ぼっちと鼠の情報戦   作:空気ゆーま

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07話『第一回攻略会議』

アルゴから聞いた話だと、攻略会議は広場で行われるらしい。

そこに行ってみると人は案外多く、40人以上いた。

この中で本当の意味で死を覚悟してる人が何人いるかは分からないが。

大体の人は最前線にいたいとか、1層で死ぬわけないとか考えているのだろう。

馬鹿馬鹿しい2000人が現時点で死んでるくせに死なないとか考えてるとか馬鹿だな。

 

ちなみにアルゴは裏で俺の集めたアニールブレードを売りさばいております。ナウ

やって損した。恥ずかしい。

 

どうせパーティー組んで、解散だろうからあぶれた奴と組んでもいいが。

ソロにするか。どうせ忘れられるし。お、始まった。

 

「今日は俺たちの呼びかけに集まってくれてありがとう。知っている人もいるだろうけど改めて自己紹介しとくな‼俺はディアベル。職業は気持ち的にナイトやってます‼」

 

お~リア充。てか職業システムねえだろうが。そもそも笑ってる連中は面白かったのか?

 

「先日、ついにボス部屋を発見した。ついにたどり着くってことだ1層のボス部屋に‼」

 

「1カ月。ここまで1ヵ月かかった。けど、俺たちは示さなきゃいけない。ボスに勝ってこのゲームがいつかクリアできるってことを‼

それが、今ここにいるトッププレイヤーの義務なんだ‼そうだろみんな。」

 

一見すごい事言ってるように見えるが要約すると、強いやつは死を覚悟して人の為に働けと。何それ戦争かよ。何?赤紙なの?そんな義務いらないけど。

 

「ちょっと待たんか。ナイトはん。」

 

いきなり横から…サボテンが出てきた。だって頭から髪の毛がチクチク出てるし。

 

「わいはキバオウってもんや。こん中に何人かは詫び入れなきゃいけな奴がいるはずや‼」

 

うわぁー出たよアンチ野郎。どうせ俺みたいなβテスターの事だろうな。ほっとこ。

俺は目をつぶり、ぼーっとする。だって俺攻略会議出てるつっても、広場の端の木にもたれてるだけだし。

あ、黒い大男がなんか言ってるな~

あ、解決したのかな~

あ、パーティーか~  「はぁ~」

まじで一人。悲しい。

 

「お、ハッチ一人カ?」

 

こいつ知ってるくせに。てか口元笑ってるぞ。の観察眼は騙せねえぞ。というかハッチーって呼ぶの面倒になったな。どっちも嫌だけど。

 

「分かり切ったこと言うな。全部売り切れたのか?」

 

「この会議が始まる前にそこらの人が買っていったゾ。まあそこらの奴はテスターじゃないだろうナ。」

 

まあそうなるだろう。テスターならこのクエストを知ってる人は多い。

 

「分け前は約束どおり、2:8カ。素人相手ならもう少し入るかと思ったが、今回は分が悪かったナ。」

 

「当たり前だろ。大体俺は数人話す奴がいたから話術は鍛えられてんだよ。たぶん。」

 

って奉仕部のことだがな。雪ノ下と話していれば誰でもこれぐらいは話せるようになる。つまり俺は矯正されてたのか?それはないな。

 

「そういえばあの赤フード来てたのか?」

 

「あぁ、それならキー坊と組んでたヨ。二人ともあぶれてたんだろうナ。ニャハハハ‼」

 

「その笑い方うざいから止めろ。しかしキリトもぼっちとは。仲間が増えたな。」

 

「あ、終わったゾ。そろそろ帰るとするカ。」

 

「さらっとスルーすんじゃねえよ。そういやキリトの剣の話どうなった?」

 

剣の話とは、キリトの+値6のアニールブレードのことだ。アニールブレードは俺みたいな方法を使わないと複数は取れないため、キリトのように運よくフル強化ができている人は少ない。

そのキリトの剣に異常な高さの額で商談が来ているらしい。

俺は話を思い出しながら思考の渦に埋まっていく。

 

そこまでの値段をかけるのは異常だから、おそらく剣目当ての行為ではないだろう。

影響は…キリトの戦力が落ちること。

キリトの戦力が落ちる。つまりキリトの異常な強さを知っているってことだから、

βテスターの犯行であることは間違いない。

 

しかし俺は得意の隠蔽スキルで、アルゴの情報を盗み聞きして奪うことがある。そこで見たのは、あのサボテン頭。簡単に言うとキバオウがその商談をしているところだった。

 

キバオウのあの態度を見るとあいつはβテスターではないだろう。見た感じ仮面はかぶってなさそうだったし。

だとしたら、誰かが裏で手を引いてる…そもそも何故キリトの戦力を落としたい?

攻略前。キリトが強いと困ること…

LAボーナスか‼だとしたら今日会議にいた誰か…分からん。こっちから騙してやるか。

 

「ぃ、ぉぃ、おいハッチ‼」

 

「うぉあ‼なんだよアルゴ。驚かすなよ。」

 

「なんだよって言うなら話を聞けヨ。なんか分かったのカ?」

 

「あー、分からんとりあえずキリトと話したいんだが、セッティングできるか?」

 

「なんで師匠が支持さんだヨ。分かった。今日キリトのところに行く予定だけど来るカ?」

 

「おう。愛してるぞ‼」

 

俺はそう言い残し走り去る。何告白してんのかって?

馬鹿、ふざけてるだけだ。どうせ皆適当に流すし。

 

その時、広場の陰には顔を真っ赤に染めフードを顔を隠したアルゴがいた。

 

「あれは反則だろ// 思わず本気にするぞ…」

 

アルゴの珍しい素が出ている瞬間だったとさ。勿論これを聞いている人なんていないけど。

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