暁に響く雷電   作:ぬべすこだお(^q^)

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島津の戦術 釣り野伏

お互いに距離を開け、

 

 

 

 

 

 

九十九「じゃあ、はじめ」

 

 

 

 

 

比叡「撃ちます!当たって!」

 

 

 

 

 

響「皆、回避を」

 

 

 

 

 

 

開幕初弾、比叡が放った砲撃を暁達は的確にかわす。

 

 

 

 

 

 

榛名「戦艦は駆逐艦と違って射程の長い攻撃ができます」

 

 

 

 

 

霧島「先手を撃たれることもあるからしっかりと避けて反撃に出てくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

雷「はい!」

 

 

 

 

 

 

回避しつつ接近し、射程内に入った。

 

 

 

 

電「この距離ならいけるのです!お姉ちゃん!!」

 

 

 

暁「ええ!皆!てーっ!!」

 

 

 

 

 

四人は一斉射する。

 

 

 

 

 

 

金剛「っ!!」

 

 

 

 

 

全ての弾丸が金剛に着弾したが、

 

 

 

 

 

 

暁「え!?」

 

雷「あれ?」

 

 

 

 

 

 

金剛「…フッフッフ♪駆逐艦にしてはいい攻撃ネ♪」

 

 

 

 

 

ほぼ無傷だった。

 

 

 

 

 

 

 

雷「流石は戦艦って事ね!」

 

響「なら、雷撃だよ」

 

電「なのです!」

 

 

 

 

四人が魚雷を撃とうとした瞬間、

 

 

 

 

比叡「させません!」

 

 

霧島「全砲門!撃ちます!」

 

 

 

 

 

 

撃たせまいと比叡と霧島の砲撃が遮る。

 

 

響「くっ……」

 

暁「うわっ!」

 

 

 

 

 

ギリギリのところで暁達は回避する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、

 

 

 

 

鈴音「凄いね、あの子達」

 

 

 

 

九十九「ああ。この前なんか重巡相手に無傷で勝利してきみたいだからね」

 

 

 

 

鈴音「へぇ!!凄い凄い!!でも…………」

 

 

 

九十九「?」

 

 

 

 

 

 

鈴音「金剛達と相手した艦娘達は皆大破してるけどね………」

 

 

 

 

九十九「…………………そうか。強くなったんだな」

 

 

 

 

 

鈴音「あなたのお陰だと思うんだけど?」

 

 

 

 

 

九十九「僕は関係ないさ。それに過去なんてどうでもいいんだよ………今を生きていれば」

 

 

 

 

 

 

鈴音「…………フフッ♪変わらないね、あの時から」

 

 

 

 

 

九十九「………そうでもないよ」

 

 

 

 

 

鈴音「………フフン♪じゃ、特別ルール追加ね♪」

 

 

 

九十九「は?」

 

 

鈴音「今から、九十九の出陣を許可します♪帯刀無し条件だけど」

 

 

 

 

九十九「出陣って……………その前にそれじゃ皆の力にならないよ」

 

 

 

 

 

鈴音「でも、海域に出るときにはあなたも出るんでしょ?」

 

 

 

 

九十九「そうだよ」

 

 

 

 

鈴音「なら、連携の練習ってことで♪」

 

 

 

 

九十九「………………だけど」

 

 

 

 

 

鈴音「このままじゃ、あの子達負けちゃうよ?」

 

 

 

 

 

九十九「っ!!…………転送」

 

 

 

 

 

 

言葉と共に光の粒子が集まり、九十九専用の足の艤装が出現した。

 

 

 

 

 

九十九「…………いいんだな?鈴の艦隊が負けても」

 

 

 

 

 

鈴音「大丈夫大丈夫♪九十九が思ってるより強いよ♪」

 

 

 

 

 

九十九「…………わかったよ」

 

 

 

艤装を装着、着水した。

 

 

 

 

 

 

雷「くっ……おわっ!」

 

 

 

暁達は直撃弾こそ無いものの、皆小破していた。

 

 

 

 

 

 

 

金剛「しぶといデスネー」

 

 

 

 

比叡「既に大破してもおかしくないのに………あそこまで耐えるなんて……」

 

 

 

榛名「でも、あの子達は疲れています。チャンスです!」

 

 

 

霧島「一斉砲撃で決めましょう!金剛お姉様!」

 

 

 

金剛「わかったネ!バーニング…………」

 

 

 

 

暁達に狙いをつける。

 

 

 

 

 

 

 

響「…ハァ…ハァ………まずいよ、姉さん」

 

 

 

 

暁「わかって…………る……」

 

 

 

 

電「でも…………ハァ…もう」

 

 

 

 

雷「………回避するの………無理かな………」

 

 

 

 

 

 

息もあがり、次の回避はほぼ不可能だと判断する。

 

 

 

 

 

 

金剛「ラーーーヴ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

主砲の一斉射が暁達に放たれる。

 

 

その時、

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「………」

 

 

 

 

 

 

 

ドゥン!

 

 

 

 

 

1発の銃声が響いた。

 

 

 

 

 

 

金剛「ムッ!」

 

 

 

 

暁「えっ!?」

 

 

 

 

 

 

ドウゥゥゥゥン!!

 

 

 

 

 

 

暁達に飛んでいた十数発の砲弾が暁達に届くことなく爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

響「いったい………何が……」

 

 

 

 

 

 

九十九「無事かい?皆」

 

 

 

 

雷「し、司令官!?」

 

電「どうして?」

 

 

 

九十九「鈴からの特別ルール追加でね。助太刀するよ」

 

 

 

暁「え!?」

 

 

 

九十九「これからは皆、僕の指示で動いてくれ」

 

 

 

 

 

暁「ちょっと!!( ; ゜Д゜)」

 

 

 

 

 

 

 

 

榛名「九十九さんが参戦ですか………」

 

 

 

 

 

霧島「……大方、提督が九十九さんの参戦を認めたのでしょう」

 

 

 

 

比叡「どうしますか?お姉様」

 

 

 

 

 

金剛「No problemネ。こっちの方がやり甲斐がありマース!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「さぁて……どうやって倒そうか」

 

 

 

 

電「司令官さん、その銃は?」

 

 

 

 

電が九十九が持っていた形が古い銃を問う。

 

 

 

 

九十九「ん?ああ、これは夕張の発明品でね、14cm単装砲を改造したもので名前は『種子島』」

 

 

 

 

響「種子島?」

 

 

 

 

九十九「戦国時代の銃の名前だよ。ま、昔と違って連射出来るただの銃だけどね」

 

 

 

 

 

 

つかの間、金剛達が仕掛ける。

 

 

 

金剛「比叡!榛名!霧島!ツッキー達の相手を!私はツクモを足止めしマース!」

 

 

 

 

 

 

 

比叡「はい!」

榛名「了解です!」

霧島「お任せを!」

 

 

 

 

 

 

それに対し、

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「! 散開!」

 

 

 

 

暁達は九十九の指示に従い、バラバラに散開する。

 

 

 

 

 

九十九「……各個撃破、僕たちには有効な戦術だな」

 

 

 

 

 

金剛「That's light!!」

 

 

 

 

金剛が九十九に接近してくる。

 

 

 

 

 

九十九「僕の相手は君か!」

 

 

 

 

 

 

金剛「yes!私とfight してもらいますヨ!」

 

 

 

 

 

九十九「…………(皆の援護に回りたいが…仕方ないか)」

 

 

 

 

金剛「撃ちます!fire!」

 

 

 

 

 

九十九「!」

 

 

 

 

 

 

 

金剛の砲撃を九十九はかわす。

 

 

 

 

 

九十九「あの頃より的確かつ精密な砲撃だ」

 

 

 

金剛「まだまだ、私の力をお見せしマース!fire!!」

 

 

 

九十九「くっ!!」

 

 

 

 

九十九は避けるがギリギリのところだった。

 

 

 

 

 

 

九十九「ッ!!(ここまでとは!………僕が衰えたか?)」

 

 

 

 

 

 

金剛「ツクモ、動きが鈍いデスヨ!」

 

 

 

 

 

九十九「…君が速くなったんだよ…!」

 

 

 

 

 

九十九が回避しつつ種子島を構え、金剛に狙いをつける。

 

 

 

 

 

 

九十九「………そこだっ!!」

 

 

 

 

 

 

ドゥン!

 

 

 

 

 

 

 

金剛「……!」

 

 

 

 

 

 

九十九「なっ!?」

 

 

 

 

九十九の射撃をひらりとかわしてしまった。

 

 

 

 

 

金剛「フッフッフッ♪」

 

 

 

 

九十九「簡単に避けられた………でもな!」

 

 

 

 

ドゥンドゥンドゥン!!!

 

 

 

 

 

 

 

金剛「wath's!?」

 

 

 

 

九十九「1発で終わりなんて言ってないよ!」

 

 

 

 

連発で撃つ九十九。

 

 

 

先程の形勢が逆転したとも言えるだろう。

 

 

金剛は回避に専念しているため、反撃にまわることができない。

 

 

 

 

 

 

金剛「shit!このままじゃ………」

 

 

 

 

 

 

比叡「お姉様!」

 

 

 

ドウン!!

 

 

 

 

 

九十九「!」

 

 

 

 

 

 

 

九十九の銃撃を比叡の砲撃が遮る。

 

 

 

 

 

 

金剛「比叡!榛名と霧島はどうしたんデース?」

 

 

 

 

比叡「大丈夫です!もう少しで戦闘不能に出来るはずです!」

 

 

 

金剛「yes!ならば比叡!」

 

 

 

 

比叡「はい!お姉様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「…………(来るかッ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛「Fire!」

 

 

比叡「撃ちます!当たって!」

 

 

 

 

 

二人の砲撃が九十九に向け、放たれた。

 

 

 

二人の八基十六門から放たれた砲弾が九十九を襲う。

 

 

 

 

 

九十九「…………うおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

九十九は突き進んだ。

 

 

 

外れた砲弾が着水し、水飛沫にさらされても九十九は前に進んだ。

 

 

 

 

 

 

比叡「お姉様!私の後ろに!」

 

 

 

 

 

金剛「それよりも撃つデース!!比叡!!」

 

 

 

 

 

九十九「…………遅い」

 

 

疾風の如く飛び込む。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゥン!

 

比叡の目の前で空砲が鳴り響く。

 

 

 

 

比叡「っ!!」

 

 

 

 

 

金剛「比叡!!」

 

 

 

 

 

 

 

九十九「……戦闘不能と…みなしていいね?」

 

 

 

 

 

 

比叡「くっ……はい…………」

 

 

 

 

 

次の瞬間、九十九は

 

 

 

 

 

 

九十九「!」

 

 

 

 

金剛「あっ!!」

 

 

 

転身し、金剛から離れ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

金剛「待つデース!九十九!」

 

 

 

 

 

 

金剛も九十九を追いかける。

 

 

 

 

しかし、九十九の速度になかなか追い付くことができない。

 

 

 

金剛「くっ………速い………!」

 

 

 

金剛は砲頭を九十九に向け、

 

 

 

 

 

 

 

金剛「Fire!!」

 

 

 

 

砲撃を九十九に開始する。

 

 

 

 

九十九「………さて、そろそろかな」

 

 

 

 

 

そんなことを呟きながら回避する。

 

 

 

 

 

金剛「Shit!1発くらい当たってよネ!!」

 

 

 

九十九「……………皆……いくぞ………」

 

 

 

 

九十九は取り出したインカムに次の言葉を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………『釣り野伏』………今だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛「!?」

 

 

 

 

 

 

 

金剛の両翼から何発もの魚雷が接近し、

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォオオオオンッ!!

 

 

 

 

 

金剛「あああっ!!」

 

 

 

 

 

 

直撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九十九「島津の戦術、釣り野伏。完成だ」

 

 

 

 

 

 

暁「司令官!」

 

 

 

暁、響、雷、電が九十九の元に集まる。

 

 

 

 

九十九「お疲れ様。僕達の勝利だよ♪」

 

 

 

 

 

金剛「ま…まだデス。霧島、榛名が………」

 

 

 

 

雷「ああ、あの二人なら私達が倒しちゃったよ♪」

 

 

 

金剛「そんな………どうやって!」

 

 

 

 

九十九「金剛、どうやら暁達の方が強かったらしい。あれを」

 

 

 

 

九十九が指を指した方向を見ると、そこには座り込み、息を荒げる榛名、霧島の姿があった。

 

 

 

遠くから見ていた鈴音は呟く

 

 

 

 

鈴音「終わりかな……………変わってないなぁ。あの戦術を使うなんて………」

 

 

 

 

 

 

こうして、九十九プラスの第六駆逐隊が金剛艦隊に勝利を収めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴音「…………ん?………金剛達に釣り野伏教えて無かったっけ?あれれ?」

 

 

 

 

 

 

 

そして、演習終了後

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴音「いや~凄いね♪皆♪」

 

 

 

 

電「司令官のお陰なのです♪」

 

 

 

雷「あの作戦も良かったわよね」

 

 

 

響「釣り野伏………だったっけ?」

 

 

 

 

 

 

鈴音「それ、私が考えて九十九が完成させたんだよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

それを聞いた金剛達は

 

 

 

 

 

 

 

金剛「テイトクー……」

 

 

 

比叡「確か提督は………」

 

 

 

榛名「私の知ってる戦術は全部教えたって言いましたよね?」

 

 

 

霧島「どういう…………事ですか?」

 

 

 

 

鈴音「えっと……………その…………(^_^;)」

 

 

 

 

 

九十九「なんだ鈴、一番最初に作った戦術を教えてなかったのか?」

 

 

 

 

金剛「イチバン…………サイショ?」

 

 

 

 

 

 

なかなか怖い顔をしてが鈴音にジリジリ近づいてくる。

 

 

 

 

鈴音「えっと…皆、顔が怖いよ!!」

 

 

 

 

 

榛名「提督………」

 

 

 

 

霧島「覚悟は宜しいですか?」

 

 

 

 

鈴音「…………………逃げるが勝ち!」

 

 

 

 

比叡「あ!逃げた!」

 

 

 

 

 

 

金剛「追いマス!付いてきてクダサーイ!」

 

 

 

 

 

 

比叡「はい!お姉様!」

榛名「はい!お姉様!」

霧島「はい!お姉様!」

 

 

 

 

 

 

 

それから少しの間、鈴音は金剛達に追いかけ回されていた。

 

 

 

 

 

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