カタフラクトを乗り回す主人公が居ないから私が乗り回す為のIS   作:銭湯妖精 島風

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神ってのは随分と気紛れらしい

 

西暦2016年の暮れの事、自称人類最底辺の俺は広告業の下請けの下請けとして生きる為に仕事をした後、いつもの様に自宅で寝いた筈なのだが、気が付いたら何か小説とか漫画に良くありそうな如何にもな空間に立っていた

 

 

「・・・・疲れてんのかな」

 

ぶっちゃけ俺は自称オタクで小説やアニメ、漫画を読む事が好きなのだ

 

だから最近は就寝前に携帯小説とかを読む事が多いので最近読んだ神様転生モノの何かに影響されたんだろう、多分

 

 

自分で言うのもアレだが、俺は影響されやすい方なんだと思う

 

某ゾンビが出てくるゲームをした数日後に夢でゾンビ相手に無双したりした事があるぐらいだし

 

そんな訳で俺が勝手に結論を出していると

 

「いやぁ待たせちゃってゴメンね〜」

 

そんな声が背後から聞こえ、振り向くと そこには如何にも神様な人が立っていた

 

「・・・・・・」

 

とりあえず無言で彼?の方を向き、出方を伺う

 

まぁ普通に人見知りして喋り掛けれないだけなんだけど

 

「初めまして、ボクは自称神様のトオル。宜しく」

 

「は、はぁ・・・俺は」

 

自称神様が名乗ったので、俺も名乗ろうとしたらトオルが手を出して制して

 

「君の名前を聞いても、もうすぐ意味を成さないから名乗らなくて良いよ?」

 

「は、はぁ・・・」

 

言い方がアレで少しイラっとしたが、四捨五入したら三十路の俺は得意のポーカーフェイスで表情を繕いトオルの出方を伺う

 

「君の前にボクが現れたのは君が死んでしまったからだ、少し此方の不手際が有った様でね?君には お詫びとして別の世界へ転生させてあげる事になったんだ」

 

そう言いトオルは箱を取り出し

 

「行先は此の箱から引いてね?特典は此の箱ね」

 

目の前に浮かぶ紅白の箱を見て、どうせ夢ならばと俺は迷い無く紅の箱に手を突っ込み中に入っている紙を1枚引く

 

「インフィニット・ストラトス・・・か」

 

 

これは当たりなのか?

 

まぁバイオとかフリーダムウォーズとかゴッドイーターよりはマシだろうと考え、白の箱に手を突っ込もうと思ったが一旦止め

 

「これって、何枚まで引いていいんだ?」

 

「白紙のハズレクジばかり入ってるから鷲掴みしていいよ?」

 

「そうか、分かった」

 

改めて精神集中して箱に手を突っ込み文字通りクジを鷲掴みにして手を引き抜く

 

「うわ〜結構エゲツないね君は」

 

トオルな面白そうに そう言い

 

「じゃぁ確認しようか、そのままクジを離して?」

 

「え?あ、はい」

 

トオルに言われた通り手を開くとクジは重力に逆らいヒラヒラと舞う様に宙を飛び綺麗に並ぶ

 

「えーっと、総数は30位かな?んじゃ、ご開帳〜」

 

トオルが指をツイっと振ると二つ折りになっていたクジが開く

 

その殆どが白紙のハズレクジだったが、当たりクジも存在した

 

「えーっと?『思考加速A+』『マルチタスクS』『反応速度向上SS+』『アナティカルエンジン』『専用機』『身体能力向上A+』『IS適性S-』かぁ、本当にエゲツないね君は」

 

実は昔から引き運だけはやたら高かったりする

 

宝クジは当たらないのだが、金銭以外は何故か良いやつが当たる事が多い

 

それにどうせ夢だ、俺に都合が良いのも何ら不思議では無い

 

 

「専用機の要望はあるかな?」

 

「ならカタフラクトのスレイプニールにして欲しい、量産機が専用機を倒すのはカッコイイからな」

 

ロボットアニメの多くは、敵より勝る機体を駆る事が多い

 

だが、彼等の駆ける戦場の多くを占めるのは量産機だ

 

 

カタフラクト スレイプニールが登場するアニメ、アルドノア・ゼロは主人公達の乗る機体は量産機、しかも練習機なのだ

 

対する敵は専用機であり、攻略するには一癖も二癖もある奴等ばかりだ

 

それに魅せられてしまった俺は、量産機が専用機に勝利する事が好きになった

 

だからこそ、俺はスレイプニールを選ぶ

 

何故なら、量産機で専用機に勝利した時にカッコイイから

 

「分かったよ、君って真面目にIS世界でカタフラクトやモビルスーツをIS化した時の設定を練っていたよね?それを参考に調整しておくから安心して?」

 

「分かった」

 

俺が頷くとトオルが斜め45度を見て

 

「そろそろ時間だね、んじゃ良い人生を」

 

笑顔で手をヒラヒラと振るトオルを見た瞬間、目の前が真っ暗になって、ボンヤリと目を開ける

 

俺の目にはカーテンから溢れた朝日を捉える

 

俺は夜間仕事をしている為、日中でも寝れる様に雨戸を閉めた上でカーテンもしているから朝日が入ってくる事も無い筈・・・なのだが

 

「・・・・・・」

 

幸い週末で休みなので少しイラ付きながら身体を動かし起き上がるが、何か違和感を感じる

 

「・・・・・アレ?」

 

近視の俺にしてはハッキリと見える部屋の中、本棚やゲームに囲まれた筈の内装が妙に可愛らしい装いになっていて尚且つ身体が全体的に縮んでいて、自分の知らない記憶があるのだ

 

「・・・アレ?俺は・・・私は?・・・私か?」

 

嗚呼、気持ち悪い・・・何処から何処迄が夢なんだろう

 

さっきまで見ていたのか全て夢で、今が現実なのか

 

今が夢で、未だに変な夢の延長なのか

 

分からない

 

「・・・・・・気持ち悪い」

 

起こした身体を再び倒し天井を見つめる

 

暫くそのまましていると、頭が醒めて来たのか気持ち悪さが和らいで行き

 

「・・・・・さっきまでのは夢、今が現実・・・ぽい」

 

一先ず身体を再び起こし、壁に掛かった時計を見ると、子供でも起きて行動する時間になっていた

 

 

(ぜんせ)から醒めて新しい今日(いま)を始めよう」

 

 

自分に言い聞かせる様に私はベッドから起きて身支度を始めるのだった

 

 





昔書いていた奴を元に色々と練り直して書いていこうと思います

需要があるか、かなり心配なんですが、宜しくお願い致します

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