が無いなもう一度チャンスをやろう」
「本当ですか!?」
「あぁただし条件がある」
「わかりました、私に出来る事なら何でもします」
おいおいコイツにそんな事言って大丈夫かよ、米田さん将来変な人とかに騙されないか不安だな。
「よかろう、我の条件はお前達が我の仲間になることだ!!」
「仲間?」
「そうだ、我は近いうちに『ヤツら』と決着を付けなくてはいけない。そこで貴様らの力を貸して貰うのだ」
「なるほど、つまりコイツは友達が欲しいんだよ」
「友達ですか?」
「そう、だってコイツも友達いないからね。そんな中で眼帯を着けた米田さんが来たんだ友達になって欲しいんだろうね」
「断じて違う!!」
「何だよいきなり叫んで」
「我はいつ果てるとも分からぬ身、友達などいらないのだ」
「こんな時まで別にカッコつけなくても良いだろ」
「ともかく、お前との勝負に我が勝ったら仲間になってもらうぞ」
「はぁ……分かったよ。その代わり少し作戦会議したいからちょっと待ってくれる?」
「ふむ、よかろう。では30分後また勝負だ」
「そう、じゃあ僕達は場所を移すよ」
「え、移動してしまうのか?」
「あぁ、作戦を聞かれたらまずいからね」
「そうか……」
「米田さん、行くよ」
「は、はい」
屋上から出る時に少し大吾が寂しそうにしてた気がするけど、僕は見なかった事にした。
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と言う訳で僕達は今教室で作戦会議をしています。
ちなみに前回と同じ理由で僕達はいま二人っきりだ。
「さて、どうしようか」
「あの堺さん、思い付いたんですけど私がやると言うのはどうですか?」
「まぁ確かに僕がやらなきゃいけないとは言われてないからそれも良いけどそれじゃダメだよ」
「どうしてですか?私はそこそこ運はいいですけど」
「米田さんの運が良いとしても、その賭けに僕が関わったら負けるかもしれない。アイツ風に言うと僕の能力とやらが発動してまた負けるかも知れないからね」
そう、先も言ってたとおり僕は相当運が悪いから米田さんの運なんて関係無くなるかもしれない、それ程までに僕の運は悪いのだ
「それに、そんなのが無くてもそもそもで米田さんが負けたら意味無いからね。今大事なのは僕の運が悪いとか米田さんの運が良いとかじゃなくてどうやって確実に勝てるかって言う問題だよ」
なんかもうここまで来るとミステリーとか謎解きとかじゃなくて、ただの知恵比べになってるよね。
「コインを弾いたりして結果が分からないオチは出来ないしな」
「どうしましょう、後25分しかありませんよ」
うーんどうしようかな、コインがなにが出たか分からなくなれば勝てると思うのだけど……………………。
「……………………あ、そうすれば良いのか」
「何か思い付いたんですか!?」
「まぁね、じゃあ理科室に行こうか」
「……はい?」
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と言う訳で僕達は今、理科室に向かってる。
途中で笹原先生に頼んで内緒で鍵を借りたのは皆には内緒の事だ。
「あの、堺さん」
「なに?」
「野村さんとは一体どうやって出会ったんですか?」
「大吾との出会いか、別に大した事ないよ」
理科室についたので、鍵を使って中に入って僕はある物を探し出した。
「でもそれなりには仲がいいのでしょ?それに野村さんの方は堺さんの事を友達と言ってもおかしくないような関わりかたをしてましたけど」
「まぁそんなに気になるなら話すけど」
「本当ですか!?」
「そうだな、あれは……」
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あれは、周りの皆がだんだんグループに固まってきた頃、つまり僕がぼっちになった頃だ。
その時は体育の授業をしていた。
「今日はテニスをやってもらうぞ、そうだなーじゃあ」
来る僕達ぼっちにとっては超えられない壁、そして同時に最も残酷な言葉が。
「お前ら好きな奴とペアをくめ」
教師達の心無い一言『好きな奴とくめ』が来てしまったか、まぁそれも仕方ないだろう、学校とはいわば社会を簡単に表した物だ、ぼっちになる社会不適合者候補よりは友達との友情を深めさせた方が良いと言う考えだろう。
だが問題無い、今は2クラス合同で行っている。そして奇跡的に偶数になったのだ、つまり僕がぼっちになる事は無いのだ。
きっと何処かで僕と組みたくは無いけど他の友達はもうそいつの友達と組んじゃったから仕方ないか、と言う事を考えてる奴が居るはずだ。
とかなんとか色々考えていた時に大吾とは出会ったんだ。
「あの……」
「なに?」
「我とペアを組んでくれませんか?」
「あぁ良いよ」
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「……え?それだけですか?」
「うん、だから言ったでしょ?大した事ないって」
「確かに言いましたけど」
「ちなみにその後、僕は普段は運動を余りしないから大した活躍も出来ずにスタミナ切れ。大吾は太っていてしかも多分目が悪くて余り見えないからって言ったらなんか差別みたいになるけど運動音痴だったもんでテニスの試合は全敗したよ」
「それを堂々と言うのもどうかと……」
「さぁ準備も出来たし行こうか」
「は、はい」
これでなんとか勝てる筈だ。
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「来たか」
「あぁ、なんとか勝てそうなんでね」
「そうか、では始めよう」
「そうだね、10円玉は僕が出してあげるよ」
正直言ってここで僕の10円玉を使わないと勝てないからどうかひかかって欲しい。
演技は自然だと思うのだけど、どうだ?
「ふむ、良かろう」
よし、これで勝てる。
「だが忘れてないな、コインを弾いたりしたら反則で我の勝ちだからな」
「分かってるよ」
「堺さん、頼みましたよ」
「大丈夫だよ、米田さんもあれを見たら安心でしょ」
「まぁそうですけど……」
「よし、じゃあ始めよう」
「我は表だ」
「じゃあ僕はそれ以外だね」
そう言うと僕は10円玉を弾いた、そして落ちて来た10円玉をキャッチした。
そして大吾を見習ってゆっくり手をひろげた。
「こ、これは!?」
「うん、これは表じゃないね。僕の勝ちだ」
僕の手の中には真っ黒な10円玉があった、表か裏か分からない10円玉が。
「お前、そのコインになにをしたんだ?」
びっくりして中二病喋りがなくなってるな。
「酸化って知ってるよね?」
「酸化?あの理科で習う酸化か?」
「その通り、10円玉を燃やして銅を酸化させたんだ。これで表も裏も分からないよね、だから僕の勝ちだ」
そう、理科室でなにをしていたかと言うと10円玉をアルコールランプで燃やしていたのだ。……ちなみに犯罪行為になるらしいから皆さんはやめてね。
「いや、何をしたかは分かった。だが表も裏も分からないなら貴様の勝ちではないだろ」
「なにを言ってるんだい?」
「なにって、言ったままの事だろう」
「いやいや、僕は『それ以外』って言ったんだよ。表も裏もないならそれ以外だろ?」
「そ、そんなの屁理屈じゃないか」
「でも勝ちは勝ちだ」
「くぅ……………、分かった我の負けだ」
「……悪いとは思ってるよ」
「あのー、じゃあ部活に参加してくれますか?」
「あぁ良かろうこの老躯、存分に使い潰せば良かろう」
「いや、君は別に年老いてないでしょ」
カッコイイのは何となく分かるけど言葉の意味ぐらい知ってから使おうよ。
まぁでも悪い事したよな。確かに反則は僕はしてないけどそんなの言い訳で、人によってはもっと食らいついてくるし、場合によっては部活の話を無かった事にしても僕は何も言えないのにそれを受け入れてくれるなんて。
大吾は以外とイイヤツかも知れない。
たとえ中二病でもコイツはきっと普通に友達が欲しくなるし恋人だって欲しい筈なのだ。
それなのに僕は大吾を騙したと言っても仕方が無いような事をしてしまったのだ、もしかしたらもうコイツともう会話はないかもしれないな。
僕がそんな事を考えてると米田さんが前に出てきた。
「はい、じゃあこれから野村さんも私達の友達ですね」
「……え?」
「だって野村さんは友達が欲しいのですよね。だったら今日から私達は友達です」
「わ、我は友達などいらんと言ったであろう」
「あ、そうでしたね。じゃあ……仲間です」
「仲間……」
……やっぱり米田さんはアザトイのかもしれない。
「まぁ、いいんじゃない。友達がいらないなら僕達は部活の仲間って事で」
「そ、そうだな我らは仲間だ」
「はい、それじゃあ私は先生に部員確保の知らせをしてきますね」
そう言うと米田さんは屋上を出ていった。
「祐太よ、彼女ってどうやったら出来るのだろうか?」
「……は?」
「だから彼女とはどうやったら出来るのだ?」
「……米田さんならやめた方がいいよ」
「ハハハ、安心しろ別にお前から奪ったりはしない」
「じゃあなんでそんな事聞いたんだよ」
「お前達を見てると恋人と言うのはこう言うものなのかと思ったからだ」
「なんで僕達がそう言う感じにみえるんだよ」
「いや、なんとなくな。それにしても奪ったりはしないのところで反応しないんだな」
「は?いや別に深い意味は無いけど」
「なんだ、てっきり惚れてるのかと思ったぞ」
「……おいおい」
……コイツは一体何を言ってるのだろうか、僕が米田さんを好きな訳はない、ただの知り合いだ。
それにしても今日は疲れた、だから大吾と関わるのは嫌だったのだ。
それに笹原先生に追加で貸しが出来てしまったのだ、これからの事を考えるとなんと言うか……
「冗談は顔だけにしろよ」
……不幸だ。
眠いので終わります。
ではまた次回。