私は自衛隊であると同時に暗殺者のネットワークにも関わっていた。
いうなれば裏である。
暗殺教室の時に築くことができたそれは様々な協力関係と利害関係調整が必要となり、その結社の総統が渚であり、渚に今回のハッカーも身柄を渡していた。
「久しぶり渚。」
「ヤマメさん、久しぶりだね。・・・あの男は使えるし、組織としてもあの手の人物がいると楽だね。」
「これを彼に渡してほしい。」
「・・・彼、喜ぶと思うよ。」
「それで良い。・・・頼んだと伝えて。」
「了解。対価は?」
「引き続きスカウトしてくるよ。」
「じゃあ僕は消えるね。」
「特殊VR空間はこんな会談の時は連絡とりやすくて良いね。」
「そうだね・・・。」
渚はログアウトしていった。
数日後オーストラリアのとある場所で大規模な山火事があったらしい・・・。
パチパチ
「・・・警備脆すぎる・・・なんでアーマー置いてないかな・・・しかもハッキングされていることにも気がつかないなんて・・・」
得るものは得た。
私は自分を崇拝する暗殺者を操り、自身の代わりに動く特殊部隊を持っていた。
孤児であったのを助けてもらった、とある作戦で失敗し予備役にすら外され、金に困っていた元フランス外人部隊、テロに走ろうとして論破された若者・・・様々だが40名の黒谷システムと呼ばれる戦術を構成するためには必要不可欠な人材達である。(ゲートが開かなければ渚の組織に編入されていた人物達)
実戦経験が乏しかったため実戦での戦闘能力を不安視したが、案外なんとかなるものである。
その経験は大変ありがたいものであった。
「・・・システムシャフト。解散。」
『『『了解』』』
(特地にさりげなく入れないとな~。・・・いや、まだ待機でいいや。)
この判断がとある人物を救うこととなり、またとある人物を殺すこととなる。
運命は再び動き出す。
「え?狭間さん、なんて?」
「いや、できればなのだが伊丹の隊で一時行動してくれないか?」
「狭間さんが言うのなら・・・。」
「いや、すまないな。・・・ただ、お前の部下をもう少し労ってやれよ。」
「え?」
謹慎解除後にもおこなわれていた訓練はさらに激しさを増して隊員達は笑ったり泣いたりできないような心身ともに疲弊しまくり、ミサカも含めて全治3日の肉離れの一種を発生させてしまった。
さすがにまずいと思った狭間はお願いという形でヤマメを一時的に部隊から外したのだ。
「現地の通訳も兼ねているからな。頼むぞ。」
「わかりました。」
目的地はイタリカ・・・。