遊戯王~デュエルキングを目指す少女の物語   作:魔法使い?

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第31話『せっくす』

「いやー決闘筋肉高校また勝って驚いたなー。1戦目は相手の大量に並べられたモンスターを見事に『墓守の審神者』で破る華麗なる大逆転劇にマジビビり、2戦目はがちがちの『B地区』『死霊』のがちがちのロックを『六武衆ヤリザ』で突破する奇跡のプレイング。いやー驚いたなー」

「宮城って決闘筋肉高校好きすぎだよね」

「あくまでネタで見に行ってるだけだからさ」

 

 2回戦終了後から3日経った後のお話。

 授業が終わり、私の友達の宮城と共にデュエル部の部室へと入室する。

 

 そこで見たのは、

 

「誰!?」

 

 思わず私は声を上げてしまった。

 爽やか笑顔に、引き締まった筋肉がうっすらと透けて少し見えるワイシャツ。そして肉体系のガタイ。

 初めて見る顔の生徒がデュエル部の部室に。

 

「堀内先輩……っ!!」

 

 私は驚いて思わず声を出してしまった。

 それは整形したかと思うほどの全くの別人。微かに顔の髭や腕の産毛が多いところが堀内先輩だっていうことで思い出した。

 いや、最後にあったのは2週間くらい前の、対白眼の白龍高校の対策に話したっきりだった。

 お腹ぷにょぷにょの面影が全くない。

 

「奈々川君。久しぶりだねー。見てよ。君の為にわざわざダイエットを行い、無事25キロもやせることができたんだ」

「ふぁっ!?」

「もうとぼけないでよ。私は、奈々川君の為に再び元の自分を取り戻すことができたんだ。だって、奈々川君は昔の私の方が好きって言ってたじゃないか」

「いや、僕は……。確かに1年前の堀内先輩はかっこいいって言ったよ。でもわざわざ僕の為に痩せるなんて……」

 

 自信満々な態度と痩せて引き締まった堀内先輩の綺麗な顔に少々緊張してしまう。

 わざわざ私の為に体重を落としてくれたことはとっても嬉しい。なんていうか好きな人の為にわざわざこんなことするのか? と思った。

 

「え?……」

 

 徐々に堀内先輩は私の方へと近づいてくる。そして私の手を握られる。

 堀内先輩の手は固くてごつごつしている。私の手と全く違う……。いつも私は彼女と手を繋いでいるけど、これが男と女の手の違い?

 

「だって、君は可愛い男の子じゃないか。もーー。男の娘でさぺろぺろしたいくらいに可愛い。私はすーごーい愛しているよ」

「お、おう……」

 

 気持ち悪いその一言で目が覚めた。

 堀内先輩は、私のことを一人の女として見てない。そういえばそうだった。イケメンになって外面が変わったとはいえ、堀内先輩の内面までは変わってはいない。

 先輩は女より男のほうを恋愛対象として見ているんだ。女の私ではなく、男装の自分の方が好きということ。

 

「よかったな。奈々川。お前もホモの道へとゴーだ。イケメンに掘られるなんて、早々機会はないと思うぞ」

「……。や、やだから。べべべべべつにー。僕は超かわいい彼女がいるし」

「何で、お前男の告白に動揺しているんだ? お前もやっぱ男同士がいいってオチか? 彼女より」

「ど、動揺なんてしてないから!!」

 

 男の人に告白されるって言う機会は、意外にも初めてのことだったから、私は同様しながら顔を赤くしている。その同様を見て宮城にからかわれてしまった。

 

「奈々川君。私と付き合おうよ。今君がいる彼女よりもっと楽しいことしてあげるから。はぁはぁはぁ」

「だから、何で男同士で付き合おうとしようとしてるんだよ!!」

 

 男同士で恋愛をしようとしている堀内先輩はやっぱり変態だ。前から全く持って変ってない。

 私のことを女と見ていてたなら、その真剣な顔で思わず考えていたのかもしれないけど……。

 でも、私も女の癖に女の子と付き合っているんだよな……。私も変態だったの……!?

 あれは事故のようなものだから、深い意味はないわけだし……。

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

「なんか、堀内先輩って勿体ないよね」

「はぁ? まだ気になってんのかよ。確かにグロメンだった先輩がイケメンになったのはほんとに俺もびびったけどさ」

 

 部活が終わり、下校となっても私はいまだに堀内先輩のことが気になっている。宮城は呆れたような顔をしているけど、そのまま会話を続ける。

 

「たしかにそうだよなー。堀内先輩は。よくよく考えたら、デュエルも2年生の中では一番強いらしいし、柔道部も掛け持ちしてるからリアルファイトも並みのデュエリストよりさ、あると思うし。スポーツ万能、頭もいい……。あれ?」

「ん? どうしたの宮城?」

 

 何かに宮城は気が付いたのか、下校していた足が急に止まる。

 

「欠点らしい欠点は気持ち悪い男だったのに、イケメンになりやがった……。ってことは何もかもできるイケメン……。これって……奈々川と一緒……。女子にモテモテじゃねえかよ。うわぁあああああ」

「はぁ……」

 

 何事だと思ったが、思わずいつもの宮城のことだったので私は溜息を吐く。

 

「かっこよくなったわけだし。これで、堀内先輩は女の子にモテる。いや、モテまくりだと思うよ。これでさ、男好きから、普通の男の人と同じように、女の子にも目にいってくれればいいのに」

「堀内先輩がモテる……。女の子といっぱいやれる……。童貞じゃなくなる……。うわぁあああああああ」

 

 突然、耳に手を置いてどうてい?……とかいって悲鳴をあげたけど意味は相変わらずわからん。

 

「奈々川とカズマは童貞じゃないって聞いた……。堀内先輩も男で童貞を捨てたのかわからないけど、女ともやれるようになるから、非童貞じゃないってことは確定になる。部長もいつも同様見せないあの冷静っぷりから童貞じゃないってことはわかる……。カイザーはデュエル部でエロ本読みまくってるから明らかな童貞。ってことはデュエル部の童貞は俺とカイザーだけになる……。うわぁあああああああああああああ」

 

 何の話なのだろうか。男の人が持っている大切の宝って言ってたけど。そのステータスである童貞とやらは、ないほうが立場は上なのだろうか?

 

「宮城……。てめえ!!! 俺様が童貞じゃないだとぉおおお!!」

「ひぃいいい」

 

 ごつい声が背後から聞こえた。童貞?? ってことを馬鹿にされたのかそのことについてカイザーが怒っている。

 それにすぐに気が付き宮城は、私の隣から離れるように逃げて行った。

 

「待てよ。逃げんじゃねえよ!!」

「ひぃいいいいい。ごめんなさい!!」

「カイザーの俺様が本気だせば、女のひとりや、ふたりはすぐやれるんだよ!!」

 

 女とやれるって何をやれるんだろう。相変わらず男の人の会話は難しい言葉使っててよくわからないなと思った。

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

「入ってもいいですか?」

 

 学校の3階にある、静かで誰もいないと感じてしまうほどの教室の扉をノックする私。

 

「どうぞ」

 

 ゆったりとした冷静な女の人の返事が聞こえたので、私も音をたてないようにゆっくりと扉を開ける。

 すると、扉を開けたと同時に勢いよく誰かが飛びついてきて、

 

「きゃーーー奈々川さん久しぶり-!」

「清水さん……?」

「もうー待ちきれなくて小股びしょびしょになっちゃったよー。せっかくあたしはあなたのセフレになったのに相手にしてくれなかったから、毎日妄想するだけじゃ我慢できないんだよ」

「………大声で言うのはやめてくれよ。勘違いが外に聞こえちゃう……」

 

 普段は冷静な態度で仕事をこなす長い黒髪が似合う、大人しくてかっこいい委員長なのに。

 私のことになると相変わらずテンションが高くなっている。あと、セフレじゃなくて普通の友達になってあげたのに、何で勘違いされてそのままを突き通すんだよ……。

 唯一、私のことが女だとしっている友達ってことで。性別を知っている友達という意味では間違えないと思うが。

 

「ところで奈々川さん。どうしてわざわざあたしのところに!?」

「清水さんに話があって……」

「あ、わかった!? あたしと愛のあるセックスをしに来たんだね。もうー奈々川さんったら……。どんなセックスプレイをお望み?? どっちがSでM? 1回でもいいから奈々川さんと濃厚なチューするの楽しみだったんだー。どんな味がするんだろうー」

「ち、ちがうよ!! 馬鹿……。そんなことをするつもりじゃ……」

 

 少しだけよだれやら鼻血やらを垂らしていることから、なぜか興奮しているけど、そんなことをやる為に私は来たわけじゃない。

 それにさっきから、清水さんのスカートの中からブーブー電気音が聞こえるけど、何の音だろう? けど、めんどくさいから言わないことにする。

 

「なら、何をしにあたしのところに来たの?」

「何って、清水さんに恋愛のことを聞きに来たんだ……。難しい話だからさ」

「もしかして、あたしと付き合ってほしいのーー。もうーー奈々川さんったらーーー。きゃーー」

「違うから!! 僕の話を聞いてよ!!」

 

 この子は相変わらず私のことが好きだ。女の癖に女が好きっていうことはおかしい。

 それは昨日、会話していた男の癖に男が好きな堀内先輩と似ている。

 同性を好きになるって言うのは、私にはよくわからないけど、唯一まともにそのことを聞けるのは清水さんだけだと思って。

 

 

 

 

「ふーん。そんなことを聞きたかったんだー」

「なんかごめんね。清水さん……」

 

 この子は私が好きな変態さんだけど、女性同士だから話やすかった。

 どうやら、同性同士が好きになる理由は過去がやっぱり原因なのだろうか?

 清水さんは昔いじめられていたらしいけど、私に恋をして、私でも憧れるほどの超美人になったわけだし……。

 堀内先輩と似ている恋愛事情の清水さんなら、同性同士の恋愛について何か聞けるはず……?

 

「でもそのことは恥ずかしいから……言えない」

「さっきまで恥ずかしいこと言ってたのにいえないのかよ……」

 

 なぜ、さっきまで変態な台詞を言ってたのに、同性同士の恋愛事情は何で言えないのか突っ込まないでおく。

 

「なら、こうしましょうか。あたしとデュエルして勝ったら教えてあげる」

「デュエルか……いいよ。やろう。何で異性との恋愛をしたくないのか、同性との恋愛のほうがいいのか聞きだしてやる!!」

「うん、そうねー。でもこれじゃあ、あたしが勝ったとしてもうまみがないわ。もしあたしが奈々川さんは何をしてくれるのかしら?」

「思いつかないけど、清水さんが望むなら、僕はなんだってするつもりだよ」

「ん? 何でもしてくれるの? 逃げないわよね」

「あたりまえさ!」

 

 もちろんタダってわけにはいかないか。

 清水さんのデュエルは何度も見てきた。私と同じ学年2位ってことだから強敵だっていうことはわかる。

 過去に清水さんとデュエルはしたことあるけど、あの時はわざと負けられた。

 でも、あの清水さんの目つきは本気そのものだ。でも、なんでもするって約束をしたときの清水さんの表情は、一瞬だけ怖かったけど……。

 

「奈々川さん。デュエル前にコーヒーでも飲むかしら?」

「いらない!! また、睡眠薬で僕を眠らせるつもりでしょ!!」

「何でわかったのー? これで眠らせて奈々川さんをレイプするつもりではないのよ。此間できなかった、チューいっぱいする予定だけだったんだから……」

 

 もちろん同じ手には引っかからない。

 これはデュエルも同じようなものだ。現実世界でも私は二度も同じ手には引っかからないよ。

 

「さて、デュエルを始めましょうか」

「望むところだ」

 

 互いにデュエルディスクを構える。風紀委員室での2度目のデュエルが始まった。

 今度こそ、私は清水さんとのデュエルで決着をつけてやる。

 

「あたしのターンドロー!!」

 

 清水さんは、長い黒髪を揺らしながらドローの態勢を取る。そして、すぐさま1枚のカードをデュエルディスクにおいて発動させた。

 

「まずは、奈々川さんとの愛を見せつける為に!! あたしは手札から『友情 YU-JO』を発動!!」

「……サレンダー」

 

 魔法カードを発動させると私は、すぐさまデッキトップに手を置いた。

 

「わーい。あたし、ついに1年生で一番強い奈々川さんを倒すことができたのね……。これであたしは……」

「いやいやノーカンだよ。ノーカン !!!清水さん。今のは、なし」

 

 デュエルに勝ち、大喜びする清水さんとは反対に、私は今のは勝負ではないと言っているが、これは言い訳に過ぎないかな。

 過去に、『友情 YU-JO』でひたすらループされて、手をひたすら触られるトラウマを思い出し、私はとっさにサレンダーをしてしまった。

 おかげでヤル気あったデュエルが1ターンキルをされて、萎えてる気分と同じ気分だ。

 

「もちろんデュエルであたしは勝ったんだから、なんでもしてもいいわよね」

「う、うん……」

 

 怖い顔をしながら、デュエルの約束ごとを私に確認しながら、徐々に近づいてくる清水さん。

 私は追ってくる清水さんを見て、少しずつ後ろに下がりながら逃げようとするが、後ろの壁にぶつかってしまう。

 

「はい、壁ドーン!!」

「っ!!」

 

 壁に追い詰められた私は、とうとう清水さんに壁に両手を当てられて逃げ場をなくしてしまう。

 清水さんは、正面から見ると相変わらず美人さんなので、顔を合わすのは恥ずかしいので、目を合わせないように私は横を向く。

 

「デュエルであたしは勝ったんだから、今から何をしてもかまわないわよね」

「うん……」

 

 不気味な笑いをしている清水さんに、軽く恐怖心を感じながらも私は、デュエルで負けた現実を見るしかないと覚悟を決める。

 

「いまから、あたしはデュエルに勝った褒美として、いろいろやっちゃうわけだけど大丈夫よね」

「う、うん……」

「でわでわ」

「ちょっ……」

 

 いつから、だろう。世界はデュエル主義の世界になったのは。デュエルで負けた敗者は勝った勝者に言いなりになるのが、この世の掟。これは私が生まれたときからあったもの。

 デュエルで私は負けたんだから受け止めるしかない。恨むなら、デュエルで負けた自分を恨め。

 清水さんはさらにさらに私の前へと接近し、私の足の間に足を挟み込まれた。

 

「唇いただきます。チューーー」

「んーーーーーーー!!」

 

 何で、私は女の子にまた、キスされているんだろう……。

 

 私の髪の毛を押さえつけながら、清水さんは私の口の中に、舌を入れてくる。

 生暖かくて、柔らかくて、甘い匂いの女の子独特の感触を感じる。清水さんもまた一人の女の子だということを感じる。

 私は実はこのキスは初めてではなくて、過去にミカとキスをしてしまったことがある。その時の感覚とどうしても比べてしまう。清水さんのキスはミカのキスと違って雑すぎる。

 ミカのときは、もっと優しくてゆっくりとしたものだったのに、清水さんのキスはただ、ひたすら力ずくで舐めまわすような感じ。

 でも、どうしてこんな時に、ミカの顔が……。

 

「い、嫌っ……」

 

 私はいつの間にか我に返り、清水さんを手で押し返してキスをやめさせようとさせた。

 急にキスをやめた関係で、私と清水さんの唇には、唾液が伸びた紐が出てくる。

 

「あらーー。奈々川さんったら、急にあたしのおっぱい揉んで。そんなにがっつりくるなんて、ほんと大胆ねー。それにメスの顔までしちゃうなんて」

「ち、違うそういう意味じゃ……」

 

 私は、清水さんに言われて気が付いた。胸に手が触れているのに気が付くと、恥ずかしながら私は手を離す。

 

「これって、和姦成立ってことよねーー。奈々川さんは、あたしとエッチなことをするのは、まんざらでもないってこと? これはレイプじゃなくて和姦なんだよね」

「え、えっちなことなんて、しないって!! キスはもう終わったよね。はいはい。もう終わり!!」

 

 キスだけっていったのに、何で、これ以上のことを進もうとしているんだか。

 いつもの私だったら、押し返して逃げるはずなのに、さっきのキスされた反動がでかすぎて、力が入らずに足が立てなくなってしまっている。

 

「ねえ、奈々川さん。あなたは、彼女との関係はどこまでいったのからしら?」

「…………」

「前にあたしとあったときは、キスしようとしたら、ものすごい抵抗したわよね。でも今回はしなかったってことは、あたしとのキスはファーストキスじゃないってことでしょ。神崎ミカとはもうキスまでしちゃったの?」

「………」

「否定しないってことは、キスまでしたのかー。あたしが奈々川さんの初めての女じゃなくて、ものすごいむかつくけど。まあ、奈々川さんには彼女がいるからしょうがないかー。あたしはただのセフレなんだもんね。もうわかっているもの」

 

 私は否定はしない。女の子とのキスはこれで2回目。どうして、私は男の子の方が好きなのに、女の子ばっかりこういう目にあってしまうのだろうか。

 男装している以上、私はしょうがないことだと認めるしかないのよね。

 

「で、神崎ミカとセックスはしたの?」

「女同士です、するわけないでしょ!!」

「そうよねー。だって、あなたが裸になっちゃうと、彼女に女だっていうことがわかってしまって、関係が崩れてしまうもの。でも、奈々川さんが女だっていうことを知っているあたしなら……。奈々川さんとセックスができる!!」

「こないで……」

 

 清水さんは私の利き手である左手に触れると、スカートのポケットから出した手錠を、壁と一緒に掛けられてしまう。

 これで、私は逃げられないであると確信する。

 しかも清水さんは何をしでかすかと思ったら、制服を脱ごうとしてきた。

 

「あぁあ……。これから女の子同士愛しあおうね。でもやりすぎちゃって妊娠しちゃうと、奈々川さんがデュエルキングになるっていう夢が叶えられなくなっちゃうから、しない程度に避妊してあげるね」

「これ以上なことをすると、僕怒るよ……」

 

 私の忠告をお構いなしに、清水さんの制服が徐々に脱げていく。スカート、セーラー服が地面に落ちていく。

 

「あらー奈々川さん。あたしの下着姿見て、緊張してるの? あたしねー、着やせするタイプなんだー。これも奈々川さんのおかげなんだよー」

 

 とうとう清水さんは下着だけの姿になってしまった。

 顔を合わせるのは恥ずかしいので、清水さんの胸から下を私は見る。

 つやつやで綺麗な脚に、私も履いたことがない派手なセクシーなピンク色のショーツ。そしてカッコよく着こなしている紫のブラジャーから膨らんでいる豊満な胸。

 どっからどう見ても、大人なびている清水さんと私は比べてしまって、私はお子様すぎる。

 

「こんなおもちゃもう必要ないか。見て、奈々川さんこんなにあたしは濡れちゃっているの」

 

 清水さんはパンツの中に手を入れると、動いているピンク色の丸状の何かが出てきた。

 さっきから清水さんの下半身からなっている電気音の正体。清水さんの汗なのか、とてもびしょ濡れだ。

 

「セックスしよっか」

「落ち着いて清水さん。もうこんなことやめようよ。僕はこんなことしたくない」

「奈々川さんこそ落ち着こっか。あたしもセックスすること自体、はじめてで、緊張するけど今はね、とっても落ちついているものよ」

 

 変な汗を私は掻きながら、このまま女の子同士エッチなことをしてしまうという雰囲気に流されているけど。

 私はひたすら抵抗したいけど、キスで力を抜けてしまい、手を拘束されてしまった今では、この清水さんの雰囲気に流されるしかない。

 

 

 

「おいおい。生徒同士で何やってるんだよ」

 

 

 突如聞こえた、渋い男の声。

 私はいつの間にか、教室の扉があいていることに気が付く。薄い髪の毛に、髭剃り後がちょっと残っている顔。白衣姿で私と同じくらいの160ちょいの小さな身長。

 

「尋木先生!?」

 

 私は思わずたずのき先生の名前を呼ぶ。

 この先生は私達1年生の科学を掛けもってくれている先生だったはず。いつも白衣を着ていて、その隙間から毛深い手足が見えるのが特徴のある先生だったので私はよく覚えている、

 

「続けましょ、奈々川さん」

「ちょ、男の先生が見ているのに!?」

「あんなゴキブリみたいに存在感が薄い男、無視して構わないじゃない」

 

 裸に近い恰好をしている清水さんなのに、男に見られても下着を隠そうとしない姿を見て私は唖然する。

 この子、恥ずかしいっていう感情がないんだ。男嫌いって言っていたけど、それでも無視するなんて。

 

「先生ゴキブリ扱いされてショックだぞー。まじめに俺の授業を聞いていると思ってた清水が学校で、性行為をしようとしているなんてなーー。しかも奈々川お前も、まじめだと思ってたのに、美人なプロデュエリストの彼女いるのにさ、浮気しようとするなんてなー」

「プチモス先生!! だれがお前の授業を聞いてるかよ。あたしも他の生徒と同じく聞いていないわ。奈々川さんとラブラブチュッチュしている妄想をずっとしているだけだわ。誰がプチモスの授業なんか」

「清水も他の生徒同様にプチモス呼ばわりか。まあいい。そんなに私を嫌っているなら、無視して、今からやろうとすることを続けたまえ。先生は見てやろう。それとも俺もまざってやるか?」

 

 尋木先生は、授業中に女子生徒のスカートを見てるからヨエロ寸先生とか、いろんなものが小さいからプチモス先生ってあだ名を付けられて授業中にからかわれていたし、授業中も誰も先生の話を聞いている者はいなかった。

 普段は無口な清水さんも他の生徒同様に、尋木先生のことをそう思っていたんだ。

 

「さて、エッチなことの続きをしようかしら」

「続きってもうやめようよ、清水さん」

「奈々川さんは黙ってて」

「んーーっ」

 

 清水さんは、先生の近くに寄り、落ちているスカートの中から、何かを探すと私の方へと再び向かった。

 中央にボールがあり、その両端にベルトが付いているものを清水さんは私の口に付けられた。

 どんな構造な物かわからないが、これで私はしゃべることができなくなった。

 常に口が開いている状態になっている為と、おしゃぶりのようなものを付けているという感覚が、私を羞恥にさせる。

 

「清水。ずいぶんマニアックなもん持ってるじゃないか。ボールギャグ。おやおや、スカートの中にまだまだいろんなものがでてくるなー」

 

 先生は床にある清水さんのスカートを、勝手に物色してゴソゴソと漁り始める、

 スカートをまっさかさまにすると、清水さんの隠していた小さな機械類が大量に落ちる。

 

「電動アンマにバイブレイダー。お前ひとり暮らししてるって聞いたな。アルバイトと親の仕送りで生活してるって。大人のおもちゃって高いんだぞー。それなのに生活費にもカードも買わずに節約してこんなものを一日中持ち歩いているなんてな」

「勝手に人の物を触らないでくれるかしら!?」

 

 不快な目で男を見つめる清水さん。

 大人のおもちゃっていう響きからどんなことに使うのか私にはよくわからないけど。前にも思ったけど何で、私の為にこんなグッズを集めているのだろうか私にはわからない。

 

「面白い物持ってるじゃねえか、清水。これをお前のブラジャーとパンツの中に入れて俺とデュエルしろよ。これって確かデュエルでライフが減ると電流が流れるんだっけな」

 

 配線がいっぱいつながっているものを清水さんの持ち物の中から取り出すと、それを清水さんの方へ向ける。

 

「誰がてめえの命令を聞くかよ」

「これでも言うことを聞かないってか!?」

「…っ!?」

 

 プチモス先生は白衣の中から2枚の写真を清水さんの前へと見せつける。

 その2枚は私から見てもとても衝撃的な物だった。

 

「1枚は清水。お前が放課後、奈々川の机でスカートをこすり付けてる変態だっていうことがわかる写真。これが学校で広まったら、糞まじめな清水、お前が自己発電しまくってる変態っていうことがわかっちまくなククク……」

「なっ……」

「そして、もう1枚はそこでボールギャッグ加えてる奈々川が、トイレで着替えてる写真。こいつ、実は女だったんだなククク。奈々川、お前は入学当初、対して強くないのにイケメンとかデュエル強いとか言われて初日で彼女ができて、すっげぇむかつくドキュンだと思ったけどなーー。盗撮してお前が女だっていうことがわかった時、お前をエロイ目でしか見れなくなっちまったなー。お前が女だっていうことが学校で広まっちまったら、夢見てるデュエルキングになるっていう大きな目標が叶えられなくなってしまうなー。ハハハハハ」

「あたしの写真はバラそうが、何しようが、構わないわ。でも、奈々川さんの写真は……。プチモスてめぇ……!!!! ぶっ殺されたいようだな!!!」

「糞レズなお前らがこんなこと言っても説得力ねえな。おい。てめぇら俺がこなかったら、女同士でエロイことをするつもりとか、これも学校に広まったら大変なことになっちまうな」

 

 なんてことを……。

 1枚は清水さんが気持ちよさそうに、スカートをこすり付けてるよくわからない写真だったけど、もう1枚は私のことが女だっていうことを決定つけるものだった……。

 しゃべれない私に変わって怒鳴りつける清水さん。このことがばれてしまったら、私はもう学校にいられなくなってしまう……。それにミカとの関係も……。

 

「なら、わかってるよなー清水。さっき言った、これを君のパンツとブラジャーの中に入れたまえ。これ以上荒れると奈々川は学校をやめる羽目になるぞ。デュエル甲子園があるっていうのに大変だなー。くくく」

「わかったわ………」

「んーっ」

 

 清水さんは脅しによってプチモス先生の命令を聞いてしまう。

 大量の配線がいくつもついている、丸状の装置を下着の中に入れて、自分が付けているデュエルディスクに装着させる。

 綺麗な下着からはみ出ている配線が、電流を流れるデュエルをするというナマナマしさを感じさせる。

 私はこのデュエルを止めようと、口を封じられていながらも声を出すが、うまくしゃべれない。

 そして私が口に付けているボール。構造が、よくわからないけど口が開いてる関係で、よだれが出てくる。2人に見えるのは、恥ずかしいので必死でよだれを戻そうとするが、うまくいかない。

 

「はははは。AVでしか見たことがない下着でデュエルと、ライフが減るたびに女の子の大事な所に電流が流れる光景って生まれて初めてだぜ、ククク。こんなことをしてくれる売女は、下品な清水しかいないよなーぁ」

「いいからあんたもあたしが付けた装置を付けなさいよ。ちょっと構造は違うけど、あたしのスカートの中に同じものが入ってるでしょ」

「もちろん同じ条件でデュエルをやってやるよハハハ。おっとこれは性器につけるものじゃなくて、首につけるものか。これは先生、見たことがあるぞ。過去にプロデュエルの裏で行われた地下デュエルというゲームで使われた物か。また面白い物を持ってるじゃないか。衝撃増幅装置という肉体に凄まじい痛みを与える電撃を放つ装置だったけな」

 

 そういうと清水さんと同じ装置をデュエルディスクを通して首につける。

 聞いたことがある。この装置は確か、体に取り付けられ、デュエルが終了するまで外すことは許されない。

 ライフの減りに応じて電撃の威力は変化するっていう、わずかなダメージでもかなり危険な装置なものだったはず。

 

「さあ、デュエルの始まりだ!!!」

 

 

 白衣を身にまとったたずのき先生こと、プチモス先生と、下着2枚だけで身を隠している清水さんとのデュエルが始まる。

 私は、ホールギャッグというものを口にまとりながら、壁に手錠を掛けられ拘束されているので、まともにしゃべることもままならない。

 

「こっちはお前らの弱みを持ってるんだからなー。言うことを聞かないとバラしちまうぞ」

 

 しかもこのデュエル、私と清水さんを学校から追い出すための写真を掛けて脅されているため、互いにライフが減るたびに電流が流れるものを装着している。

 清水さんの大人びた下着からはみ出ている配線から、それが生々しいというのがわかる。

 

「おい清水と奈々川。俺がデュエルで勝ったらお前らは俺んちの便所になれよ。先生はよー。独身で寂しいんだ。相手してやってくれないかー」

「誰が。プチモスの家なんかに……!!!」

「しっかし、清水。エロイ体してんなーー。近場でお前のその姿を見れるとは思わなかったぜ」

「気持ち悪い……」

 

 何で、私は先生の家のトイレ掃除係にならないといけないの??

 それを防ぐために、私は清水さんを応援をしなければならないけど、下手にしゃべろうとすると、涎がホールギャッグから垂れちゃうから心の中で応援するしかない。

 

「俺のターン! ドロー!! 『サイバー・ドラゴン・コア』を攻撃表示で通常召喚!! 召喚に成功したことでデッキから『サイバー・ネットワーク』を手札に加える」

 

 球体がいくつもつながっている全身に、赤いケーブルがいくつものつながっているモンスター。

 それに胴体に赤いコアが埋められたドラゴンに似たモンスター。

 プチモス先生が使うデッキは【サイバー流】か……。あのプロデュエルで革命を起こした伝説の丸藤兄妹が使ったと言われるデッキなのだが、清水さんは何も反応を示さないで、クールっぽい女のオーラを発するだけ。

 

「このモンスター、お前が脱いだスカートの近く落ちてある大人のおもちゃに似てないか?」

「だから何よ!? 気持ち悪いセクハラね」

「おお、怖い怖い。俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

「あたしのターン!!!」

 

 清水さんのドローで、豊満な胸とサラサラの黒髪が揺れて、綺麗な女の人をイメージする。

 そして不気味に笑うとカードをいくつかカードをプレイした。

 

「あたしは手札から永続魔法『補給部隊』を発動。そしてモンスターをセット、伏せカードを2枚セットしてこれでターンを終了するわ」

 

 守りを固めただけでターンを渡す清水さん。

 攻撃力400のモンスターが棒立ちだったから、このターンで攻撃してあげればライフを大幅減らす先制攻撃ができた。

 でも、しなかったことは……。清水さんはサイバー流独特のこれからの展開を警戒したのだろう。

 

「エンドフェイズに『サイバー・ネットワーク』を発動。効果により、デッキから『サイバー・ドラゴン』を除外する。このカードは発動後、自分のスタンバイフェイズに破壊される。このターン何もしないとは、ずいぶんとチキってるじゃないか清水」

「勝手に言えば!?」

「なら、速攻を決めてやる。俺は手札から『融合』を発動。手札の『サイバー・ドラゴン』そして場、墓地にあるとき『サイバー・ドラゴン』扱いされる『サイバー・ドラゴン・コア』の3体で融合召喚!!」

 

 『サイバー・ドラゴン』3体で融合がおこなわれる。ここから現れるのは、私達高校生誰でも知っている超有名モンスター。

 

「現れろ!! 『サイバー・エンド・ドラゴン』!!!」

 

 3つ首の銀竜。サイバー流の中でも最強とも言われるモンスターが、咆哮と共にいま降臨する。

 下着姿の女の清水さんでも手を抜かず、本気ってわけか。清水さん、まずいのではないだろうか……。

 

「たかが、攻撃力4000の雑魚モンスターね。こんなもの……」

「おいおいサイバー流の中でも、子供たちにとても人気が高いモンスターを雑魚モンスター扱いするのか。俺はサイバー流出身だ。先生はこれでもそこそこ強いデュエリストだったんだぜ」

「てめえの昔話なんて興味ねえんだよ」

 

 清水さんは雑魚モンスター扱いしたが、これは強気に出て相手の言い逃れで、精神を崩れないようにする為だと思う。

 攻撃力4000は、あの三幻神に匹敵するモンスターだ。この数値を雑魚モンスター扱いするのは、よっぽどの強デュエリストしか真似できない。

 

「『サイバー・エンド・ドラゴン』でその守備モンスターを蹴散らせ!! お前も知ってるだろう。このカードが守備モンスターを攻撃するとき、貫通ダメージを与える!!」

「っ!?」

 

 3つ首から、無数のエネルギー砲が発射される。裏から表になったのは『ナチュル・ロック』。守備力1200のモンスター。

 

 清水 LP4000→1200

 

「さて、ライフが削られたことで電流が流れるんだったよなー。清水。おっぱいと股間に2800ポイントの電流を食らえ!!」

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