ゲートの前で現在の首相・・・本位慎三が演説をおこなっていた。
私は先頭の10式戦車指揮用にて聞いていた。
演説が終わると狭間陸将が合図を送る。
「作戦開始!!」
「戦車隊前へ!!」
私は無線で前に進むように指示を出す。
「さぁ見せてもらうよ。自衛隊の火力をね。」
「黒谷司令官!!配置に完了しました!!」
「照明弾ヨーイ!!」
「ヨーイ!!」
「3、2、1。」
パンパンパン
昼間のように周りが明るくなるのを確認し、ありったけの火力で遠くに見えた軍勢に威力射撃を開始した。
「・・・αに5度上方に修正を伝達、β3度下方に修正。本車両は20メートル前に。」
「了解しました。」
「・・・直撃です。」
「全車両戦果拡大とのこと!!」
「喜ぶな!!まだ終わってない!!装甲車を地点Kに移動!!普通科は迫撃小隊を中心に前面を、自走砲は装甲車の援護を!!」
「了解!!」
ヤマメの本領発揮である。
スパコン並みの高速演算により部隊を手足のように操りながら効率的に殲滅していく様子は後にシュレッダーと新たな渾名を付けられるほどであった。
約1時間で8万人の殲滅が終わり、私は狭間陸将に後続の重機を運ぶように依頼した。
すぐに許可が出ると、戦車と自走砲を後方に下げ、普通科連隊で敗残兵の捕虜を獲得していく。
その数はたった30名。
約1万人がなんとか逃げ延びることができたらしい。
「この敗残兵は運んできた学習用ナーヴギアに接続しなさい。」
「了解!!」
上層部は捕虜対してナーヴギアを使った洗脳には難色を表したが、成功すれば職業の初期の説明が省かれたり、教育の革新ができたりすると民間のためと言ってヤマメが押しきった。
数日で成果は出る。
ただし、それをゆっくり見ているほど私は暇ではなかった。
ピーピーピ
「オーライオーライ!!」
「なんとか数週間で基礎は出来そうだね。」
何百台もの重機を投入した工事は急ピッチで進められた。
(しかし・・・本気の建築は早いね~。普段は書類があるから時間をわざと遅らせたりしてるけど、命がかかってるから早い早い。)
既に内側の門と組み立てラインは稼働しており、大量の資材、コンテナが運び込まれていた。
「やっと来たね。」
その中には空自のジェット機やヘリボーン、コンテナで隠していたT14の姿もあった。
「黒谷副司令官、いつ頃完成かね?」
「は!!後2週間で第一次工事が終了します。」
「うむ。」
「また、空自の部隊によりますと第二陣約10万が近々来るようです。私は一次国会に出席しなければいけないのですが・・・。」
「わかった。なに、第一次の結果的に無理押ししなければ大丈夫だと私は確信している。」
「狭間さん。よろしくお願いします。」
「うむ。」