私は防衛大臣から陸将補の昇進が言い渡され、特地人事特別編成許可を得たので松下団長、山口副団長、烏間陸将補(烏間先生)、松下団長の後輩であり現場をよく知る狭間浩一郎陸将を召集・・・第一回の特地人事会議が始まった。
軽い自己紹介の後、階級から狭間陸将が特地司令官になり、副司令官に私が当てられた。
「まず前もって言います。銀座の門いや、ゲートを単独調査をしたところ大量の貴重資源で溢れており、この資源を使った外交的カードを持つことが第一段階となり、平行して銀座事件での敵の講和もしくは降伏を最高戦略とします。第二としてその資源と隔離された場所による兵器開発をおこなうため陸自の陸上自衛隊開発実験団と空自の航空開発実験集団には必ず参加してもらいこの目標を達成しようと思っています。質問はありますか?」
「黒谷陸将補に質問する。外交的カードを得る為に外務省との連携も必要ではないかね?」
「狭間陸将、既に動いています。赤羽業外務省幹部と知り合いでね。工作は進んでいますよ。」
「質問だ。空自は黒谷陸将補がやるとして、陸自の人事は本当にいじっても良いのだな?」
「既に80%は纏めています。残りをお願いします。烏間陸将補。」
「質問だが、第一空挺団をまるまる移動することになるが防衛は大丈夫かね?」
「Sは全く動かしていませんし、千葉県駐屯の自衛隊は手をつけてません。海自もいますので大丈夫です。山口1等陸佐。」
「装備はどうするのかね?」
「10式戦車までの世代を持っていきます。博物館並みの61式戦車もです。空自に関しては逆に最新型を持っていかせようと思います。また、我が国で軍事利用の制限があるパワースーツの使用許可も勝ち取りました。なので歩兵単位に関しては最新型を陸自も混ぜていきます。」
「なるほど・・・だがな黒谷陸将補、1つ言わせてくれ・・・危険性70%頭の良い君ならわかるだろう?」
「ゲートの閉じる可能性ですか・・・。」
「そうだ。君がやろうとしていることは一発逆転の奇策・・・ナチスのラインの守り作戦に似ている。」
「わかっています。・・・が、中比戦争を見ると国力差を埋めるためには最新技術が必要不可欠です!!」
中比戦争・・・二十一世紀初のアジアの国家間での戦争であった。
結果は講和となったがフィリピン海軍が壊滅的打撃を受けたために半分中国の経済植民地になりつつあった。
(狭間陸将・・・私もわかってますよそんなことは。あなたがラインの守り作戦を例えに出したのは出なくても良い賭けと言いたいのでしょ。・・・しかし我が国はもう原子力発電ができないのです。水素発電も水素を精製するのにエネルギーがいる。・・・後2世紀あれば日本は終わるのですよ。)
私は机のしたの紙を胸ポケットに静かに隠した。
《新疎開計画・・・実行許可 済》