私の名前は黒谷ヤマメ・・・33歳独身・・・ただし色々あって養子に友人の子供の雨咲(3歳)がいます。
職業は自衛隊の第一空挺団で1等陸佐、連隊長をしています。
連隊の歴史は東条元団長の尽力により編成され、その下に大隊が3部隊あります。
私の部下は合計1100名、最近では本部に圧力をかけた松下団長の尽力により時代遅れになりつつあるものの、三菱重工との連携もあり10式戦車G型(空挺戦車)の配置が2年前に決定し、現在12両が使えた。
「連隊長、今日もツナギなんか着て車両整備ですか。」
「ただでさえ予算が最新戦車の導入に使われてるからね。できる人がやらないと色々困るでしょ。」
「一部の新兵が連隊長の姿を見て不満を感じたらしいですね。」
「あの馬鹿どもね~。連隊長が現場で雑用とかと騒いで士気下げたから〆た。」
「過去形ですか。」
「沼田整備兵も口より手を動かしなさい。ここのネジが緩い。」
「申し訳ありません。」
そんなことを気軽に話せるのがヤマメだった。
ヤマメの年齢と性別、経歴は他の年上団員や現場から叩き上げられた人物ばかりの空挺団では浮いていたが、独特な雰囲気と話しやすい性格、異常な戦闘力と指揮能力はカリスマ性となり他の支部から最精鋭ヤマメ隊、関東軍等と呼ばれた。
・・・まぁそれだけ爆弾でもあるということだ。
仕事が終わると保育園にいる雨咲を迎えに行く。
「迎えに来たよ~。」
「あ、お姉ちゃん!!」
「雨咲は元気にしてましたか先生?」
「雨咲ちゃん今日は積み木と絵を描いていましたよ。」
ワシャワシャ
「元気ならよし!!」
頭を撫でながら先生に挨拶して車に乗っける。
ヤマメの愛車ダーツ コンバット T-98でG〇eeeeNの曲をかけながら帰宅する。
「お姉ちゃん!!他の聞きたい!!」
「ん?何が良い?」
「アンパンマン〇ーチがいい!!」
「わかったよ。」
タッチパネルで曲を変更する。
(15年前とは大違いだね~。CDが発売されなくなって何年経つんだろう?)
様々な事が変わった。
オリンピックの成功、VRの学業導入、甲子園球場修復・・・東京再設計。
色々な事を考えると自分が人間であると錯覚する。
それは心地よくもあるが同時に孤立感もあって悲しくなる。
自然と涙が出ることもある。
それは今いる人達との別れ、妖怪と人間の絶対的な寿命の差であった。
(陽菜乃・・・なんで私とこの子を置いていくのかな・・・。)
車は加速する。
景色を後ろに飛ばしながら。
前だけ進む。