数日が経過し、深部偵察部隊が続々と帰還するころ、伊丹の隊がドラゴンに遭遇し、避難民の手伝いをするため数日帰還が遅れる可能性があるとの連絡を最高幹部の定時連絡にて伝えられた。
「伊丹のことだから難民のうち、数名を連れてくるかもしれませんね。」
「あぁ、伊丹2等陸尉と黒谷陸将補は知り合いだったな。」
「烏間先生、流石に今も仕事モードだと疲れませんか?前みたいに黒谷さんとかで良いですよ。」
「そうは言ってもな・・・。」
「ビッチ先生は元気ですか?」
「相変わらずうるさいがな。特地に行きたがっていたな。」
「もう少ししたら希望制ですが親族の特地に移住のことも話題に上がってましたからその機会に呼んでは?」
「椚ヶ丘の英語教員としてやっているがな。」
「ビッチ先生が残っている理由はE組校舎の取り壊しを無くすためですよね。」
「・・・知っていたのか。」
「いや、老朽化が深刻だからなんとかしないといけないと昔どこかで聞いた記憶がありまして。」
「あぁ、それが有る限りあいつは動かない。」
「・・・まぁ仕方がないね~。」
ヤマメは寂しそうな顔をした。
烏間はそれを椚ヶ丘が恋しいのか、ビッチに会いたいのか、それともE組のメンバー(倉橋を含む)に会いたいのだろうと思たが
(動きたくなくても動かなければならない時もあるんだよね~。・・・久しぶりに幻想郷を思い出したな。・・・あの賢者の式いわく崩壊が起こってるらしいけど私にはな~にもできないからな~。)
ドラゴンとの戦闘が発生し、辛くも撃退することに成功したとの報告があった。
しかしその後伊丹との連絡がまったく取れなくなった。
「第6班の車は動いているのが識別反応でわかるので無事でしょう。それよりもドラゴンの片腕を探しましょう。今回の件で避難民のうち1/4が亡くなったことは国会で追求されるかもしれません。」
「自衛官が政治に関わるのはあまり良くないと思うが、ドラゴンか。俺も見たかったな。」
第一戦闘団の団長加茂直樹1等陸佐が呟く。
「加茂1等陸佐、ドラゴンに興味はあるか?」
「そりゃあります狭間陸将!!」
「なら第一戦闘団にドラゴンの腕の回収を命じる。・・・盗賊が周辺にいるらしいから気を付けろ。」
「了解であります!!」
嬉々として彼は作戦行動をするための準備に向かった。
「報告です。伊丹2等陸尉が難民15名(エルフ1名、子供11名、怪我人2名、老人1名)を連れて帰還しました。」
「報告ごくろう!!黒谷陸将補、難民の出身等の聞き取りをおこなってくれ。あと、伊丹2等陸尉には難民の各書類を提出するように伝えてくれ。」
「は!!」