Fate kaleidの魔法と英雄の魔法使い   作:紅風車

7 / 9
決意せし幼き桜羽の少女

今は何時だろう・・・

もう夜かな?・・・

もうほとんど感覚がないや・・・

せめてイリヤと仲直りぐらいしたかったな・・・

泣き虫のイリヤだし、安心して死ねないよ・・・

 

誰か助けて・・・、ここから出たいよぉ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「イリヤ、魔力は戻ってるわね?」

 

「う、うん・・・」

 

「なら・・・「凜さん!」なに?」

 

「あの・・・これ辞表です・・・」

そう言って凜さんに辞表と書いた紙を渡す。

「・・・そう、まぁ仕方ないわよね・・・」

 

「ぇ・・・?」

 

「イリヤ、よく頑張ったわ。正直あなたみたいな年齢の子に任せるものじゃないから・・・、もうこれで私たちとは他人同士。今まで起きた出来事は全て忘れてしまいなさい。それが両方にとって最善よ」

 

「は・・・い」

気分が沈んだ。

元々自分の好奇心でやってみた魔法少女。

最初は遊びのつもりでやってたけど段々と怖くなった。

斬られたときとか血が出て、命の危険があるんだって。

だからこそもう限界だったのかも。

もう怖い思いはしたくないから・・・。

「だ、そうよ?あんたはどうするの?」

 

「ん、今まで通り、問題なく最後のカード回収をします」

 

「・・・そう」

 

「イリヤスフィール、これでさよなら」

そう言って美遊さんはどこかへ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~・・・」

 

「あら、イリヤさんお帰りなさい」

 

「うん・・・お風呂入ってくるね・・・」

 

「は、はい・・・?」

誰とも話したくない。

今はそんな気分だった。

「はぁ~あ、生き返る~」

 

「イリヤさん、大丈夫ですか~?」

 

「ん~、何が~?」

 

「もう戦わなくて」

 

「・・・うん、もう怖い思いはしたくないの」

 

「美夜さんと会わなくて良いんですか?」

 

「っ!・・・」

そんなのずるいよ・・・

私だって美夜と仲直りしてまた一緒に過ごしたいのに・・・

どうしてどっかに行っちゃったの・・・?

ひどいよ・・・

「たっだいま~!」

そう感傷に浸っていると懐かしい声が聞こえた。

このこえは・・・

「へ!?ま、ママ!?」

 

「やっほ~イリヤちゃん、帰ってきたわよ~」

やっぱり私のママだった。

あとお風呂に入ってるからノックしてほしかった・・・。

 

 

 

 

「んで、なんでママが一緒に入ってるの・・・」

 

「それは~、愛する愛娘の成長を直に感じるためよ~」

 

「あうう・・・」

そう言いながら愛娘の胸を触るのはどうかなと・・・

「それと・・・美夜ちゃんはどこに行ったの?」

・・・やっぱ聞かれちゃうか。

「っ・・・美夜はどこかに出ていって帰ってない・・・よ」

これは咄嗟に思いついた嘘。

本当はもうここには居ないってのを隠すための・・・

「・・・イリヤ。私はそうは思わないの」

 

「・・・え・・・?」

 

「だって今のイリヤの顔とっても歪んでる。何かあったんでしょう?美夜ちゃんと」

 

「・・・うぅ・・・せっかく・・・隠して・・・ごまかしてたのに・・・」

やっぱママにはばれちゃうや・・・

もうあんな思いしたくないのに・・・

 

 

 

 

 

「ママがねどっかお仕事してる間にいろんなことが起きたんだ」

 

「そうみたいね、家の目の前にあんな大きな家出来てるんだもの」

 

「あそこに住んでる子・・・美遊っていうんだ」

 

「そう・・・、仲良くなれた?」

 

「うん。だけどある日いざこざが起きちゃって、二人で頑張ってたのがもう一緒に出来なくなって・・・」

 

「どうしてそうなっちゃったの?」

 

「私がね・・・やっちゃいけないことしちゃったの・・・。それで美遊とも美夜と話が出来なくなって・・・。それで美夜はどっか出て行っちゃって、美遊とはもう他人同士みたいなことになって・・・」

 

「なら、もうやらなくていいんじゃない?」

 

「え・・・?」

 

「だって怖いんでしょう?やっちゃいけないことをしちゃうぐらい怖かったんでしょう?ならもうやらなければいいわ。イリヤには荷が重い事だったということよ」

 

「で、でも・・・美遊とも美夜とも仲直りしたい・・・また三人で話したい・・・」

 

「なら、することは決まってるじゃない?」

 

「・・・うん、わかった!ありがとうママ!」

 

「ええ、行ってらっしゃいイリヤ」

 

「イリヤさん!?こんな時間に何処へ・・・」

 

「行ってきまーす!」

 

「よろしいのですか?奥様」

 

「ふふ、時にはイリヤにも大事なときがあるのよ」

 

「は、はあ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルビー!」

 

「はいはーい!まぁこんなことだろうと思いましたけどねー」

 

 

まってて!

もう私は逃げ出さない。

美夜も美遊も置いて逃げたりなんかしない!

だって二人とも・・・

大事な大事な・・・

 

友達なんだから!

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふフフ、あはハ!タノシイナア!ホラホラ、モットワタシヲタノシマセテ?」

 

「うぉぉぉぉ!」

 

「ソレハモウ見タヨ?ホラ!違ウ動キヲシテヨ!」

 

「あがぁぁぁぁあ!」

 

「・・・モウツマンナイ。死ンジャエ。

 

 

私ノ玩具」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。