転生これくしょん~転これ~ 【一時休止中】   作:上新粉

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響(響夜)「…………なんだこの(意味深)って」

上新粉「そりゃあ、ね?」

響(響夜)「はぁ?」

上新粉「そんな事よりお待たせしました!本当ならすぐに投稿出来るはずでしたが私の原点とも言えるお方の作品をついつい読み返していたら投稿が遅れてしまいました(それでも私の中では早いペースではありますが汗)本当に申し訳ありませんでしたっ!つい何度も読みたくなってしまう素晴らしい作品何です!」



とまあ私の近況報告はともかく本編をどうぞ!




秘密な関係(意味深)

「はぁ〜……どうしたらいいのかしら〜」

 

「えぇ……っと、どうしたらと言われても……」

 

執務室で待機していると何故か入渠上がりの龍田に連れられ龍田の自室へと通された俺は今現在ザラの事で相談を受けていた。

どうやら俺が上がった後ザラが転生者である事を理由に突き放そうと企んでいたらしい。

だが、話を持ち出した所、突如泣き出してしまった彼女から生前慕っていた姉の面影を龍田に重ねていたという予想外の事実を知ってしまい避けるに避けられなくなってしまい対応に困っているそうだ。

まあ、それが本当だとしても正直行き過ぎだと思うが、それでも無碍に出来ない辺り龍田はやっぱり人が良い。

因みに何故俺が呼ばれたのは何となく予想が付くし聞いたところでどうにもならないので諦めた。

 

「せめてもう少し落ち着いてくれればね〜」

 

何かアドバイスしようにもなぁ〜。

まだザラの事も全然知らないしなんて言ったらいいのか……

 

「そうですね……兎に角少しづつ言い聞かせて行くしかないんじゃ無いでしょうか。所でザラさんはどちらに?」

 

「あの子なら入渠するように言ってあるわ〜」

 

あ〜、そう言えば出血もやばかったしその上目潰しくらってたっけ。

 

「ねえ響夜さぁん、貴方からも言ってもらえないかしら〜?」

 

「いやぁ、そんな詰め寄られても俺の言葉じゃ多分聞きませんし〜。後誰かが聞いてると不味いのでその名前で呼ぶのは無しでお願いします」

 

「え〜しかたないわねぇ〜」

 

そういって龍田さんはにやにやしながらもといたベットへと戻っていった。

 

「ま、まあ話す機会があれは私からも伝えてみますよ」

 

「ありがとう〜()()()()

 

「いえ、おほん!……それじゃあ私は執務室に戻るよ。一応秘書艦だからね」

 

「くすっ、ばいば〜い♪︎」

 

龍田の部屋を離れ執務室へと歩いていく。

途中うずくまる長門を見つけたがその先に何事もなく歩いていく白雪を見つけたので俺も何事もなく通り過ぎる事にした。

そんな事よりも何とかしなければ行けない問題がある。

それは俺の響の真似が中途半端だという事だ。

俺としてもバレるとは思わなかったからどうすればいいか未だに案が浮かんでいない。

今回は龍田に秘密にしてくれるので助かってはいるが、これ以上他の人に気づかれる訳にも行かないからな。

 

「どうしようか……」

 

「どうかしましたか?」

 

「いや、実は──って電っ!?」

 

「はい、電なのですっ!どうしました?」

 

突如(俺が気付かなかっただけだが)現れた電に流れで話してしまいそうになった俺は慌てて誤魔化す。

 

「ザ、ザラさんの正体についてちょっと気になってね。どうしたら話してくれるかなぁって」

 

「ザラさんは転生者さんなのですか?」

 

普通に考えれば原作と印象が違いすぎるし…まあってあれ?もしかして真綱さんって艦これ知らないのかな。そう言えば深海棲艦も知らなかったみたいだし。

それなら違和感を感じないくても不思議じゃない……ってそうかっ!?そうなると自称記憶喪失である俺が原作のザラを知ってるのも変なのか!

どうしよう……龍田から似たような話は聞いたがわざわざ自室まで連れてきて話すくらいだし龍田の相談に関することは龍田から話すまで黙っておくべきだろうし……

うぅ……失敗した、何とか誤魔化せないか……そうだっ!

 

「な、長門や司令官の反応が変だったから気になったんだ!」

 

ど、どうだ……?納得してくれたかな?

 

「う〜ん……言われてみれば引き攣った顔をしてた気がするのです」

 

「そ、そうそう。だから司令官に相談してくるねっ!」

 

「ふぇ?あ、響ちゃんっ!?」

 

それだけ伝えるとそそくさとその場を後にしたのだった。

 

「……ふふっ、やっぱり響ちゃんは司令官さんの事が気になって仕方がなかったのですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、流石に話の切り上げ方が露骨だったかな……」

 

まあ過ぎてしまった事は仕方ない。

俺は執務室の前で暫く息を整えた後、ゆっくりと扉をノックした。

 

「響、ただいま戻ったよ」

 

「おう、入っていいぞ」

 

すぐに返事が来たので俺は扉を開けて部屋の中へと入ると、山本は書類をヒラヒラとさせながら出迎えてくれていた。

 

「おかえり、龍田とは何の話だったんだ?」

 

「うん、ザラさんについての事だけどそれについては後で本人から話してもらった方がいいかな」

 

「あ〜、響だけを呼んだって事は俺には話しずらい内容だったんだろうな」

 

実際は半分くらい俺を弄る為だったんじゃないかって気はしなくもないがうっかり口を滑らせても行けないのでさっさと本題を切り出すことにしよう。

 

「まあそうだね、それでザラさんの話で思い出したんだけど司令官がザラさんとの初対面の時の反応はなんだったんだい?」

 

「あれ?そんな変な反応してたかな」

 

「うん、なんか違うなぁって顔してたね」

 

実際に山本の表情を見てた訳では無いが山本に心当たりがある以上矛盾は無い筈だ。

予想は正しく、暫く唸っていた山本は漸く口を開いた。

 

「これは俺が死ぬ前の、しかもゲーム内での話だから確証は無いんだけどな?そん時にうちに居たザラとイメージが随分違うんだよ」

 

「だから、転生者じゃないかって事かい?」

 

「ん〜まぁ、つっても白雪さんや深雪の様な例もあるし一概にそうだとも言いきれないんだよなぁ……」

 

「そっか……」

 

確かに深雪は他人の近くじゃ艤装が動かないっていう艦娘からしてみれば致命的な傷を抱えているし、白雪も俺や山本のイメージからすればかなり鋭い気がする。

だからゲーム内のイメージで全て判断するのは厳しいだろう。

だが、転生者なのは分かっているので実際は山本から直接確認して貰うだけなのだ。

俺が山本に提案を持ちかけようと考えた時、図らずも山本から意見を出してくれた。

 

「よし、ザラに入渠から上がったら来るように伝えて来てくれ」

 

「ん、了解。行ってくる」

 

山本は決して馬鹿ではない。

これなら俺が下手に口出しして自分の首を絞める事も無さそうだ。

 

 

 

 

 

暫くして、見るからに不機嫌そうなザラが執務室に入って来た。

 

「提督……ザラはこれからお姉様の元へ行きたいのですが」

 

「ま、まあまあ。私も深く追求するつもりはないから答えてくれるかな」

 

「……何でしょうか」

 

酷く不貞腐れながらザラは聞き返した。

山本も笑顔を引き攣らせつつも質問を投げかける。

 

「じゃあ聞くけどザラ、君は転生者かい?」

 

「…………」

 

「別に素性を知りたい訳じゃなくてね、全員の認識をすり合わせておいた方が色々と都合が良いだろうから出来れば転生者かどうかだけでも教えてくれるかな?」

 

ザラは山本を射抜くような視線で睨みつけていたが、深い溜息を付くと一言だけ答えた。

 

「……転生者ですよ」

 

そして執務室の扉を開けてスタスタと去っていった。

俺と山本が残された部屋で山本は頭を抱えて悩んでいた。

 

「う〜ん……やっぱり無理に聞き出さない方が良いのかなぁ……那珂ちゃん時もだけど思い出したくない過去ってのはあるよなぁ」

 

秘書艦として、そして親友として間違った事じゃないと言ってやりたかった。

しかし同時に俺も過去を忘れて響として生きて行ければ俺も山本もどれだけ救われたか……なんて考えてしまう。

生まれ変わったからこそ過去の事なんて忘れてしまいたいのかも知れない。

だから……

 

「司令官が皆の為に動くのなら、例え皆がどう思っても私は司令官の味方でいる。だから司令官は安心してやりたい事をやるといい」

 

俺が響として山本を支える、何があっても……

 

「響……」

 

「でも前回のような自分のエゴで動く様なら容赦無く切り捨てるからね」

 

「う"っ……肝に銘じておきます」

 

「よろしい」

 

だが龍田にも言われたように正体を隠して山本の傍にいるのは俺のエゴなのだろうか……。

山本に偉そうな事を言える立場では無いのだろうか……

そんな不安に押し潰されてしまいそうになった時、突然山本が俺の頭をわしわしと撫で回した。

 

「ありがとな響っ!俺も頑張るからこれからもよろしく!」

 

山本に撫で回されみるみるうちに不安がかき消されて行った。

少女だからか……いや、そう言えば生前受験とかバイトとかで悩んでいた時にいつも山本は俺の頭を撫でてたな。

俺が「男に撫でられて喜ぶ趣味は無ぇっ!」つって叩き落とすと「頭を振ったら不安とか飛んでくんじゃねぇかなって」とか言ってたっけな。

確かに不安は飛んでったな……

 

「ありがとう司令官。でもこれ以上は不安以外のものまで飛んでいってしまうよ」

 

「お?わり、それもそうだな」

 

山本はパッと手を離すと自分の椅子に再び腰を掛けた。

そして手元の書類に目を落とし何かに気が付いたらしく顔をこちらに向けてこう言った。

 

「あ、そう言えば本部から南一号作戦の達成が認められたってさ」

 

「……へ?」

 

 

 

 

 

 




いやぁ長い一ヶ月でした!六ヶ月?いえ知らない子ですね。
とまあ兎に角一ヶ月以内に1-4までの攻略に成功した山本達労うのは束の間の休息!
という訳で次回こそ日常回の予感!シリアスなんかぶっ飛ばせーっ!
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