私は謹慎を狭間陸将から宣告されたため、自室で軟禁することとなった。
その間に私は今後の計画を机上で練り上げた。
空論にならないために人間の感情面、利害面にも繊細に扱った。
コンコン
軽く扉を叩く音がする。
時計を見てまだ昼食には早いので誰かわからなかったので、扉を開けると烏間陸将補がノートパソコンを抱えて立っていた。
「狭間陸将からヤマメ陸将補に命令だ。テレビ通話を使ってロゥリィ・マーキュリー氏と通話するようにとのこと、ロゥリィ・マーキュリー氏の監視として黒川二等陸曹が同席しているが居ない者として扱うように。」
「・・・了解。」
私は机の上に積み上げられた書類を片付けるとスカイプツールを起動させる。
《・・・繋がりました。では、ロゥリィ、さんこちら。》
《黒川、態度がいつもと違うわよ~。あら?久しぶりね、ヤマメ。》
「久しぶりだねロゥリィ。」
《やっぱり貴女言葉が上手いわ~。》
「それはどうも・・・で、私は謹慎後もあなたに攻撃されると仕事に支障がでるからやめてほしいんだけど・・・。」
《約束は守るわよ。勝負に勝ったのはあなた。だから私は今後39年は貴女を攻撃しないことを約束するわ~。》
「どうせ1000歳くらいになったら肉体が無くなるんでしょ。・・・まぁいいや。少し早口になるね。どうせ後ろの黒川二等陸曹も辞書を見ながらでないとこちらの言葉を理解することはできないからね。」
《あら~、じゃあ色々と質問してもいいかしら。》
「お互いに1問1当ね。ロゥリィからでいいよ~。」
《そうね・・・貴女と同じように人間に擬態した者はそちらの世界にいるのかしら?》
「へぇ・・・こちらの世界について知ってるんだ。・・・答えはNo。私以外はあなた方が言う人種が知能と知恵を持っているよ~。質問。貴女はなに?種族をもう一度教えて。」
《ロゥリィ・マーキュリーよ。種族は元人種、今はエムロイの使徒。》
「神に使える者か・・・ん?ちょっと失礼。」
私はノートパソコン以外からモーター音が聞こえたため、周囲を少し手で探すと盗聴機がノートパソコンの一部分に組み込まれていたので破壊した。
「ごめん。で、次の質問は?」
《なぜ人間に擬態するのか。》
「ん~、人間社会で生活するのに都合が悪いのと食事で人間を食べなくてすむからかな。いや、たべるじゃないな。恐怖が違ってくるんだよね~。質問、この世界の宗教は政治に関わっているの?」
《半々ね。私は関わってないけど、他の使徒の中には積極的に政治に関わっている者もいるわ。さっき言った恐怖とはどういうこと?》
「私の食事は人の恐怖・・・しかも私に対しての恐怖。人を食らえば確かに人は恐怖するけど私を殺そうと躍起になる。人の体で圧倒的な強さを見せつけられれば殺そうとは思われず、人は学習しようと近づき、また恐怖する。・・・狩りか農業の違いかな。」
その後も質問は続き、ちょうど1時間後に通話は終わった。