会議も中盤に差し掛かり、ゲートの重要性が改めて話し合われていた。
北条重則首相は事件の責任をとり辞任しなければならないが首相自身はゲートの向こう側・・・特地の資源と市場は安始不況といわれるEUのフランス政府が爆弾テロ未遂から始まった経済的混乱を打破するためには必要だと彼は訴えた。
ただ防衛大臣は今回の件で自衛隊の拡張をしなければ中韓露の圧力に屈しなければならなくなるとして慎重論を言い始める。
陸将達も賛否は半々である。
陛下は私の話を聞くとすぐに退室したためこの場にはおらず、異世界という現場と自衛隊一戦闘経験があるヤマメに首相が聞いてきた。
「君はどう思うかね?」
「国防的には賛成ですね。」
「おい!!」
「諸外国の防御が・・・。」
「・・・秘密兵器、核実験・・・国内では外国の目があり作れなかった兵器を作れます。秘密兵器をそのまま使うのではなく、そこからの波及する副産物でも国益でしょう。また、貴重資源も有るため資源の自給というカードは有益だと思われます。少しでも石油が出ればそれを背に輸入している石油の値下げをすることもできます。今は攻める時です。」
「秘密兵器・・・。」
(防衛大臣はガンダムオタクだからね~。そういうのが大好きだし。)
「リニア事件を忘れてませんか?」
「な!?」
「なぜ陸佐の貴様が知っている!!」
防衛大臣、首相が慌てる。
周りの陸将は2人の慌てように驚いていた。
「自衛隊として国防に関わる物は全て記憶しています。」
リニア事件とは政府最高機密でありながら米軍にリニア技術を盗まれた事件で政府は40年間も隠し続けてきた一大スキャンダルである。
「・・・望みは?」
静かな声で首相が私に語りかける。
リニア事件が表に出れば日米関係が悪化し、中韓露が動き出すからだ。
「私も日本を売り飛ばすことはしたくありません。ただ特地に米国を呼ぶようなことは無いようにお願いしますよ。」
脅迫である。
陸将達も静かに私の脅迫を聞く。
首相は責任で辞任は確実なため党に迷惑をかけることはできなかった。
「受けよう、ただし君が出した料理だ。君も最後まで付き合ってもらうぞ。」
「わかりました。」
その瞬間に私は特地での活動制限が外されたのだ。
(・・・やっと・・・やっとあなたとの約束が果たせる。)
十数年前に陽菜乃と2人で考えた列島防衛論・・・陽菜乃は笑ってたけど・・・試したい。
あなたと考えた戦術・・・あなたを馬鹿にしたマスコミや幹部に目にものを・・・。
ヤマメが軍を作りたがった理由です。
陽菜乃はカブトムシに似た戦車を気に入ってたので機甲戦の考えをヤマメに話していたようです。
それが異世界旅行の枢軸やポケスペの自作戦車に繋がります。
・・・陽菜乃に依存しすぎだな・・・ヤマメ。