カタフラクトを乗り回す主人公が居ないから私が乗り回す為のIS 作:銭湯妖精 島風
その後、数箇所骨にヒビが入っていた上に頭に強い衝撃を受けていた為、大事を取って2週間程入院し父と共に病院を後にする
一点を除いえ傷の殆どは目立つ傷跡になる事は無く、父は少し安堵した様子だった
私の左眼は医療用の眼帯で覆われていて相変わらず距離感が掴み辛い思いをしている
どうやら私の左眼は完全に失明しているらしく、今の技術では再び視力を取り戻す為の治療法は無いらしい
カタフラクトのパイロットになる道は少し遠くなったかも知れないが、私は悔いてはいない
そんなこんな自宅に帰ると、母に心配された後に盛大な説教をされ、確かな愛情を感じて大泣きしてしまった
それから再び夢に向かって努力をしていると、1年程経って左眼をアナティカルエンジンと言う臨床試験中の義眼にしないか?と両親の友人の医師に言われ、二つ返事にお願いして一緒に両親の説明と説得をして貰い、無事に手術は成功し、私は左眼の視力を取り戻す事が出来た
アナティカルエンジンは失った視力を補うだけでは無く脳の未使用領域を使用して様々な機能を使う事が出来る物だ
まだまだ試作機なので演算負荷や神経への負担の軽減が課題らしい
使用者からしたら見えるなら多少の不便ぐらいの認識でしかない
それから私は努力を重ね、シミュレーター訓練で高成績を叩き出したので同級生より数ヶ月早く訓練機での実機訓練をさせて貰える事になった
そんな日々を過ごしていたある日の事、特別何か悪さをした訳では無いのに校長室に呼ばれてしまった
不思議に思いつつ校長室に入ると、父の直属の上官と校長が居たので余計に分からなくなる
「・・・校長先生、何の御用でしょうか?」
姿勢を正して真っ直ぐ校長を見据えると
「ヒュームレイ君、君を呼び出したのはIS管理局より君へ任務が与えられるからだ」
相変わらず威厳たっぷりの声でそう言う校長
「私に任務、ですか?ですが私は未だ学生でIS管理局の部隊には所属していません」
私がそう言うと校長は頷き
「確かにそうだが、何れはカタフラクトのパイロットとしてIS管理局に所属するのだし、君は誰が見ても文句のつけられない成績と功績を残している、有能な人材を遊ばせる事も出来ない状況になってしまった」
校長は深く息を吐き肩を竦めるので、私が疑問に思っていると
「一昨日、日本で初の男性IS適合者が現れた、適合者の名前は織斑一夏、我々は日本政府と協力して彼の保護と安全の確保をする事を決定した。そして、IS管理局から彼の身辺警護を出来る者を派遣する事になり、成績優秀で人柄に目立った悪い所の無い君が候補として名が複数人の口から上がってね?君を特例でカタフラクト部隊の訓練兵枠に一次採用し、警護任務について貰う事にした。拒否権もあるが、了承してくれた場合は最大限のバックアップと、君用にスレイプニールを1機用意する事になっている。どうだろうか?」
そう父の直属の上官が言う
これは間違いなくチャンスだ
この話を受けたらカタフラクトのパイロットになる夢に大きく近く、任務を無事に遂行すれは正規パイロットになる事も夢では無い
それに幼馴染の身を守るのは当然だ
「・・・分かりました、私としては引き受けたいと考えていますが、両親に相談してから御返事をしても構わないですか?」
「あぁ、構わないよ?良い返事を期待して待っている」
その返事を聞き私は頭を下げてから校長室を出て、その夜両親に話て説得をして何とか了承して貰い
翌日、話を受ける旨を伝え、それから数ヶ月の間、用意された現在順次第3世代機アレイオンに代替え中で練習機として払い下げられている第二世代機スレイプニールの慣らしをしたり、様々な訓練を受けた
そして三月末、私は両親と同級生に見送られ日本へと旅立ち、空港から公共機関を乗り継ぎIS学園に到着する
「・・・広いな」
校門から中に入り案内板を見て目的地を目指す
歩いて数分で目的地たる職員室に到着し、扉を開け
「・・・失礼します、織斑教諭はおられますか?」
「私だが・・・あぁそうか今日だったな、付いてきてくれ」
「はい」
ススッと千冬さんの後に続き、私達は生徒指導室に入り対面して座る
「遠路遥々御苦労だったな?知ってると思うが私は織斑千冬、IS学園の警備部門の責任者をしている。序でにお前が所属する1年1組の担任でもある」
「管理局より派遣されました、ツェツィーリエ・M・ヒュームレイです。よろしくお願いします」
私が名乗ると、千冬さんが不思議そうな表情をし始めたので
「またお世話になります、ご迷惑をお掛けすると思いますが、お許しください。千冬お姉さん」
「あ、あぁ!お前ツェリか、見違えたぞ?」
教師では無く、昔馴染みのお姉さんの顔になり嬉しそうに頷いてくれた
「ん?と言う事は数年前に一夏を助けてくれたのは、お前だったのか。ありがとうツェリ、感謝している」
そう言い千冬さんは頭を下げる
「頭を上げてください、結局私は何も出来ませんでした、すみません」
千冬さんに頭を上げさせ、私が頭を下げる
「頭を上げてくれツェリ、お前のお陰で一夏は怪我も無く無事だった、充分だ」
そう言い私の頭を上げさせる
「お前には感謝しても仕切れない、本当にありがとうツェリ」
真っ直ぐ私を見てそう言う千冬さんを見て、私は少し報われた気がした
私は今度こそ守りきると心に誓った
なんか無理矢理感があるような^^;
神様、もう少しでいいので、私に文才をお恵みくださいませ