カタフラクトを乗り回す主人公が居ないから私が乗り回す為のIS 作:銭湯妖精 島風
世界が確実に着実に正確に徐々に歪んで行く中、IS関連の世界条約たるアラスカ条約が締結される
内容をザックリと纏めれば、ISを戦争に用いてはならない
そんな感じの内容になる
本来の目的たる外宇宙を目指す事は、残念ながら無理そうだ
その代わりに対隕石群への対策や建前スポーツへの使用が始まり、IS発表から数年後にはISを用いた世界大会、モンドグロッソが開催され、私の幼馴染の姉 織斑千冬が初代ブリュンヒルデとなった
またアラスカ条約締結後、IS関連の不正 及び 犯罪を取り締まる機関が組織され、私の両親は 其方に転職した
そしてIS管理局と名付けられた組織は、ISを戦争に用いてはならないと言う理念に基づき、ISに対抗する為のIS以外の兵器開発を始める
月で発見された遺跡に残された出土品の中にはISと同等の性能を発揮出来る動力炉が有り、既存の技術及び一部IS技術を用いて
転職した関係で私はIS管理局附属の学校へ転校したのだが、場所は普通に日本では無くアメリカだった
とはいえ、IS管理局は特殊機関であり多国籍軍みたいな感じで、女尊男卑 及び 男尊女卑等の思考に囚われていない 又は 極々低度の人達で構成されているので、国籍がよく分からない状態になっていた
働く大人が多い分、家族も多くなり、学校に通う子供も多くなると言う訳だったりした
ISの登場で世界共通語が日本語優待になったのは私的には助かったが、とりあえず英語は勉強しておいた
私が転校してから数年後の事、父がカタフラクトの教導官をしているので何気なくカタフラクトのパイロットになる夢を抱き、両親に相談してみたら
両親は2人共微妙な表情をしてしまった
まぁ2人共軍属だが、流石に1人娘が軍属に成りたいと言ったら微妙な表情になるかと考えて、1人納得する
とりあえず、IS管理局のカタフラクトパイロット養成プログラムを受けさせて貰える様に頼み
中学進学する時にカタフラクトパイロット養成コースに進学した
なんで養成コースが有るかと言えば、後進育成は大切だかららしい
そんな訳でカタフラクトのパイロットになる為に勉強を続け、学年主席の座を手に入れる事が出来た
そんな私に両親が第2回モンドグロッソ決勝戦のする日のチケットを取ってプレゼントしてくれた
千冬さんが2連覇を掛けた試合の為、私が興味を持っていたのを知っていた様だった
そんな訳で、またまた休暇を取る事が出来た父と2人で開催国のドイツへと飛行機に乗り込んだ
母は輸送空母の艦長な為、休暇を取り損ねたらしく、凄く悔しそうだった
普段は私と同じであまり表情を変えない人なのだが
そんな訳で私達親子はドイツの地に降り立ち、一先ず予約したホテルへとチェックインする
「乗り慣れない飛行機は、やっぱ疲れるな」
そう言い父親は部屋の窓から外を眺めながら身体を伸ばす
「・・・確かにそうかも」
飛行機の中では殆ど寝ていたので私の場合は寝疲れただけかもしれないが
「まだ昼前だけど、どうする?」
私の父は あまり器用では無い、寧ろ不器用な人間だと思う
だから、これは暗に空腹か否かを訪ねているつもりなのだろう
「・・・会場までの道程を確認しながら、良さそうなお店を探すのは・・・?」
「そうだな、そうするか」
そう言い私の頭を不器用に撫でる
中学生にもなって親に頭を撫でられるのは少し複雑な気持ちになるが、これも父なりの不器用な愛情表現なので素直に受け取る
「お前、あっという間に大きくなっちまったな」
「・・・この前、165越えてた」
「へぇ、遺伝かもな?」
私の両親は2人共長身の分類に入る為、モロに私は遺伝しているらしい
そんなこんな父と色々と普段しない様な話も交えながら話をして、会場への道程を歩いて確認し、道すがら見つけた店で食事を取った
本場のドイツ料理は私の想像以上の美味しさだった
そんな訳で翌日、身支度を整え会場へ向かう
チケットを使い中に入り指定された席に座って辺りを見渡す
「・・・・凄い」
視界いっぱいに広がる人波、その熱気を感じる
そして神様の悪戯か、遠くに懐かしい顔を見つける
あの日、再会を約束した織斑一夏を
彼に再会の挨拶をしようと立ち上がり、距離を詰める
すると、彼は知ってか知らずかトイレの方へ向かったので少し歩くスピードを上げ、彼を追いトイレから彼が出てくるのをトイレから死角の場所に身を潜め様子を伺う
どうせならビックリさせてやりたいと言う悪戯心だったのだが、様子を伺っているとなんか嫌な予感がし始め、少し辺りを注意深く見ていると、如何にもな黒服を着た男が3人現れ、トイレに入り数分もしない内に、完全に意識が無い様子の一夏が3人に抱えられて出てきた
これはマズいと思い、父に素早く連絡を入れて護身用に持たされていたスタンガンをポケットから出し、一先ず1番近い男の真後ろに回り体勢を低くして最速で近付き延髄にスタンガンを食らわせ昏倒させる
「・・・その人は置いて行って貰う、代わりに この人を持って帰って?」
スタンガンを構え残り2人に威嚇する様にスタンガンをバチバチ鳴らして見せる
これで諦めてくれるなら良し、無理ならスタンガンで無力化するだけ、とはいえ余り長い時間は掛けられない、1人目が復活する可能性が高いからだ
どうするか考えながら辺りをザッと確認する
左右はコンクリートの壁、上は天井で見た感じ少し脆そう
前方には黒服の男が2人と気絶してる幼馴染、後ろにはISの会場で、かなり騒がしいので多少の音は紛れてしまう
なら、腹を潜るしかない
「・・・交渉決裂の様なので、コレでやってしまいましょう」
ナイフを扱う様に姿勢を低くし一気に距離を詰め、一夏を盾にしようとした方にスタンガンを当て行動を阻害し、廻し蹴りを もう1人の顎に叩き込み、昏倒させて再び 一夏を盾にした方を向くと、拳銃を一夏の頭に突き付けていた
「止まれ、このガキを殺すぞ?スタンガンを捨てて両手あげろ」
スタンガンを投げ捨て大人しく両手をあげ、出方を伺う
そろそろ父が来ても良い頃なんだけども、援軍はまだらしい
「動くなよ?動いたら殺すからな?おい、起きろウィル、ジャック」
少しずつ後退り出口へ向かう男と、私が昏倒させた2人がフラフラと復活し起き上がる
「ジャック、そいつも連れて行く、見られちまったしな」
「おーよ、さっきは やってくれたな?お嬢ちゃん」
1番最初にやった男が睨みながら私を殴る
体格差が激しい為、私は床に倒れ弾みで頭を打ち視界が揺れ、無抵抗の私に手錠を嵌め、担ぎ上げられ私は一夏と共に誘拐されてしまった
これは後で父に説教されるな、とか揺れて纏まらない思考の中考えた
前回、後1話でプロローグ終わらすって言いましたが、すみません
次でプロローグを終わらします、ごめんなさい