深夜投稿!
なんか今変なテンション入っててやばいっすw
入学式も無事終了し四人はクラスの確認していた。
「あたしE組‼︎みんなは?」
「E組です」
「俺もE組だ。夜矢は」
「A」
「だそうだ」
二科生である三人は同じクラスになる確率はあったが一科生である夜矢が同じクラスになることはまずない。
「はぁ…深雪は何組だろ」
「深雪?ひょっとして総代の司波 深雪さんですか?」
「ん…深雪は達也の妹だから俺の従兄妹でもある」
「へぇ〜そう言われるとなんとなく似てる気がしないでもないかも!」
夜矢は一番最初に彼の言葉に反応した美月の目をまるで射抜くかのように目を向けた。
(霊子放射光過敏症…達也も気づいてるみたい…あまりよろしくはないかな)
夜矢と達也はその眼に気づき美月に対する警戒度を上げた。
霊子放射光過敏症…霊子。それは魔法等の超心理現象で観測される粒子。それは魔法師にしか見えない光が美月には見えすぎてしまうのだ。
(これ以上視られるのは危険だ…俺たちの秘密を)
達也は自分たちの異質さがバレるのを恐れた。それは決して知られてはいけない禁忌にも触れゆるものなのだ。
「達也お兄様!夜矢お兄様!」
そんな達也の思考にストップをかけたのは妹である深雪の声だった。
「お待たせいたしました」
「お疲れ深雪」
「はい!」
夜矢は息切れまでして走ってきた深雪の頭をゆっくりと撫で落ち着かせる。深雪も抵抗することなく目を細めていた。
「あ、あの夜矢お兄様…人目もあるので…」
「いや?」
「い、いえ!そんなことはありません!深雪にとっては最高のご褒美です!」
「ん…よかった」
安心したように微笑む夜矢に深雪についてきた何人かの生徒は吸い込ませるかのようにそのサファイヤのような瞳を見つめた。
夜矢はひとしきり深雪のことを撫で終わるとその手をゆっくりと話した。深雪が少し名残惜しそうに見えたのはそれを見ていた達也だけではないだろう。
「あ、あの…達也お兄様。そちらのお方たちは…」
まだ直で夜矢の顔を見るのが気恥ずかしいのか深雪は後ろで温かい眼差しを向けていた達也に視線を移した。
「こちらはクラスメイトの柴田 美月さんと千葉 エリカさんだ。少し話をしてみたらどうだい?」
「はい。達也お兄様」
達也がそう促すと深雪は美月とエリカと自己紹介をし始めた。達也は夜矢の横により労いの言葉をかけた。
「流石だな夜矢」
「もう勘弁…恥ずかしくてやってらんない」
夜矢が深雪のことを撫でたのには理由があった。あの時の深雪からは多大なストレスを夜矢は感じ取り側から見れば仲睦まじく男女が話している構図だが深雪が見れば自分のお兄様達が知らない女子生徒と仲良くしているという嫉妬の感情を生み出すかもしれなかった。
「お前がいなければ氷漬けになっていたかもな」
「なにそれ恐い…入学早々氷河期突入とか笑えない」
あの行動には深雪のことを宥め比較的穏やかに二人をクラスメイトとして紹介するための効果があったようだ。
「でも…」
「ん…深雪。生徒会の人と話があるんじゃないの?」
「でも…」
深雪の取り巻きの中には入学式前に達也と夜矢の二人が出会った生徒会長の姿があった。
「大丈夫です。今日はご挨拶だけですから。先にご予定があるんですものまた日を改めます」
「会長!それではこちらの予定が…」
「それではまたいずれゆっくりと」
「会長…」
踵を返し生徒の波の真ん中を通り抜けていく真由美を呼び止めようとした男子生徒は達也の肩を見て睨みを利かせその場を離れた。
「…ここの生徒会大丈夫かな」
そんな夜矢の言葉を達也は苦笑いしながら受け流した。
×××
あの後エリカ、美月と別れた夜矢はそのまま達也たちと共に司波邸を訪れていた。
「あっ!夜矢兄さん‼︎」
「ん?…何で文弥がいるの?」
「夜矢さん!お久しぶりです!アイタッ⁉︎」
「亜夜子も来てたの?それとお願いだから抱きついてこないでね」
「うぅ…申し訳ありません。夜矢さんを見るとつい身体が」
夜矢は抱きつくように走りこんできた女の子にチョップを食らわせてそれを止めた。
この二人は夜矢の再従兄弟である双子、黒羽 亜夜子と黒羽 文弥という四葉家の分家、黒羽家の者だ。
「それで亜夜子たちは何でここにいるの?」
「それはですね」
「夜矢。私が説明します」
「母さん?」
亜夜子が夜矢に説明しようとしたときそれを遮るように真夜が姿を現した。
「姉さんから今日達也さんが貴方をここに呼ぶかもしれないと言われたので三人の入学祝いをしようと思って呼んだのよ」
「おめでとうございます夜矢さん、達也さん、深雪姉様」
「ん…ありがと亜夜子」
夜矢は先ほどチョップしたのが申し訳なくなったのか深雪のときのように頭を丁寧に撫でる。亜夜子の頰は若干締まりがなくなり緩んでいた。
「夜矢さん。今日はごめんなさいね」
「ん…深夜さん…少し顔色が悪いね。来て正解だった」
夜矢は深夜の顔色が悪いのを見てそこまで悪くはなさそうだけど処置はしたほうがよさそうだと思っていた。
「それじゃあ座ってもらえる?」
「ええ。よろしくね」
深夜がソファに腰をかけると夜矢がその前に立ちあのときのように手を上げた。
「あの…達也さん。夜矢さんはなにを?」
「ん?そうか亜夜子と文弥は初めてなんだな」
「⁇」
達也の言葉に亜夜子と文弥は頭を傾げて続きを待つ。
「夜矢の魔法《
「ええ。その魔法を使用する際にオーラのようなものが三対六枚の羽に見えることからついた魔法ですよね?」
「でもどれも攻撃性に優れたものばかりだった気がするんですが…」
「確かにそうかもしれないがいくつかそれに含まれないものもある」
達也が視線を戻すと双子も夜矢に目を向け魔法の発動を待つ。
「…ふぅ〜《ラファエル》」
夜矢が名を呼ぶと共にサイオンの嵐が吹き荒れ亜夜子が言ったように六枚の羽を作り出した。
「綺麗…」
治療の場において不謹慎である深雪の言葉を咎めるものはここにはいなかった。それだけ夜矢の今の姿は神々しく輝いていたのだ。
サイオンで作られた六枚の羽は眩い光を放ち夜矢の漆黒の髪の上に天使の輪を作り出していた。
「神の御加護を」
夜矢がそう言うと深夜を薄緑のオーラが包み込む。達也のときとは似て非なるオーラだ。
その光はゆっくりと深夜の中に浸透していく…そのとき深夜はまるで羽毛に覆わているような暖かい感覚を覚えた。
「ふぅ〜」
「これは…治癒魔法?」
「正解ではあるが正確ではない」
文弥のなんとも大雑把な回答に達也が言葉を挟み真夜に話してもいいかと許可を問うように視線を向ける。
「私が話します」
真夜は達也からではなく自分から双子に伝える意思を示すと深夜の横に立ち文弥たちの方に向き返った。
「夜矢の《熾天使》は達也さんの魔法と同じように異能に近いものです。確かに文弥さんの言った通り攻撃性の高いものが多いですが例外もあります。それが今の《ラファエル》という魔法です」
何度も見たことがある達也と深雪はほとんど《熾天使》の魔法を理解しているが文弥と亜夜子はなかなか理解できない様子だ。
「夜矢はCADを使わずに夜矢の特殊な魔法を使用するとサイオンが一度溢れ出し先ほどのように六枚の羽を形成したのち凝縮され身体に戻り魔法による現象が起こります。これが文弥さんや亜夜子さんが知っている《熾天使》です」
真夜の一言一句を逃さないように文弥と亜夜子は食い入るようにその話に夢中になる。特に亜夜子の集中力は凄かった。
「そして《熾天使》には精神への干渉と身体への治癒効果があります」
「治癒効果…?それは達也さんの《再生》とは違うんですか?」
「叔母上。ここは自分が」
「ええ。よろしくお願いします」
《再生》の魔法については使用者である達也のほうが詳しいため真夜に変わり達也が後を引き継ぐ。
「俺の場合は損傷を受ける前のエイドスをコピーしそれを魔法式として現在のエイドスに上書きするという魔法だ。夜矢のそれは根本的にモノが違う」
「俺の場合は達也みたいになかったことにするんじゃなくて俺のサイオンを流すみたいな感じで衰弱したものを回復して一時的にその衰退を止めることができる的な?」
「え、えっと…??」
「す、すみません。もう少し簡単にお願いします」
夜矢の説明はやはり使用者本人しかわからないモノが含まれており客観的に理解してもらうにはわかりにくいようだ。
「簡単に言えばどんな治癒魔法よりもすっごい治癒魔法ってこと」
「簡潔すぎて逆にわかりにくい…」
「え、ええ…でも夜矢さんが凄いってことはわかったましたわ!…多分」
文弥も亜夜子も目で見た以上は何かあるということは理解し達也のそれとは異なることも理解したのだが夜矢の説明には感覚的なものもあるためわからなかったようだ。
「まぁ何か困ったら俺のとこに来てよ。亜夜子と文弥のためなら全力で手伝うから」
「夜矢兄さん…」
「はぁ〜夜矢さん…素敵ですわ」
この時亜夜子の脳内で文弥の名前が消されていたことを知るものはいない…
ヒロイン引き続き募集してます!
まぁオリ主は多分四葉の関係者から決まりそうですが…w
達也の方もドシドシおなしゃす!