本来なら伊丹達は3班と呼ばれていたのだが、ヤマメがおこなった人事移動により班数が増えて6班となっていた。
そんなヤマメは今、装甲車を運転していた。
横には栗林2等陸曹が座り、後ろには飛竜の鱗や洋服、弾薬や重火器が詰め込まれていた。
「ふんふん、ふふふふん。」
もう化石並みの扱いになっていたCDからは初音ミク系のボカロ曲が流れ、ヤマメは気分よく鼻歌でリズムをとっていた。
「・・・栗林ちゃんどうしたの?」
「え、あ・・・黒谷陸将補がこんな曲を聞くことに驚きまして・・・。」
「ヤマメでいいよ~。・・・私が中学生の頃に流行ってた曲でね・・・昔を思い出せるんだよ~。」
「昔・・・ですか。」
「固いね栗林ちゃん、もっと楽にしないとストレスで倒れるよ。」
「・・・ヤマメさんはなんであんなに強いんですか?・・・いや、なんでレンジャーの資格を持っているかも・・・。」
パチ
音楽と無線を切る。
「中学の時、私は2つの事件に巻き込まれた。・・・月が吹き飛んだ事件、今は爆発の原因がとある博士の実験の失敗だったって本には書かれ、彼は殺された。」
「え、ヤバイ話?」
「当時は真相がわからず混乱した世界の指導者達は研究者が犯人とも知らずに、犯人はとある人物を月破壊の犯人にしたてあげ、博士は複数ある対策チームのうちの1つのトップとなり一時的に罪から逃れることができた・・・そしてとある人物は栗林も1回は見たことがあると思うけど黄色い肌に大きな頭、多数の触手を持つ・・・」
「殺さん・・・ですか。」
「私達の中学時の先生。理由は色々あったけど、殺せんせーと呼ばれそこでは月破壊のターゲットが教師をしているのだから政府は様々な対策をした。・・・その一貫としてクラスは暗殺者育成機関となり、そこには対策として今は陸将補である烏間氏・・・烏間先生が私達を育成した。」
「・・・。」
「当時から戦闘技術を自主的に鍛えていた私は烏間先生がさらに鍛えるために中学生の身でありながら第一空挺団と訓練させられ、事件解決後も自衛隊関連の高校に行ったためにすぐに学校ではなく空挺団と同じ訓練をさせられ、当時は国家機密に触れていたので隔離するためにも特例ということでレンジャーの訓練を大学卒業までに6回・・・いや7回受けさせられ、海外研修も行かされた。・・・大学卒業後は様々な事件に巻き込まれ、力を欲してSの訓練をおこない、今の地位を得た。・・・ちなみに大学時代に親友だった1人は伊丹だよ。」
「・・・。」
話終わるとだらだらと嫌な汗を流す栗林が横にいた。