セレナside
サトシが今ここにいる。私の憧れの人。6年お互いが16歳になり、サトシは前にもましてかっこよくなっている。
最近のサトシは顔は出てないがリーグの勝敗のことをよく耳にする。
「サトシって人今すごいんだよ!カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュのポケモンリーグを制覇してるんだって!」
「まさにトレーナーの期待のルーキーってわけね!いいなぁ」
「でもこのサトシって人コンテストで一回優勝してるらしいわよ。」
「てことはポケモンをすっごく大事にしてるんだね!あーあ、私もこんな人と付き合いたいなー」
ホウエンでよく耳にした会話だ。それを聞くたびに心が痛くなる。
そして
「セレナ…」
いまサトシは目の前にいる。それは弱弱しい表情だった。
「サトシ…久しぶり。元気だった?」
「ああ、久しぶり。元気にしてたよ。セレナはどうだった?」
サトシはさっきの深刻な顔とは違い私に見せた顔は6年前と変わらない笑顔を見せた。
正直心が痛い。もっと頼ってほしいし、力になりたい。でも何でそんな顔をしているのかは分からない。
だから、
「サトシ、私は…ホウエンに行ってからしばらくはうまくいかなかったんだ。
コンテストはトライポカロンと違ってポケモンのみを魅せるパフォーマンスだった。」
「そっか…俺もさ、カロスから帰って母さんが突然アローラ地方に引っ越すっていってさ、びっくりしたよ、マサラからアローラって地球の裏側だぜ?最初俺も行こうと思ったけど、研究所においてきたみんなも連れてかなくちゃいけない。」
「どうして?オーキド研究所にサトシのポケモンはいるんでしょ?」
「いや、実はオーキド博士も行くことになってそこのポケモンはほかのところに移動するか、トレーナーが逃がすかなってさ、俺のポケモンが一番多いしとっても大切なポケモンだし、それを無理やり逃がすだなんて俺にはできない。だからオーキド博士に頼んで研究所を預からせてもらったんだ。」
「そっか…それで2年…。」
「ああ、いまいるポケモンしかいないしやることはゲットじゃなくてリーグに向けたポケモンを育てることにしたんだ。2年間すっげぇ鍛えたんだぜ?いまつれてきているポケモンはそろそろ進化するポケモンなんだ!」
サトシはいつの間にか心からの笑顔でポケモンのことを話していた。
「やっぱりサトシね」
「?どういうことだ?」
「私ねサトシがそうやってポケモンの話をするときのその笑顔みててうれしくなるんだ。ほんとにポケモンが好きなんだなって!」
サトシside
「好き…か…」
今俺は16歳。それなりに思春期を迎えている少年だ。だからあの時セレナがしたことが今なら分かる。でも
「ありがとう…俺もポケモンもセレナも大好きだぜ!」
そうだ。いまはこの好きでいいんだ、カロスリーグを優勝したら答えを出すってきめたんだから。
「そ、そう///」
セレナは顔を赤くして俯いた。やっぱりセレナはかわいい…それを俺は…
「なあセレナ。」
「ひゃい!?」
俺が声をかけるとセレナは飛び跳ねて反応する。
「俺の話・・・聞いてくれるか?」
「…ええ、お願い。私もサトシの力になりたい。」
「ありがとう…」
俺はセレナに今日の出来事を話した。セレナは聞いたとき愕いてたからたぶんシトロンが伏せたんだろう。ごめんな。
「そうだったんだ…」
「俺はいままで旅をしてきた仲間もいる。ならどっちが優れているかなんて俺には決められない、夢は誰でも一緒なんだから…」
「ならサトシ、あなたはもう答えを出してるじゃない。」
「…?」
「私はコンテストもトライポカロンも経験した身、確かに違いは大きかったわ。でも根本は変わってないじゃない!」
「根本…?」
「そう!コーディネーターもパフォーマーもポケモンが大好きで夢を目指してるってこと!」
「!」
そうだ、セレナの言うとおりだ。みんなポケモンが大好きだから夢を目指している。なんだ、簡単なことじゃないか。
「そっか…」
「うん!」
「うあー!やっぱだめだ俺!考えると必要以上にかんがえちまう!」
「ふふっ、でもそれはサトシらしいって私はおもうな。私だけじゃなくて仲間のことも気にかけて悩んでくれる。」
「ああ!なんたって大事な仲間だからな!」
いまはこのままの関係を保っていくので精一杯だと思う。今ここで心を打ち明けたらきっと甘えてしまう
「なあセレナ、これからどうするんだ?」
「うーん明日のトライポカロンに出場してからはかんがえてないぁ」
「じ、実はさ!」
勇気を振り絞って、いつもの俺みたいに振舞って聞く
「俺またシトロンとユリーカと一緒に旅することになったんだ!そ、それで」
「一緒に!?すごいじゃない!イッシュの次はカロスってことね!」
「あ、ああ!それで…セレナ…」
「?」
セレナはかわいらしく首をかしげる
「い、一緒に来てくれないか!?また一緒に旅をしようぜ!」
「ええ!?わ、私も!?」
「当たり前じゃないか!シトロンとユリーカが一緒でここにセレナがいるんだったら誘うのは当たり前だろ!?」
「えっと…」
セレナは考えた、もう二度と一緒に旅ができないとあきらめていたのだから。
セレナの答えはもう決まっていた。
「ええ!もちろん!一緒に旅をしましょ!よろしくね!」
「///ああ!よろしくな!セレナ!」
俺とセレナは硬く握手を交わした。
to be continued...