四葉の熾天使   作:メイス・ハイマツ

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夜矢のヒロイン決定!

意見とうとうありがとうございました!




恋道はイバラ道

 

深夜への処置を終えた夜矢はそこにいたメンバーで食事を取っている。

 

「ん…美味い。これは…穂波さんの料理?」

「ええ。私と水波ちゃんとで作りました」

「流石」

 

夜矢は夜食の出来に満足し次々と料理を頬張る。どちらかといえば華奢な身体付きだが食欲は人一倍だ。

 

「あんなに食べてどこになくなっているのかしら…」

「私も前々から疑問でしたわ……でも美味しそうに料理を食べる姿もまたいいものですわね深雪姉様」

「ええ。そうね亜夜子ちゃん同感よ」

「水波ちゃんおかわり貰える?」

 

夜矢の見せる表情はいつものどこかだるそうなしかし大人びているものとは違い年相応に無邪気なものだ。二人はそれを穏やかな目で見ていた。

 

「夜矢。水波ちゃんには貴方のガーディアンとして付いてもらおうと思うのだけれどどうかしら?」

「それって一緒に住むっていうこと?」

 

そんな和やかな空気を崩すように言い放たれた真夜の言葉は亜夜子と深雪の箸を止めた。

 

「ええ。そうなるわね」

しかし亜夜子も深雪も真夜に直接意義を申し立てるほどの勇気はなく頼りになりそうな達也も触らぬ神に祟りなしといった様子だ。

 

「ん〜別にガーディアンはいなくてもいいんだけど…」

「家の事とかは大丈夫なの?」

「ん〜〜」

 

夜矢の本心としては正直どっちでもいいというのが本音だった。しかし真夜はまだまだ子供のことが心配なようだ。

 

「真夜。少しは亜夜子さんの気持ちも考えたらどうかしら?」

「ん?なんでここで亜夜子の名前が出てくるの?」

「本人もこの調子なのだしこれ以上引っ掻き回すのは可哀想というものよ」

 

真夜は姉の言ったことを理解し下を向いて顔を隠している亜夜子に視線を向ける。心なしかその頰は赤く染まっているように見えていた。

 

「…そうね。夜矢。今の話はなかったことにしましょう。水波ちゃんもね」

「はい。了解しました」

「…解せぬ」

 

どうもこいつは本物の天然者らしい。とここにいる全員がほぼ同時に思っていた。

 

×××

 

夜矢は司波邸でのパーティーの地下室を借りてCADの調整をしていた。

 

「…ん。オッケーだよ亜夜子」

「は、はい…」

 

しかし地下室にいるのは夜矢だけではなかった。元々この調整も亜夜子からどうしてもと頼まれたのだ。

司波邸の地下には到底一般民家にはないような中央官庁や研究機関レベルのCAD調整装置があるのだ。折角の機会にぜひと亜夜子が思ってもしょうがないことだな。と夜矢は思いそれを引き受けた。

 

「ん…もう服着てきてもいいよ」

「…はい」

 

しかし亜夜子の真の目的はそれではなかった。ここは地下室、そして文弥には来ないようにと言い聞かせ真夜からはまるで後押しされるように頷かれている。

ここまでされてひくわけにはいかない。

そう考え亜夜子は思い切って機会を弄っている夜矢の背中に抱きついた。

 

「…亜夜子?」

「夜矢さん……私は…」

「…とりあえず離れて!さすがにこれはマズイ⁉︎」

 

夜矢は後ろの様子を確認して思わず声を上げた。夜矢は珍しく焦りを露わにしていた。

しかしそれも仕方のないことだろう。調整の際より精密な検査をする場合はできる限り衣服を脱ぐ。亜夜子の格好は裸体ではないが着用しているのは下着のみだ。

 

「…こういうのは…お嫌いですか?」

「嫌いとかそういう問題じゃないって!」

 

夜矢はそんな亜夜子から逃げるように椅子から降りて向きなおる。

 

「っ⁉︎」

 

そんな夜矢の目に入ってきたのは先ほどまでとは印象が違うどこか扇情的な亜夜子の姿だった。

 

「私は…女としてみてもらえてないのですか?」

 

亜夜子の目は薄っすらと潤っており頰は恥ずかしさのせいか紅潮し幼いながらも抜群のスタイルを誇る容姿を包む下着は男を意識していた。

白い肌と相反するような黒い布地に可愛らしさを演出するための赤いフリル。それは亜夜子のイメージとマッチしていて夜矢から言葉を奪った。

 

「夜矢さん…私には……魅力を感じませんか?」

「そ、そんなことはない!」

 

さすがの夜矢も潤んだ目でどこか悲しげに見つめられれば耐えられるはずがない。

ジッと亜夜子の目を見つめ決して逸らさなくなった。

 

「亜夜子は十分魅力的だ…だからそんなに悲観しなくてもいい」

「夜矢さんも…そう思っておりますの?」

「うん…亜夜子はとても素晴らしい女性だよ」

「あっ…」

 

夜矢は一歩前に進み出て亜夜子の頭をそっと撫でる。いつもと同じ宥めるようなものではなく何か気持ちを伝えるようなそんな雰囲気のものだった。

 

「あ、あの……っ!失礼しますわ‼︎」

「あっちょ」

 

さすがに緊張が限界を突破したのか亜夜子はローブを手に取ると慌てて部屋をあとにした。

 

「…っ…なんだこのザワザワ」

 

夜矢は心の中に今までにない騒めきを感じていた。そんな感触を振り払うようにパソコンに向かうと夜矢は手早く作業を始めた。

 

「…亜夜子」

作業の質が落ちていないのはさすがというべきなのだろうがその頭の中にあるのは先ほどの亜夜子の言葉と健全な男子高校生には我慢ならない姿だった。

 

×××

 

「母さん…いつまで飲んでんの?」

「たまにはいいじゃない!折角のお祝いなのよ!」

「昔から酒癖悪いんだからあんま飲まないで…つーか暑い離れて」

「え〜いいじゃない夜矢ぁ〜」

 

パーティーが終わった後黒羽の双子は父である貢が迎えに来て帰宅。夜矢は自分の家へ。そして深夜と水波は執事である葉山が来るまで(真夜が遅く来るように言い聞かせているが)夜矢の家で待機している。

 

「もうやめなよ母さん。これ以上は身体に悪い」

「むぅ…夜矢が言うならそうする」

 

おそらく普段の真夜を知っている人間ならこの人物が本当に真夜かと疑うだろう。《極東の魔王》・《夜の女王》といえどお酒には弱いようだ。

 

「……」

 

給仕係としている水波も今の真夜の姿が信じられないのか今でも意識が困惑している。

 

「水波。もういいよ。これ以上は身体に悪そうだから」

「かしこまりました夜矢様」

「ん」

 

水波は綺麗に腰を曲げ頭を下げるとリビングを出てキッチンへと戻っていった。

真夜はだいぶ酔いが回っているようだ。

 

「ほら母さん。しっかりして」

「んん〜大丈夫よぉ〜」

「葉山さんまだかな…もう疲れた」

 

こうなってしまった真夜を制御できるのは長年の経験を持つ葉山と深夜だけでありたとえ息子の夜矢といえど手を焼くようのだ。

 

「ねぇ夜矢…」

「ん?」

「私の息子になってくれてありがとう」

「ん…俺も同じだよ」

 

夜矢の恥ずかしげな表情に満足したのか真夜は葉山の迎えが来るまで夜矢の肩に頭を預け眠りについた。

 





夜矢のヒロインは〜〜亜夜子ちゃんです!

何故って?
自分が好きなキャラ上位だからですっ!!!

達也の方は候補的にエリカ・真由美・リーナ・雫ってところですかね?

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