私達はバリケードの中に入ると悲鳴と歓喜で迎えられた。
カメラで私は写真を撮られる・・・その姿は返り血で全身がドス黒く変色し、そこから充血した瞳が今にもカメラの向こう側を殺そうかというほど迫力があったのだ。
「自衛隊の本体はあと20分後には到着する。なので安心してもらいたい。バリケードの中には決して入れさせない。ただ、皆さまにも協力してもらいたいことがあります。・・・」
ヤマメは恐怖を少しでも和らげるために簡単な作業をさせた、それは自販機を壊して中とゴミ箱から缶ジュースの中身を空にしてガソリンや灯油を入れる。
火炎瓶擬きを作製してもらった。
使うのは少数だが作れるだけつくってもらい、前からやって来る【敵】を撃退することで思考を統一させた。
「元帥閣下!!うってでないのですか?」
このような興奮した軍オタが質問してくるが
「出たら掃討作戦に支障がでるよね~。時間がかかれば死人が増える。私は無敵ではない。機関銃で撃たれれば死ぬ、剣で首を斬られても死ぬ。怖がりだよ。だから出ない。私はね。」
下手に論破すると逆上するためとにかく落ち着かせた。
(余計な手間をかけさせないでよ・・・。)
「隊長!!敵兵です!!距離2500!!」
「数!!」
「200以上。」
「ヘヴィハンマー装填。配置。民間人は地下通路に避難、決して合図があるまで移動しないように!!」
「了解。」
「装填完了!!」
「撃て!!」
バン
「ヒトマルハチサン!!」
「修正!!2、1、撃て!!」
バン
「2、1、撃て!!射撃よーい!!開始!!」
バン バババババ
防弾が着弾すると敵は驚いて一時的に足が止まる。
2発目は敵の後方に当たるように修正し、直撃した味方をみて逃げようとする。
後は端側から逃げる敵を狙撃すれば鎮圧できる。
最も現代の戦いではあり得ないが、目の前の彼らには有効だった。
横と後ろに動けば死ぬため前に走る。
そこを機関銃で撃ち殺せば終わりであるが、民間人に作って貰った火炎瓶擬きを敵に向かってヤマメは隊員が持ってきた無反動砲にて火炎瓶擬きを巻き付けて敵の真ん中にに撃ち込んだ。
シュボ
瞬間的に周りを爆風に煽られて、残った敵を業火が焼き尽くした。
逃げる途中の民間人も少しは見えただろう。
それは勇気となり、ヤマメに従えばなんとかなると思考が完全に組み換えられた。
その後20分後には敵の掃討完了宣言が無線から流れると民間人は自衛隊に万歳やありがとうと涙を流した。
「我々は仕事をしたまでです。皆さまの協力を感謝します!!」
私はそう言って集合地点へと向かった。