カタフラクトを乗り回す主人公が居ないから私が乗り回す為のIS   作:銭湯妖精 島風

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予習って大事

 

 

あれから特に何も起こる訳でも無く1限目の授業が始まる

 

1限目は山田先生が担当するらしく、彼女が教壇に立っていて、千冬さんは教室の入り口付近に立ち私達生徒を鋭い目で見ている

 

内容はISの基礎の基礎の部分らしい

 

カタフラクトパイロットを志すに辺り、当然ISを相手する事も視野に入れた授業を受けて来たので、このISの基礎は既に覚えている

 

そんな訳で余裕の有る私はチラリ一夏を横目で見てみると、一夏の顔色がデスラー総統みたいになっていて仕切りに周りを見ていた

 

これは必読の参考書を読んでいない可能性が高い

 

流石に山田先生も一夏の異変に気付いた様で

 

「お、織斑君?大丈夫ですか?此処までで分からない所は有りますか?」

 

「・・・全部分かりません」

 

山田先生の優しい言葉に一夏は申し訳なさそうに汗をかきながら答える

 

流石に山田先生も全部分からないなんて答えが返ってくるとは思っていなかった様で物凄く驚いた表情をして

 

「え、えぇっと・・・織斑君以外にも、此処までで分からない所が有る人は居ますか?」

 

少し動揺しながら山田先生は教室を見渡し尋ねる

 

当たり前だが、事前に予習していれば分かる内容な為、クラスメイトの誰1人として手を挙げる人は居なかった

 

そんな光景に見かねてか千冬さんが沈黙を破り口を開く

 

「織斑、事前に配布した必読の参考書はどうした?」

 

「え?参考書って黄色くてやたら分厚いヤツ?」

 

「そうだ」

 

それを聞いた一夏は、汗を滴らせながら絞り出す様な声で

 

「・・・古いタウンページと間違えて捨てました」

 

一夏の言葉を聞いた瞬間、千冬さんは一瞬で間合いを詰め一夏へ黒くて薄い本の様なモノ(出席簿)で一夏の頭を引っ叩く

 

「間違えるな馬鹿者、再発行してやるから1週間以内に覚えろ」

 

痛みで机に突っ伏す一夏を見下ろしながら千冬さんは言う

 

「え?あー・・・あの量を1週間は無理・・・」

 

一夏が異議申し立てをしようとした瞬間、千冬さんの眼光が鋭くなり

 

「私は、やれ と言った筈だが?」

 

「う、はい」

 

千冬のプレッシャーに負け、一夏は力無く頷く

 

自業自得とはいえ、少し可哀想なので勉強を教えてあげようと勝手に考える

 

そんな訳で一夏以外特に躓く事もなく授業は順調に進み、1限目が終了する

 

 

まだ軽くデスラー総統みたいな顔色で机に突っ伏す一夏へ声を掛けようとしたら箒が現れ

 

「・・・ちょっといいか?」

 

「箒?」

 

彼の問い掛けに無言で頷き

 

「此処では落ち着いて話も出来ん、ついて来てくれ」

 

「分かった」

 

そう言い一夏は立ち上がり箒と共に教室を出て行く

 

一応私は一夏の警護をする為に居るので直ぐに2人を追い掛け屋上へ向かう

 

屋上に辿り着き2人は向き合ったまま沈黙が訪れ、変な空気が広がる

 

箒は何故呼び出したのに無言なんだろうか?

 

そんな訳で一夏が空気に耐えられずに口を開く

 

「ひ、久しぶりだな箒、すぐに箒って分かったぞ?」

 

その言葉を聞いた箒は嬉しそうな表情になり

 

「よ、よく覚えていたな?」

 

モジモジとしながら自分の髪の毛の毛先を弄りながら言う箒に一夏は

 

「幼馴染を忘れる訳ないだろ?流石に」

 

何言ってんだよ みたいな表情の一夏がそう言ったので

 

「ふぅん、私に会っても、私がヒントを出したりするまで分からなかったのは誰だったかな?織斑一夏くん?」

 

私の言葉に気不味そうな表情を代わり

 

「悪かったな、でもお前 仕方なくないか?」

 

一夏が私に弁解している様子を見た箒は再び不機嫌そうな表情になり私を睨み付けて

 

「・・・一夏、そいつは何者だ?随分と親し気だな?」

 

「あぁ箒とは面識は無いんだったな?コイツはエリ、俺の1番最初の幼馴染だ」

 

一夏からの紹介を聞いた箒は驚いた表情をした後すぐに不機嫌な表情になったのは無視して

 

「一夏、今更改めさせるつもりはないけれど、正しくはエリじゃなくて、ツェリだから。他の人に紹介する時は気をつけて?」

 

「ん、分かった」

 

一夏の返事を聞き頷き箒の方を向き

 

「改めて、私はツェツィーリエ・M・ヒュームレイ、こんなだけど日本人だから仲良くしてくれると嬉しい。よろしく」

 

「・・・篠ノ之箒だ」

 

根が真面目な様で少し睨みながらも自己紹介してくれた

 

「あ、そうだ。全国大会優勝おめでとう箒」

 

微妙な空気を察知したのか一夏が箒に話を振る

 

「な、なんで知っているんだ!?」

 

「なんでって新聞に載ってたし」

 

一夏が首を傾げて箒へ言うと

 

「なんで新聞なんか読んでるんだ!?」

 

「いや、新聞ぐらい読むだろ」

 

確かに新聞ぐらい誰でも読むだろう

 

まぁ顔が少し赤いから照れ隠しなんだろうけど

 

「まぁ兎に角、優勝おめでとう」

 

「う、うむ。ありがとう」

 

なんか急にしおらしくなった気がするのは気のせいだろうか?

 

多分気のせいじゃない、箒な一夏の事が好きなんだろう。勿論 異性として

 

道理で私を睨んで来ると思った

 

恋敵か如何かを警戒している訳だな?

 

そう考えると合点が行く

 

そんな事を考えつつ口を開く

 

「・・・そろそろ鐘が鳴る、千冬さんの一撃を味わいたくない。教室に戻ろう」

 

「そうだな、行こうぜ箒」

 

「う、うむ」

 

そんな訳で3人揃って屋上から教室へ帰る

 

 

少し不安要素が増えた気がしたけど気のせいと思いたい

 

 






やっぱりイマイチ、ツェリのキャラが定まってない気がする^^;




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