暁に響く雷電   作:ぬべすこだお(^q^)

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南西諸島海域哨戒任務

 

 

 

一週間後

 

九十九達はある場所に向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

九十九「……………………さて、そろそろ着くよ」

 

 

 

 

暁「ハァ………………やっとなのね」

 

 

 

 

雷「暁お姉、もしかして疲れたの?( *´艸`)」

 

 

 

 

暁「そ、そんなわけないじゃない(゜ロ゜;」

 

 

 

 

響「………………」

 

 

 

 

電「司令官さん、あれなのですか?」

 

 

 

 

 

電が指差す先、大きな建物が立っていた。

 

 

 

 

九十九「うん、南西諸島での前線基地。とは言っても、他の前線基地に比べても深海棲艦との戦闘は少ないから哨戒任務もなりたての提督なんかが多いんだ」

 

 

 

 

雷「今日はあの基地の哨戒任務なのよね?」

 

 

 

 

九十九「ああ、その通り。基地の総司令がいらっしゃるから粗相の無いようにね」

 

 

 

 

 

暁「はーい」

響「了解」

雷「はーい♪」

電「なのです♪」

 

 

 

 

九十九達は港に着き、上陸した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到着した九十九達を待っていたのは、

 

 

 

 

 

 

「ほっほっ、よく来てくれました九十九君」

 

 

 

 

 

 

 

九十九「敬礼!」

 

 

 

 

 

 

白い髭を蓄え、制服を着た老人がいた。

 

 

 

 

「そう畏まらずともよいですよ」

 

 

 

 

九十九「いえ、そういうわけにはいきません。中将」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁「ねぇ響」

 

 

 

響「なんだい?」

 

 

 

暁「あのおじいさんが中将ってほんと?」

 

 

 

響「間違いないよ。川上久信中将。かつて名将と呼ばれるほどの提督らしい………」

 

 

 

電「はわわわ……あの優しそうなおじいさんが…………」

 

 

 

雷「人は見掛けによらないのね(・・;)」

 

 

 

 

 

 

 

そんなこそこそ話をしていた。

 

 

 

 

 

九十九「暁」

 

 

 

 

 

 

暁「は、はい!」

 

 

 

 

九十九「何をこそこそ話してるのかな?」

 

 

 

暁「あの…………えっと………(まずい(-""-;))」

 

 

 

久信「ほっほっ、いいのですよ九十九君。あの子達は私のことを話していたようです」

 

 

 

 

暁「…………(・・;)」

 

 

 

 

 

響「………申し訳ありません、中将」

 

 

 

 

 

久信「構いませんよ。ですが懐かしいですなぁ、名将と呼ばれた日が」

 

 

 

 

九十九「何をおっしゃってるんですか。今でも名将だと僕は思っていますよ」

 

 

 

 

久信「……………」

 

 

 

 

九十九の言葉に久信は少し黙った。

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

久信「ですが九十九君。君の家族を救えなかった…………」

 

 

 

 

雷「えっ!?」

 

 

 

九十九「……………中将、お言葉ですがその事はもういいと言ったではないですか」

 

 

 

 

 

久信「しかし……………」

 

 

 

九十九「私達はこれより哨戒任務を開始します。それでは」

 

 

 

 

 

 

そう言って九十九は海へ出ていってしまった。

 

 

 

 

 

 

雷「司令官…………」

 

 

 

 

暁「あの、中将…司令官とはどんな関係なの?」

 

 

 

 

久信「………君達は九十九君の過去を少し聞いたね?」

 

 

 

 

響「はい」

 

 

 

 

久信「九十九君が家族を失った場所、その場所の哨戒任務をしていたのが私だった」

 

 

 

 

 

電「あっ…………」

 

 

 

 

雷「でも………その当時は私達の配備が充実してなかったから…………」

 

 

 

久信「言い訳なんぞいくらでもできる。だが無くしたものを取り戻すことは出来ない……」

 

 

 

 

 

 

鈴音「中将、まだそんなことを言っておられるのですか?」

 

 

 

 

上井鈴音が金剛達を引き連れ、暁達の前に現れた。

 

 

 

 

久信「鈴音君…………」

 

 

 

 

 

鈴音「九十九は過去を払拭して今を生きています。中将も過去に囚われるのはお止めください」

 

 

 

 

 

久信「…………………」

 

 

 

 

鈴音は暁達の方を向き、

 

 

 

 

鈴音「暁ちゃん、任務を開始してくれる?」

 

 

 

 

 

暁「あ……………うん」

 

 

 

 

 

 

鈴音「九十九の事、頼むわね」

 

 

 

 

 

 

そして暁達は敬礼したあと、九十九を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

久信「………鈴音君」

 

 

 

 

 

鈴音「なんでしょうか?」

 

 

 

 

 

久信「あの事は九十九君に伝えましたか?」

 

 

 

 

鈴音「いえ……………確証がありませんので………」

 

 

 

 

久信「だがもし………」

 

 

 

 

鈴音「その時が来れば私が伝えます……時が来れば……」

 

 

 

 

 

 

 

_________________

 

 

 

 

暁「司令官!」

 

 

 

 

 

 

九十九「……………皆…………」

 

 

 

 

 

 

水平線を見つめていた九十九のもとに暁達がかけよる。

 

 

 

 

 

 

九十九「………すまない………急に行ってしまって…」

 

 

 

 

雷「それはいいのよ」

 

 

 

 

電「なのです。でも司令官さん………」

 

 

 

 

九十九「いいんだ、電。いまを生きている………とは言ってもいざ昔の事を思い出すと………どうもね……」

 

 

 

 

響「………………」

 

 

 

 

九十九「さぁ、湿っぽいのはここまで。任務に当たろう」

 

 

 

 

暁「…………わかった」

 

 

 

 

 

 

それから1人1人、半径数キロの担当範囲を決め、哨戒任務にあたった。

 

 

 

 

 

哨戒任務開始からしばらく経った。

 

 

 

 

 

 

九十九「こちら九十九。敵艦影は見えたかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

暁『暁の担当の場所には見当たらないわ』

 

 

 

響『こちら響。こっちも異常なしだよ』

 

 

 

雷『私のところも異常なしよ』

 

 

 

電『電もなのです』

 

 

 

 

 

 

九十九「了解、引き続き任務に当たってくれ」

 

 

 

 

 

九十九は通信機からの報告を聞いていた。

 

 

 

 

 

暁『退屈ね~』

 

 

 

 

雷『今回は暁お姉に同感』

 

 

 

 

九十九「それでも、大切な任務だよ」

 

 

 

 

 

響『そうだよ。万が一、敵が現れたら……………!』

 

 

 

 

不穏な空気が一同に流れる。

 

 

 

 

九十九「響?」

 

 

 

 

 

 

響『……………敵影を確認。数は6。戦艦ル級、空母ヲ級、あとは軽巡と駆逐だ』

 

 

 

 

 

 

九十九「万が一が当たるか…………暁、雷、電、すぐに響のもとへ向かってくれ。響、戦線を維持しなくていい。退きつつ暁達と合流してくれ」

 

 

 

 

 

 

暁『はい!』

響『了解』

雷『はい!』

電『はいなのです!』

 

 

 

 

 

九十九も言い終えたあと、響の元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そして九十九が戦域に到着する頃には、

 

 

 

九十九「大丈夫か!?」

 

 

 

 

 

電「響お姉ちゃんが!」

 

 

 

 

 

 

 

響「…くっ……敵駆逐は撃沈させたよ……」

 

 

 

 

九十九「響………戦線を維持しなくていいと言ったはずだけど……」

 

 

 

 

 

響は中破していた。

 

 

それは九十九の言葉を無視し、戦闘を行っていたからである。

 

 

 

 

 

響「…………ごめん…………司令官………」

 

 

 

 

暁「響、下がってて」

 

 

 

 

雷「そうだよ響お姉、司令官も来たし絶対負けないよ!」

 

 

 

 

 

 

響「………だけど…………敵前逃亡は……許されない…」

 

 

 

 

 

九十九「そんな事を言うな!!」

 

 

 

 

 

響「!……………司令官………」

 

 

 

 

 

いきなり九十九が声を荒げた。

 

 

 

 

九十九「響……僕との約束、覚えているかい?」

 

 

 

 

 

響「………………うん」

 

 

 

 

 

九十九「傷付いた君を戦わせるほど僕は愚かではないよ………それにこれは敵前逃亡じゃない、ただの後退だよ?いいね?」

 

 

 

 

 

響「司令官…………うん」

 

 

 

雷「響お姉はいつも1人で頑張ろうとするんだから!」

 

 

 

響「雷………」

 

 

 

電「あとは電達に任せてほしいのです!」

 

 

 

響「電…………」

 

 

 

暁「あんな奴ら、暁達だけでも十分なんだから!」

 

 

 

 

響「姉さん…………」

 

 

 

 

九十九「鈴に連絡しておいた。金剛達と合流したあと、すぐに入渠するんだよ」

 

 

 

 

響「…………………了解。響、これより戦線を離脱します…………」

 

 

 

 

そして響は九十九達の後方、前線基地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

九十九「さて、残りを掃討しようか」

 

 

 

 

 

敵深海棲艦は戦闘態勢に入っていた。

 

 

 

 

 

 

九十九「雷と電はル級を抑えてくれ。出来るね?」

 

 

 

 

雷「当たり前よ!」

 

電「やれるのです!」

 

 

 

 

 

九十九「暁はハ級を頼む」

 

 

 

 

 

暁「わかったわ!」

 

 

 

 

 

 

九十九「ヲ級は僕が抑える………行光、種子島、転送」

 

 

 

 

 

粒子が集まり、刀と鉄砲が現す。

 

 

それを掴み、九十九は皆に号令する。

 

 

 

 

 

九十九「……いくぜ!戦闘開始!」

 

 

 

 

 

 

砲撃が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響「………………始まった」

 

 

 

 

 

 

その音を遠くから響は聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

響「皆………無事で………」

 

 

 

 

 

そのあと響は金剛達と合流した後、基地へと帰還した。

 

 

 

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