ぼっちと鼠の情報戦   作:空気ゆーま

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02話『彼と彼とのプロローグ②』

八幡side

どうにかできると思っていた。彼女なら受け入れてくれると思っていた。

修学旅行。俺は告白したい人・告白されたくない人。二つの依頼をこなすため嘘告白をした。

そして依頼を無事に達成したとき、奉仕部の二人から受けた言葉は労いでもなく否定だった。

「あなたのやり方、嫌いだわ。」

 

「もっと周りを考えてよ。」

 

そのとき俺は何かが崩れていくのを感じた。

前から知っていた。幸せな関係が永遠に続くなんてありえないのに。

いつも最後は俺が悪い。とうとう最後の俺の居場所が

 

崩れ去った。

 

 

今日はSAOのサービス開始日だ。

もう俺の場所はここにしかない。

 

「リンクスタート」

 

キャラはβ版と同じで、設定する。

なじみの光景に立つ。まずは次の街に行こう。最前線をしたかったら、早く行動する必要がある。しかし死は大きなタイムロスなのでできない。

剣を一本と残りの金を全部使い果たしてポーションをいくつも買い、町の外に走る。

 

「その迷いのない走り。お前βテス…」誰かが叫んでるが知らない。

俺はプレイヤーが次々とログインする中、一人忙しく次の街へ向かった。

 

 

まずはアニールブレードを取りに行く。リトルペネントの確率1%以下のレアドロップを取る難しいクエストの報酬だがその強さは一層で一番だ。

道を走りながら前にいるフレンジーボアにソードスキルを放ち、すれ違いざまに余ったHPを刈り取る。そんなことをしているせいか次の街、ホルンカに進んだだけでレベルは2になっていた。

 

若干増えた金で、まあまあの剣と追加のポーションを買う。まあダメージは一回も受けてないが。ある程度索敵に振ってはいるが暗闇の戦闘は避けたいので、あと1時間ちょい。

まだ周囲にはNPCしかいない。

 

「さて、最初のクエスト受けますか。」

 

クエストはホルンカの奥の方の家で受注し、西の森でリトルペネントの胚珠をとること。

で、そのアイテムを持ってくと先祖伝来のアニールブレードをくれると。

 

で、そのリトルペネントがあの気持ち悪い花みたいな奴。うぇ~

 

さて作業開始。持ち前の俊敏でリトルペネントを片っ端からポリゴンにしていく。実付きの奴は実を割るとリトルペンネルを引き寄せるので。絶対に割らないよう気を付ける。

 

しばらく経ち90匹ほど狩ったときやっとリトルペネントの胚珠が落ちた。

 

「やっと出たか。運良かったな。」

 

そんなことを考えながらメニューを開き時間を見ると40分経っていた。さて戻ろう。早くしよう。アニールブレードが俺を待っている。とにかく猛ダッシュ。モンスターは全て避けました。

 

俺がアニールブレードを手にしたのは6時58分そろそろ暗くなってくるころ。

今日はこれで終わりだ。明日は装備を買って、レベリングだな。さて宿屋に。

俺がNPCの宿屋の扉を開けると、俺の体を光と鐘の音が包み込む。思わず目をつぶる。

光がなくなり目を開けるとそこは。

 

始まりの街だった。

 

 

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