集落のハーフエルフ達には次に私が来たときに移動ができるようにと言い、今回は代表者4名を連れて自衛隊駐屯基地まで連れていった。
「・・・なるほど、理解した。」
この場には狭間陸将だけでなく、2等陸佐クラスまでの幹部全員が私の報告を聞いていた。
「ハーフエルフはすぐにでも移動したいようですが、私がストップをかけています。どうでしょう。亡命希望者が敵にも一定数いると報告すれば・・・。」
「確かに、今後は民間人が何かの拍子にこちらにやって来るかもしれない。そうなると混乱するな。」
ザワザワと幹部が話し合う。
聞いている限り亡命希望者を受け入れることは反対意見は出なかった。
「・・・責任は取るのだぞ。」
「感謝します。」
私はすぐに懐から判子待ちの亡命希望者に対しての書類を取り出した。
「要るものはここに纏めてあります。また、ハーフエルフ55名、家族構成や人柄も書いてあります。」
「仕事が本当に早いな。」
「ふふ。」
笑み。
「黒谷らしくないな。そんなに嬉しいのか?」
「いや、まぁ。」
「他に報告は?」
「ありません。」
「では解散とする。」
狭間陸将はその後代表者の4人のハーフエルフに挨拶をしたりしていたが、みんな男だったので若干落胆していたが。
報告が終わるとすぐに私は仕事に入った。
「集合!!」
ザザザ サ
小隊36名が揃う。
「これより施設科と協力しながらハーフエルフの居住区を整備する。・・・いいな!!」
「「「はい!!」」」
とは言うものの、私達にできることは限られているため資材の調達(裏あり)や重機の調整(裏あり)をするしかなかった。
しかし・・・居住区はすぐに作られ、擬洋風建築(使っている素材は2030年の物だが)でできた西洋館みたいな住居が沢山建てられた。
「・・・1階は広々としてるからお店としても使えるし、2階、3階は居住スペースがしっかりしてるね~。」
「あ、ありがとうございます!!ヤマメ殿!!まさかこんな豪邸に住ませてもらえるなんて!!」
「ヤマメ殿!!感謝します!!」
ハーフエルフの代表者達は私達に涙を流しながらハグしてきた。
私は海外留学や派遣の経験があるのでハグは慣れていたけど、ミサカや高橋は顔を真っ赤にしていた。
「さて、言葉を覚えさせるために洗脳させないとな~。」
私はボソッと呟くのだった。
数日後には居住区に55名のハーフエルフが入居したが、健康管理と疫病予防と称して地下にある施設で彼らに日本語を短時間で刷り込んでいった。