暁「それっ!!」
ハ級「!」
暁は敵軽巡ホ級と戦闘を行っていた。
暁は次々と砲撃を命中させ、ホ級を中破させている。
暁「よしっ!このまま……………わっ!」
暁はうっすらと見えた魚雷に気づき、ギリギリのところで回避した。
ホ級「……………」
暁「…………(あ、危なかった……(-""-;))」
ここでふと、九十九の言葉を思い出す。
九十九『物事が順調に進んでいるときこそ、気を引き締めて油断無きように』
暁「……………わかってるわ…司令官…」
そして魚雷をホ級に向け、放つ。
暁「レディに油断はない!」
ホ級に直撃し、爆散した。
______________
雷「電!」
電「はい!」
ル級「!!」
雷、電は動きでル級を撹乱し翻弄しつつある。
雷「電!1つ1つ確実に避けるのよ!」
電「はいなのです!」
素早い動きでル級の砲撃を回避、接近する。
雷「てぇーっ!!」
電「なのです!!」
集中砲火を浴びせ怯ませる。
ル級「!!!」
ル級も砲撃を雷達に放つも、軽くかわされる。
雷「それっ!!」
電「とどめなのです!!」
酸素魚雷を放ち、ル級に命中。
後に爆散した。
雷「やったわ♪」
電「はい♪」
雷「暁お姉も倒したみたいだし……あとは司令官の相手だけか…………」
電「手伝った方がいいのでしょうか……」
雷「う~ん………少し様子を見ましょ」
_________
九十九「チッ…………………数が多いな………」
九十九は空母ヲ級が繰り出す艦載機に少々手こずっていた。
上空には20機ほど飛んでいたが攻撃はしていない。
九十九「…………さて、いつも通りだが………」
そう言いながら武器を構える。
ヲ級「……」
九十九「突貫する!」
一直線に進み始めた。
ヲ級「!」
ヲ級はこれを見逃す訳もなく出していた艦載機を攻撃に向かわせる。
だが、
九十九「!」
突貫する九十九に艦載機が追い付けないでいた。
ヲ級「ッ!」
咄嗟に頭部に付いている砲頭で九十九を狙うも、
ヲ級「…………」
九十九「!」
砲撃しなかった。
九十九「ハアッ!!」
九十九はヲ級目掛け刀を振り下ろす。
ヲ級「!!」
斬撃の瞬間、ヲ級は目を閉じた。
九十九「くっ…………」
その時、
ヲ級「……………?」
九十九「…………………斬れないよ…………戦う意思のない者を……例え敵であっても……」
振り下ろされた筈の刀はヲ級を斬る前に消滅していた。
ヲ級「……………」
九十九「君の目はあのときの…………僕が家族を失った時の目をしていた…から…」
ヲ級「……ゥ……ッ」
ヲ級は九十九が言った言葉の後、涙を流し始めた。
暁「司令官!」
九十九「!」
暁、雷、電が駆け寄る。
九十九「皆…………」
電「あっ…………」
涙を流すヲ級を見て暁達は黙った。
九十九「…………皆、1つ僕の我が儘を聞いてほしい」
暁「…………」
電「…………」
雷「…………何なの?」
九十九「僕は……………
このヲ級を保護しようと思う」
電「えっ!?」
雷「なっ!?」
暁「それっていいの!?」
九十九「よいことではない。軍法に背く事を僕はやろうとしている…」
ヲ級「………………」
暁「なによ………そんなことなの?」
九十九「暁…………?」
雷「武士の情け、って奴ね♪」
九十九「雷…………」
電「助けられる命なら………助けたいのです!」
九十九「電…………」
3人の意思を聞き取った後、
ヲ級「……アリ……ガトウ……」
ヲ級は涙を流しながら、感謝の言葉を言った。
暁「えっ!?喋れたの!?」
ヲ級「ウン……」
電「び、ビックリなのです(^_^;)」
雷「それよりも、問題はヲ級をどうやって見つからずに鎮守府に連れていくか、ね」
鈴音『ダメよ、九十九』
九十九「!」
通信機から鈴音の声が聞こえた。
鈴音『大本営からの許可無しに深海棲艦連れていったら厳罰ものよ?』
九十九「鈴………この子は昔の僕と同じ目をしている………簡単に放っておくわけには!」
久信『その件、私に任せていただきましょう』
川上久信の声。
九十九「……中将…………」
久信『九十九君、君達の戦闘はこちらの偵察機によって大体把握している。そのヲ級が戦う意思が無いこともわかっている』
九十九「中将……」
久信『あとは私に任せてください。大本営になんとか言っておきましょう』
鈴音『いいのですか?中将』
久信『ほっほっ、老いぼれに出来ることはこれくらいですよ』
九十九「ありがとうございます。中将」
暁「鈴音さん!響は!?」
鈴音『大丈夫よ、ゆっくり休んでるわ』
雷「よかったぁ~」
電「はいなのです」
鈴音『もうちょっとハグしとけばよかった…………』ボソッ
九十九「………………………」
暁「…………(響…大丈夫かな……)」
九十九達はヲ級を連れ、基地へと帰還した。
「フフフッ……………見ぃつけた…………♪」