武内Pの旅物語   作:枯烏花

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少し投稿が遅れてすみませんでした。

アイドル達の家族の名前はオリジナルで考えてみました。不快な思いをされたらすみません。

バイトや講義で投稿ペースが不定期になるかもしれませんが、そのへんの理解お願いします。


埼玉県〜②〜

「はい!Pちゃん、あーん!」

 

 時刻は18時を過ぎたところ。今は大槻家で夕食をご馳走になっている。

 

 唯さんと会ってからは質問攻めだった。「なんで旅してんの?」「大学ってどんな感じ?」「彼女できた?いないならゆいがなってあげようか♪」……なぜでしょう。凄く疲れました。最後のは聞かなかったことにしましょう。

 

 とりあえず家に着いてからは唯さんの部屋でずっと話していた。小さい頃から知っているとはいえ、女の子の部屋に入るのは苦手である。女性特有の甘い香りが一層高まった空間に2人きりというと緊張してしまう。しかも洗濯物が畳んだまま置きっ放しですし。目のやり場に凄く困りました…。

 

 2時間くらい話していて夕食に呼ばれ、今に至るわけですが……なぜ唯さんはこんなにも近いのでしょう。隣の席とはいえ、近過ぎでは…?

 

「どう、P君?口に合うかしら?」

 

 唯さんのお母さん、柚希(ゆずき)さんが聞いてくる。唯さんと同じ金髪だが綺麗な長髪のストレート、性格は少しのんびりしている。唯さんとは相対的な性格だ。

 

「はい、とても美味しいです。ハンバーグ好きなの覚えててくれたんですね。」

 

「うふふ、唯がいったのよ。P君が来るからハンバーグにしてって。珍しく唯が手伝ってくれたのよ。」

 

「もぉ〜〜、ママったら。それはいっちゃダメなやつだよ!!」

 

「あらあら、そうだったかしら?」

 

 そうだったのか。確かによく見ると形がハートっぽい……。実に唯さんらしいです。

 

「そうだ、唯。あのこと相談してみたら?」

 

 あのこと?なんでしょうか。

 

「……うん。あのね、Pちゃん。進路のことなんだけどね………。」

 

 進路…。確か正月の時に聞いた話では私と同じ大学だと言っていましたが…。

 

「唯ね、"アイドル"にならないかってスカウトされたの」

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

『友達にアイドルをしている子がいてね、そのプロデューサーにスカウトされたの』

 

『是非、ウチのプロダクションでトップアイドルを目指してみないかって』

 

 

 23時。あの衝撃的な出来事から約4時間。私は今、居間にひかれた布団の上にいる。柚希さんに居間か唯さんの部屋どっちで寝るかと聞かれたから即座に居間をお願いした。その時唯さんが頬を膨らましていましたがなぜでしょうか?

 

 あの後、風呂に入って唯さんとゲームをして今に至る。その間アイドルの話は1回も出てこなかった。正直私もあの時なんて返事をしたのか覚えていない。それほどまでに衝撃的だった。

 

 昔から、おそらく1番近い女の子の存在だった唯さん。親戚という立場から見てもその容姿や性格は他の女性とは一線引いている。いつも元気で、いつも無邪気で、いつも楽しそうな彼女。そんな唯さんがアイドル……。

 

 確か346プロダクションだったかな。その会社なら私でも知っている。

 

 346プロ。多くの俳優や歌手を排出しているだけでなく、映像コンテンツも手がけており、敷地も広い大規模なプロダクション。アイドル部門は最近立ち上げたばかりだが、その大きさから一気にアイドル界にも勢力を伸ばしていった。

 

 そこに唯さんが入るかもしれない。

 

 私はどうしたらいいのだろう。その答えが見つからないまま眠りに落ちていった……。

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「おっはよーーー!!Pちゃーーん!!」

 

 その声に少し遅れて、お腹に圧迫感を感じて目が覚めた。

 

「唯さん……、おはようございます。とりあえずお腹からどいてください。」

 

 お腹の上には唯さんが跨っている状態だ。そのせいで中々起き上がることができない。

 

「PちゃんPちゃん!今日暇?暇だよね!だったら一緒にさ、遊びに行こう!!」

 

 忠告を無視して、満面の笑みで遊びに誘われた。さすがに女性から笑顔で誘われたら断れないのが男というものなのでしょう。

 

 朝8時。今日の予定が唯さんと一緒に埼玉観光になった。




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