スーパー戦隊の世界を巡る旅に旅立つ事になったディケイド。
初めての世界での役割は喫茶店のマスター。
そこに現れたお客とは。
地球に帰ってきたらカレーって決まってるだろう。なあ、お前ら」
荒々しく扉が開く。
聞き覚えのある声に視線を向けると、その男は居た。
「お前は…」
男の名はキャプテン・マーベラス。海賊戦隊ゴーカイジャーのリーダーでゴーカイレッドだ。
「何立ち止まってんのよ…あー!アンタは!」
生意気そうなこの女はルカ・ミルフィ。ゴーカイイエロー。
「何を騒いでいるんだよ。って、お、お前は!?」
気の弱そうなこの男はドン・ドッコイヤーこと通称ハカセ。ゴーカイグリーン。
「あらあら、ディケイドさん。お久しぶりですね」
おっとりしたこの女はアイム・ド・ファミーユ。ゴーカイピンク。
「久しぶりだな…一体今度は何を企んでる?」
寡黙なこの男はジョー・ギブケン。ゴーカイブルー。
どうやら、前の戦いの事をまだ根に持っているらしい。
「あー。門矢さんお久しぶりです。ゴーォォォカイシルバー!伊狩鎧です!!」
この騒がしい男は…本人が言っている通りだ。
「なんでお前がこんな所にいる。後、早くカレーを出せ」
乱暴にカウンター席に腰掛けるマーベラス。
「私はパフェ!アイムは?」
「紅茶を貰いましょうか」
「僕とジョーはコーヒーで」
三者三様のオーダーを口にする。コイツらには緊張感というものがないのか。
「分かった。少し待ってろ」
「門矢さん。俺も手伝います!」
「ああ」
鎧の手助けを得ながら、オーダーをこなす俺であった。
「で…なんでお前がこんな所にいる」
5杯目のカレーを食べながらマーベラス。本当はお前はレッドではなく、イエローじゃないかと言いたくなる。
「それはこっちのセリフだ。確かお前たちは戦いが終わって、地球から旅立っていったはずだ」
「実は、わたくしたちはナビィのお宝ナビゲートで地球に戻ってきたのです」
「そうそう、『地球でバーコード男に会え』って。一体何の事なんだか」
バーコード男…それはもしかして…
「あー!!!わかりましたよ皆さん!」
隣で片付けをしていた鎧が叫ぶ。
やはりこの男はうるさい。
「バーコード男…つまりディケイドである門矢さんに会えってことですよ!」
「成る程…そういうことか」
腕立てをしながら、ジョーがつぶやく。なぜ、この男にここで筋トレをしているんだ?
「お宝…あの男が好きそうなワードだが、大いなる力が関係しているのか?」
「大いなる力だと?」
ゴーカイジャー達の表情が険しいものに変わる。
「それを誰から聞いた?」
「アカレッドと名乗る男だ」
「アカレッドだって?詳しく聞かせてもらおうじゃねぇか」
俺は今までの経緯を彼らに話す。
「成る程ねぇ。私たちのお宝もその世界を巡る旅に関係してくるのかな」
「そうかもしれません。それよりも、アカレッドさんが生きていたんですね」
「よーし、決めた。その世界を巡る旅、俺たちも付き合うぜ!」
突然立ち上がるマーベラス。
「ちょっと、勝手に決めないでよ」
心配そうな表情を浮かべながら、ハカセがつぶやく。
「どうやら、新しいお宝がその世界を巡る旅に絡むのは間違いないからな」
「くぅぅぅ。また先輩たちに会えるなんて…」
鎧が興奮するさなか、それは始まった。
大きな地響きと爆発音。場所は近い。
「何事だ」
筋トレのため、脱いでいたジャケットを羽織りながらジョー。
「行くぞ」
マーベラスの一声に、店を飛び出すゴーカイジャー達。
それに続いて俺も外に出ると、そこには街を破壊する異形の者たちが闊歩していた。
続く
第1話になります。
特撮ものを書くとき困るのがきっと戦闘シーン。
どうしようかと今から頭かかえていますw
次は長くなりそうなので、少し時間をいただいて。
次の話には…次の世界にいければなぁ。と思っています