今は何時だろう・・・
もう夜かな?・・・
もうほとんど感覚がないや・・・
せめてイリヤと仲直りぐらいしたかったな・・・
泣き虫のイリヤだし、安心して死ねないよ・・・
誰か助けて・・・、ここから出たいよぉ・・・
「イリヤ、魔力は戻ってるわね?」
「う、うん・・・」
「なら・・・「凜さん!」なに?」
「あの・・・これ辞表です・・・」
そう言って凜さんに辞表と書いた紙を渡す。
「・・・そう、まぁ仕方ないわよね・・・」
「ぇ・・・?」
「イリヤ、よく頑張ったわ。正直あなたみたいな年齢の子に任せるものじゃないから・・・、もうこれで私たちとは他人同士。今まで起きた出来事は全て忘れてしまいなさい。それが両方にとって最善よ」
「は・・・い」
気分が沈んだ。
元々自分の好奇心でやってみた魔法少女。
最初は遊びのつもりでやってたけど段々と怖くなった。
斬られたときとか血が出て、命の危険があるんだって。
だからこそもう限界だったのかも。
もう怖い思いはしたくないから・・・。
「だ、そうよ?あんたはどうするの?」
「ん、今まで通り、問題なく最後のカード回収をします」
「・・・そう」
「イリヤスフィール、これでさよなら」
そう言って美遊さんはどこかへ行った。
「ただいま~・・・」
「あら、イリヤさんお帰りなさい」
「うん・・・お風呂入ってくるね・・・」
「は、はい・・・?」
誰とも話したくない。
今はそんな気分だった。
「はぁ~あ、生き返る~」
「イリヤさん、大丈夫ですか~?」
「ん~、何が~?」
「もう戦わなくて」
「・・・うん、もう怖い思いはしたくないの」
「美夜さんと会わなくて良いんですか?」
「っ!・・・」
そんなのずるいよ・・・
私だって美夜と仲直りしてまた一緒に過ごしたいのに・・・
どうしてどっかに行っちゃったの・・・?
ひどいよ・・・
「たっだいま~!」
そう感傷に浸っていると懐かしい声が聞こえた。
このこえは・・・
「へ!?ま、ママ!?」
「やっほ~イリヤちゃん、帰ってきたわよ~」
やっぱり私のママだった。
あとお風呂に入ってるからノックしてほしかった・・・。
「んで、なんでママが一緒に入ってるの・・・」
「それは~、愛する愛娘の成長を直に感じるためよ~」
「あうう・・・」
そう言いながら愛娘の胸を触るのはどうかなと・・・
「それと・・・美夜ちゃんはどこに行ったの?」
・・・やっぱ聞かれちゃうか。
「っ・・・美夜はどこかに出ていって帰ってない・・・よ」
これは咄嗟に思いついた嘘。
本当はもうここには居ないってのを隠すための・・・
「・・・イリヤ。私はそうは思わないの」
「・・・え・・・?」
「だって今のイリヤの顔とっても歪んでる。何かあったんでしょう?美夜ちゃんと」
「・・・うぅ・・・せっかく・・・隠して・・・ごまかしてたのに・・・」
やっぱママにはばれちゃうや・・・
もうあんな思いしたくないのに・・・
「ママがねどっかお仕事してる間にいろんなことが起きたんだ」
「そうみたいね、家の目の前にあんな大きな家出来てるんだもの」
「あそこに住んでる子・・・美遊っていうんだ」
「そう・・・、仲良くなれた?」
「うん。だけどある日いざこざが起きちゃって、二人で頑張ってたのがもう一緒に出来なくなって・・・」
「どうしてそうなっちゃったの?」
「私がね・・・やっちゃいけないことしちゃったの・・・。それで美遊とも美夜と話が出来なくなって・・・。それで美夜はどっか出て行っちゃって、美遊とはもう他人同士みたいなことになって・・・」
「なら、もうやらなくていいんじゃない?」
「え・・・?」
「だって怖いんでしょう?やっちゃいけないことをしちゃうぐらい怖かったんでしょう?ならもうやらなければいいわ。イリヤには荷が重い事だったということよ」
「で、でも・・・美遊とも美夜とも仲直りしたい・・・また三人で話したい・・・」
「なら、することは決まってるじゃない?」
「・・・うん、わかった!ありがとうママ!」
「ええ、行ってらっしゃいイリヤ」
「イリヤさん!?こんな時間に何処へ・・・」
「行ってきまーす!」
「よろしいのですか?奥様」
「ふふ、時にはイリヤにも大事なときがあるのよ」
「は、はあ・・・」
「ルビー!」
「はいはーい!まぁこんなことだろうと思いましたけどねー」
まってて!
もう私は逃げ出さない。
美夜も美遊も置いて逃げたりなんかしない!
だって二人とも・・・
大事な大事な・・・
友達なんだから!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふフフ、あはハ!タノシイナア!ホラホラ、モットワタシヲタノシマセテ?」
「うぉぉぉぉ!」
「ソレハモウ見タヨ?ホラ!違ウ動キヲシテヨ!」
「あがぁぁぁぁあ!」
「・・・モウツマンナイ。死ンジャエ。
私ノ玩具」