規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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気違い/気狂い

 

 

さて、先日俺は兵士だと教えられました。

一番奥に来られると厄介と言うことで前に進むほど良く狙われる兵士(ポーン)です。

ちなみに部長の僧侶(ビショップ)はもういるらしい。続けて説明を受けた。

「私の『僧侶』は既に存在するの、他の所で他の命を受けて私のために働いてくれているの。機会があれば、あなたにも紹介するからね」

 

どんな奴か気になるが、それより俺の心配は他のポーンだ。

ポーン俺一人とか、敵陣に行く際の妨害が集中しちゃうじゃん。八人居れば誰か一人がクイーンになれば大分戦況変えれるけど、相手も同じ、なるべく多くをクイーンに

昇進させようとする。ポ-ン一人とか…やめて欲しい。囲まれちゃうよ?俺。

 

しっかしなーあの堕天使が神器が危険と言う理由で近寄ってきてからろくなことが無い。

フザケンナよあのアマ、気が有る振りして近付いてきて殺す?

次あったら羽毟ってやる。

初デートがあれとか最悪だ。記憶無いうちだからちょっと女性不信になっちまったじゃねえか。

あれはショックが大きかったぞ。

美人局(つつもたせ)とか最悪だ。

 

まあ、悪魔に成ってその職場には美女、美少女がいて嬉しいからそこだけは感謝しておいてやろう。羽は毟るけど。

 

木場、貴様はイケメンだがいい奴なので許してやろう。

 

部の面々の事を考えていると、ふと先日会った金髪美少女シスターのアーシアを思い出す。

 

あんな阿婆擦れじゃ無くてあの子が彼女だったらと考え、引き攣る。

予想異常に深い傷だ…

初彼女でアレだからな…傷口は浅く見えるが…結構深い…か、ダメだな、彼女にとか考えると裏切りが頭に浮かぶ。

時間が解決してくれるのを待つしかないか…

あの人たちも酷い裏切りしたが、あくまでこっちの想像の裏のカードを切ってきたって意味でだ。

簡単そうに偽装した、かなり大変な課題とかな…

 

 

 

 

深夜、今日は何故かポンポン契約とかが終わってしまい、SPが0に成って更に一件召喚があったのでどうしようか部長に聞くと仕方がないから足で行きなさいといわれた。

 

玄関から悪魔ってwww

 

仕方なく走って訪れたのは一軒家。初めてだな、一軒家。如何すればいいんだ?

普通に訪れるよう、ブザーに指を伸ばし、玄関口が開いている事に気付く。

そして薄らと血の臭い…

玄関から中を覗く…廊下、明かり無し、二階廊下も灯り無し。

一階奥の部屋から淡い灯りがこぼれている。

しかし人の気配が無い。

靴を脱ぎ、『スリッパ』に履き替える。

唯のスリッパじゃないので強調した。

これで少しSPDが上がる。

音を立てないようそっと部屋に近寄り様子を見る。

灯りは蝋燭によるものだ。

血の臭いが酷い、斬られでもしない限り有り得ないレベルだ。

何時でも神器が出せるよう意識する。

残りを知覚に全部回し暗がりに入るよう、室内に。

場所はリビング。

そして、その壁には、この家の住人らしき男。

上下逆さまに、逆十字になる形で杭に近い釘で打ち付けられ刻まれている。

 

ッチ、気違えた屑か…

床には男性から滴り落ちる血で血溜りが出来ている。

壁には血文字…

「なんだ、これは…」

「『悪いことする人はおしおきよー』って、聖なるお方の言葉を借りたものさ」

 

突然、背後から若い男の声がする。

振り向くと白髪の若い男がいた。

神父のような姿、ついでに美少年…俺の予感が当たっているのなら拳で整形してやる。

 

神父は俺を見るなりニンマリ笑う。

「んーんー。これは悪魔くんではあーりませんかー」

実に嬉しそうにそう言う。

表情、話し方から確実にイカレ野郎だ。

出口は奴の後ろ、関ってはいけない、逃げろみたいなこと言われたが、これじゃあ、逃げられないなぁ

口の端がつり上がるのを感じた。

突然神父は歌いだしたがそんな事は如何でもいい。

左手を隠し、籠手を出す。

「俺のお名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に属している末端でございますですよ。あ、別におまえさんは名乗らなくていいよ…」

「おまえか?この人殺したのは?」

必死に笑をこらえる。久しぶりの獲物だがちゃんと理由付けなきゃね。

「イエスイエス。俺が殺(や)っちゃいました。だってー、悪魔呼び出す常習犯だったみたいだしぃ、殺すっきゃないっしょ」

…クックックOK、OK。

俺は構えを取る。

すると神父は剣の柄(つか)と拳銃を取り出し、柄から光の刀身が生まれる。

「あれぇ?ヤル気マンマンですかぁ?そうなんですねぇ?」

神父はその場から駆け出した。

俺に向かい光の剣が横なぎに振られる。

最小限でかわし目の前を通り過ぎた瞬間、顔面に一撃ぶち込む。入りが浅すぎる・・・

俺の脚に激痛が走った。

ふっ飛んだ神父の持つ銃からは煙が上がっている。

ッチ、音の無い銃か…

そして再び痛み、左のふくらはぎを撃たれた。

光か…!!

「よくも殴ってくれちゃいましたねぇ悪魔の分際でぇ。

どうよ、光の弾丸を放つエクソシスト特性の祓魔弾は!!

銃声音なんざ発しませんよぉ~更に光の弾ですからねぇ、死ね死ね悪魔ァ!クソみたいな悪魔の分際で!!塵になって宙に舞え!全部俺様の悦楽の前にィィィィ!!」

殴られてキレたのかイカレタ言動と共に俺に止めを刺そうとする

ッチ、三歩分の距離、この足じゃ詰めるのが遅れるな・・・

「やめてください!!」

神父は動きをそのまま止め、視線だけ向ける

俺も視線をそっちに向けるとそこには・・・

「アーシア」

例の金髪シスターがいた。

「おんや、助手のアーシアちゃんじゃあーりませんか。如何したの?結界張り終わったのかな?」

「!いやぁぁぁぁぁ!!」

アーシアは壁に打ち付けられたものをを見てしまい、悲鳴を上げる。

「かわいい悲鳴をありがとうございます!アーシアちゃんはこの手の死体は初めてですかねぇ、な、らよーく御覧なさいな、悪魔クンに魅入られたダメ人間さんはこうやって死んでもらうのですよォ」

「………そ、そんな………フリード神父……その人は…」

「人?違う違う。こいつはクソ悪魔クンだよ?何を勘違いしーているのかなぁ」

「……ッ・・・イッセーさんが……悪……魔…?」

「なぁにぃ?キミら知り合い?これは驚きぃ!!悪魔とシスターの許されざる恋とかそういうの?ねえ、マジ?」

ハァ…知られたくなかったんだけどなぁ

あーあ、アーシアからの視線が痛い。

「アッハハハハ!!悪魔と人間は相容れません!特に教会関係者と悪魔なんかはね!!それに俺等は神にすらも見放されちゃった異端の集まりですぜぇ?俺もアーシアたんもぉ堕天使さまからの加護が無いと生きていけなーい半端ものでーすぞぉ?」

堕天使…ねぇ・・・

そろそろ俺の弱いヒールでも大分回復したな。

デビルリング付けといてよかった。

「まあまあ、それはいいとしてぇ?俺的にはこのクズ男さんを切らないとぉお仕事完了出来ないんでさぁちょちょいっといっときますかね。覚悟はOK?」

光の剣を俺に突きつける。

そんなに遠くで構えるか…銃が鬱陶しいな…無ければ剣に当たらず懐もぐりこむの楽なのに…もう少し寄って来い。

そう俺が思っていると、間に金髪の女の子が入り込んだ。

おーい、アーシアちゃん?計画バッサリデスよ?

まあ、動かなかった俺も問題か?

っち、アーシアが必死に説得に掛かった…ヤベエ、ここからだと巻き込みかねん・・・たいした威力じゃないが魔法使うか・・・

 

俺は、アーシアの影で神父に狙いを定める…

ダメだ、近すぎる…アーシア、離れてくれ…

 

ゴッ!!

鈍い音が鳴る。

神父が拳銃を持った手でアーシアを横なぎに殴りやがった…

床に転ぶアーシア。

ッ今だ!!

「ファイア!!」

神父の腕を炎があぶる

「ぅわっちゃぁ!!」

即座に接近し顔面を殴りぬき、アーシアの方へ向かう。

「おい、大丈夫か!アーシア!」

顔に…痣……野郎…ッ!!

ああ、時価数億円の美術品を壊された気分だ。

まさか、顔に傷付けてくれるとはなぁ…

愛でるべきものを摘み取るどころか毟るとはなぁ・・・

 

後から復帰して斬りかかって来る神父を振り向きざまに打ち上げる。

襟首を掴み地面に叩きつけ、持っている武器を蹴り飛ばし、マウントポジション。

籠手は消す。簡単には終わらせてやらない。

顎を斜めに殴る。殴った場所の対角線を殴る。

逆顎、対角線、顎、頬、こめかみ…

逆顎辺りで床が青白く光りだし、グレモリー眷属の魔方陣を描き、皆が召喚される。

「イッセー君、助けに……来た…よ?」

スマイルが若干引き攣った木場。

俺は顔をそちらに向けながら正確に顔面を殴り続けている。

「あら?これはどういうじょうたいですか?」

若干ニコニコ笑顔に困惑が混ざっている朱乃さん。

「…神父・・・・・・」

俺の殴っているモノを指差しそう言う小猫ちゃん

「朱乃さん、その子の顔の痣、後残りませんかねぇ?出来れば!!残らないように!!してやってください!!」

神父は口を開こうとするたび顎を打ち上げてやっているからしゃべれない。

「オラァ!!眠ってなぁ!!!」

最後に重いのを一撃。胸に殺さないように手加減はして打ち込む。

芯に響かせる。阿呑さんから学んだ殴り方だ。

神父は白目を剥いて動かなくなる。

「ふう、少しは気が晴れました。」

「え、ええ御疲れ様イッセー、ごめんなさいね、まさか、この依頼主のもとに『はぐれ悪魔祓い』が訪れるなんて予想外だったの」

「あー問題ありません。それよりその子です。前案内したシスターなんですがどうもこんな事だとは知らなかったようで。俺をかばって殴られてしまい……痣は、後とか残りませんよね?」

「はい、大丈夫そうですよ。」

「……先輩そのズボン…」

「ん?ああ、ちょっと撃たれちゃってな。まあ、それ以上にやり返してやってし。殺して問題が起きないよう、一応気絶で終わらしておきましたけど…如何します?」

部長に尋ねるが、その直後朱乃さんが何かに反応する

「部長、この家に堕天使らしきものが複数、近付いてきていますわ」

「朱乃、本拠地へ帰還するわ。ジャンプの用意を」

「部長、あの子を・・・」

「無理よ、魔法陣を移動できるのは悪魔だけ…しかもこれは私の眷属しか使えないわ」

ッ…

アーシアと視線が合う。彼女はニッコリ笑って…

「イッセーさん、また会いましょうね」

そう言うだけだった。

その直後、俺たちは部室へ転移した。

 

 

 

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