私はある人物達と防衛省の食堂で食事をしていた。
伊丹と柳田である。
伊丹は言わずもがな・・・柳田も私と同期であるが、防衛大学時代に揉めて以来記憶から消していたが、その柳田が今回の特地派遣において私の秘書のような立場になるためこうして顔を会わせた。
「・・・さて、伊丹も柳田も久し振りと言っておくよ。伊丹は銀座事件は災難?だったね。」
「あぁ。夏の同人誌発売会が中止になったり、休暇が無くなったり・・・。」
「伊丹お前は・・・。」
「おりょ?伊丹と柳田ってどういう関係?」
「腐れ縁だ。」
「色々あった。」
「ふ~ん。・・・まぁいいや、じゃあ本題といこうかね。」
バサ
ポケットから取り出した設計図、極秘とまで書かれている。
「お、おい!?陸将補でもやっていいことと悪いこと・・・」
「ここほど安全な場所はないよ。周りにいるのは幹部だけ。・・・見たい人がいれば見て良いよ。情報を他に流さなければね。」
「おい、これって・・・。六芒星の星形要塞か?」
「ご名答。流石伊丹早いね。」
「見ればわかるだろ。馬鹿にしすぎだぞ。」
「マジノ線案も出たんだけど地下建設にかかる費用で頓挫したんだよね・・・映画館とボーリング場を作りたかったのに。」
「国防費で作ろうとするな!!」
「柳田、そういっても一定の娯楽は必要だよ。・・・まぁ地下バッティングセンターとカラオケは盛り込めたから良いけど。」
「はぁ。なんで陸将補になれたか謎過ぎる。・・・ん?なんだこれは?」
「・・・武器製造工場。及び兵器研究群。」
「「!?」」
「どうしたの?驚いて?」
「な!?それでは自衛隊ではなく軍ではないか!!」
「黒谷陸将補、流石にこれは露骨だろ。」
「柳田、伊丹。私はね、これからの国が心配でしょうがないの。東京に核が落ちたら終わるような国家体制がね。」
ヤマメの顔は死神そのものであった。
伊丹は言葉がでなかった。
友人の変貌ぶりに・・・。
しかし一歩引いた立場であった柳田は気がつく。
「まさか!?特地にもう1つの日本を作る気か!?」
「何かおかしいこと?戦略物資を握られた状態の我々の国はそれが届かなくなった時点で詰み。さっきも言った東京に核が落ちたら詰み、じゃあどうするか・・・切り取るしかないよね。この幸運を。」
絶句。
柳田も前に伊丹に向かって特地は世界を半分敵に回す価値があるかもしれないと言っていたかが、ここまで過激ではなかった。
「なに、中華とアメリカさえ何とかすれば特地は日本の物だよ。」
「ヤマメ・・・どうしちまったんだよ!!」
「どうもこうもないよ・・・私は私、黒谷ヤマメだよ。」