アルヌスの丘にある陣地の後ろのチタン鉱山の採掘施設から私達は敵の第二次攻撃を眺めていた。
カパ
「あと20分で終わるね。」
「懐中時計とか渋いのかー。」
「高橋陸士長は興味あるの?」
「祖母が亡くなった祖父から貰った懐中時計を大切にしていたことがあったのかー。」
「なるほどね~。・・・しっかしこれで約20万がアルヌスの丘で溶けて無くなったね。・・・人口ピラミッドは大丈夫なのかな?」
「大丈夫なようだ。」
「柳田2等陸尉、どうしてかな?」
「知ってて言ってるな。」
「まぁね~。ただ、知らない人もいるから説明してあげてよ。」
「我々以外の隊員から聞いた話だが、徴兵制ではないらしい。だから兵士が死ぬだけであって働き手が死ぬことはない。」
「まぁ治安は滅茶苦茶になるけどね~。」
「デハ、オレ達はドウスル?」
「イスル陸士長、我々はまだ動かないよ。施設の整備とこの後ろにある集落に拠点を築くことがとりあえずの目標かな?戦闘が終わり次第集落に向かうよ。」
「「「了解!!」」」
戦闘はヤマメが言った通りの結果となった。
今回は捕虜を得ることができなかったらしいので、そのまま私は集落に向かう任務についた。
「今日は。」
「おお、ヤマメ殿久しぶりですな。」
任務前に独断でお礼をしたり、遊びに来ているうちにハーフエルフの集落では私を受け入れてくれるようになっていた。
「今日も沢山持ってきたから分けて食べてください。」
「おお!!感謝するぞ!!」
「黒谷隊長いつの間に仲良くなったんすか!!」
「上層部には秘密ね。酒とか果物、タオルとかを持っていって仲良くなったんだよね~。」
「独断行動じゃ・・・。」
「佐久間さん。黒谷の渾名の関東軍の意味・・・。」
「柳田さん・・・なるほど、理解した。」
「さて、仲間を連れてきたってことは・・・。」
「はい、交渉です。」
柳田、高橋、イスル、佐久間、飯島といままで無言のミサカを木製の椅子に座らせ、私は集落の長と交渉に移る。
「ヤマメ殿には話たが、後ろの仲間にはお話をしなければならないな。・・・ハーフエルフとはな、エルフかダークエルフと他種族との混血による迫害されし者が集まってこの集落ができた。前に会ったときにヤマメ殿は通訳が欲しいと言っていた。通訳でもなんでもなろう。ただ、迫害しないこと、人種と同じ生活を約束すること・・・これが約束できるなら儂らはヤマメ殿についていきたい。」
「約束する。ただし、生活一緒に送るのだからこちらの言葉を覚えること、何かしらの仕事をすること。」
「約束しよう。」
後ろに座っている隊員はヤマメが交渉に向かうと言っていたのに、最終段階の調整をしていたことに驚きながら、仕事の効率に驚いた。
(((いつの間に!!)))